旧学生自動車評論家

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似せるのはもうやめた?

2009年11月19日 | セダン
次期ヒュンダイソナタです。

なかなかいい感じじゃないですか?現行の面影は皆無で、なかなか先鋭的でなエクステリアとなりました。まとまり感があり、ボディの複雑な曲面処理は現代的なジェネシスやエクウスのさらにワンステップ上をいくバージョンを思わせます。つい最近、本国で発表されたようですが、まだ発売されてはいないようです。詳しいスペックは不明ですが、エンジンは先代のものを引き続き用い、ミッション6ATでコンペスターとしてはティアナやカムリなどが該当します。

韓国車はブランド性や個性でどうこうというよりも比較的、値段の割にいい性能であることが世界に受け入れられていると僕は思っているんですけど、日本では信頼性と輸入車にかかる高い関税によってそのメリットを最大限に活かせないせいか、アメリカやヨーロッパのように受け入れてもらえないというのが実情です。しかし、海外ではかなり伸びてきているようです。
エクウスやジェネシスは明らかにクラウンやフーガ辺りの影響が、ソナタにしてもホンダインスパイアと似たような雰囲気を持っていて今イチアイデンティティを打ち立てられていないというのが現状だとばかり考えていたんですけど、このソナタを見ていると日本も追いつかれてしまうのではないか?心配になりました。

ノアの箱舟

2009年11月08日 | 試乗インプレッション
東京モーターショーの脚にトヨタノアを借りてきました。走行距離は群馬から幕張までの約400km。高速をメインに行ってきました。

乗ってみると、ステアリングが意外に軽く、駐車場等では重宝したものの、高速走行時の直進安定性にはやや難ありといったところ。もう少しキリッとした効き味であって欲しいです。
エンジンは2.0LでトランスミッションにはCVTとこの手のクルマとしてはほぼ常識となった構成となっています。フル乗車だったせいもあるかもしれませんが、追い越し時などの加速もまずまずの印象。低回転域ではトルクフルなので扱い易いです。100km/hで2000rpm強ほどでした。
エクステリアは先代のイメージを踏襲しつつ、角の立った印象が取れて、柔らかみのあるものへ。曲面が多用されていて、器用な加工をしてるんだろうなぁという雰囲気がありました。
町乗りから高速まで走ってみて、前回に乗ったステップワゴンと比べると、さすがはトヨタ!静粛性には歩がありましたね。路面の状況にも影響される部分はありますが、会話をするのに十分な静粛性は確保されています。
視界はボンネットとAピラーの角度の関係で先端を見切るのは容易で、三角窓も大きくとられていてとても良好でした。サードシートの窓も高さ方向で大きくとられていて閉塞感の少ないものでした。

シートは良くも悪くもカラーを含めて質感は無難でフツーな感じ。シートサイズは比較的たっぷりしているのにアームレストが貧弱だったり、シート幅が不足気味だったり、3列目にはスライド機能が無かったり、2列目中央席はバス補助席みたいだったりと後発モデルにしては新しさみたいなものが感じられず、あまり感心できないものでした。
インテリアはトヨタらしくそつなく整然と作り込まれています。テレスコピック機能付きのコラムやゲート式インパネシフト、小物入れの数と1つ1つの出来をみても整っていて、値段の割にちゃんとしていると思います。
乗り味は比較的コンフォートでハーシュネスもさして感じさせないようにいなしていきます。背が高いから脚を固めて姿勢を維持するという考え方ではなさそうで、ロールも自然な印象で出てきます。いうまでもなく、コーナリングがどうこうとかいうクルマではないので乗ってて気持ちよければそれで良いんですけどね。
燃費は燃費計によれば11.8km/lとまぁまぁな数字。これがバルブトロニックだとどうなっていたのか?気になりますねぇ。
グレードがXだったということでパワースライドドアすら装備されていなかったんですが、最近のスライドドアは本当に軽くてじれったくない分、オートでなくてもイイかもと思えるほどでした。
モーターショーで比較してわかったのは各社でスライドドア1つ取っても作りが違うということ。当然といえば当然なのかもしれないですけど、センサーを張り巡らせて安全性を高めるホンダ、ドアハンドルの操作で一時停止できるマツダ、窓が開いてギロチンにならないように全開しないトヨタ、など機能面でもそうだし、レールの張り巡らせ方など作りもそれぞれ違っていてちょっと面白かったです。

東京モーターショー 2009 完結編

2009年11月07日 | レポート
数回に分けたモーターショーも今回で完結編!それではまいりましょう!!

レクサスは…

ハッチバックモデルも出したいようです。ヨーロッパで苦戦を強いられているからってことでしょうか。個人的にはハッチバック好きなので、こういうのは歓迎ですね。Aクラスや1シリーズに対抗しうる何を持っているのか?気になります。まさかハイブリッドなんていわないよね?

やっぱり気になるLFA!これが4千万かぁ…スゴいけど、う~ん。僕はこのエクステリアは好きじゃないなぁ。っていうか天下のレクサスにしてはちょっと不始末過ぎやしません?

つづいてマツダブース。

マツダはデミオをさらに100kg軽量化し、ハイブリッドカー並みの低燃費を目指したというKIYORAを出品。環境技術としては水素で動くロータリーエンジンとか、iSTOPとか、スカイドライブとか、内燃機関を前提としたものが多かったです。ハイブリッドやEVのような流行モノは置いておいて、まだまだエンジンが車の動力源の主であると考えているようです。

ホンダは…今回のショーで恐らく前回と遜色無いショーを魅せてくれたのがホンダだと思いました。集客も見た感じ一番でした。

EV-Nは単にEVとしてのあり方だけでなく、EVを取り巻く交通環境も含めてデザインされていて、相変わらずホンダは面白いことを考えているなと思いました。コピーが「ないものをつくれ。」というだけのことはあるな。と

そして、前回のショーから引き続き出品のCR-Z。ホンダの言うハイブリッドスポーツとはいかに?

ブースの端で寂しく展示されていたアクティ。全域人だかりのホンダブースの中で唯一落ち着ける場所でした。気になる車の1つだったのでゆっくり見れてよかったです。

今回のショーを見る限り、ホンダは車のみならず乗り物全般に積極的な研究開発していたことが大きかったと思います。車以外にもU3-Xやアシモなどショーを盛り上げることが出来るモノが沢山あって、今回のショーで一番夢を感じられました。対する日産やトヨタは売り出す車の先行発表や現実的なクルマばかりがあって。それはそれでいいんだけど、面白味や夢みたいなものがあまり無かったですね。

今回のモーターショーは前回の半分の規模だと言われていましたが、東・中央・西ホールの3つを埋めるためにメーカーだけでなく歴代カーオブザイヤー受賞車の展示も行われていました。まぁ置いて場所を埋めようって感は否めなかったですけど、これはこれで面白かったです。

ビックリしたのが、見覚えのある人だなぁと思ってよく見たら、モータージャーナリストの吉田匠さんや五味康隆さんが会場にいたこと。ミーハーなもんでつい喜んでしまいました。※この写真には写ってないですよ。

僕が大好きなS13型シルビアがありました。今見ても優れたデザインだと思います。
日産びいきなもんで、スープラとかディアマンテとかはあんま見なかったな…

パルサー、リベルタビラ、ラングレーもありましたよ!この年代の日産車はもう、ささります。

ことしの10ベストカーも出品されていました。レガシィとかはスバルブースだと人が多すぎるので、こっちだとゆっくり見れました。

東京モーターショー 2009 その2

2009年11月06日 | レポート
前回に引き続きモーターショーの話。
三菱は…

エクステリアはアウトランダーなEV。コイツはターンテーブルが回ることがあっても走ることはなかったですね…ハリボテか?

三菱はこんな感じでレポーターがブース全体を回って盛り上げていました。三菱はコンセプトカー云々というより、iMiEVの宣伝か?と思いたくなるショーでした。

スバルは…

やはりコアテクノロジーであるシンメトリカルAWDを全面に押し出し、エコカー技術はEVで。といった感じでした。

インプがハッチバックになった今、スバルはスーパーGTにはB4で参戦するようです。

ダイハツはというと…

数の上ではワールドプレミアが一番多いダイハツ。市販車のコーナーが似たり寄ったりの箱モノばかり並ぶ中でステージ上は少しは変わりばえのする車でした。

これは12月に発売が予定されているタントエグゼカスタム。タントカスタムと何が違うのか?スライドドアが無いくらいでよくわからなかった。もう、ダイハツはサブネームが付いた車があり過ぎ…

数少ない海外勢の1つロータスは…

エボーラを出品。ご覧の通り、フェンス越しで見ることしか許されないので細部まではよく分かりませんでしたが。

アルピナは…

相変わらず、こういう感じ。まぁ高価な車だからしょうがないんだけどパッと見だとBMWと変わらないから、あぁ~いるのか。って感じでしたね。

東京モーターショー 2009 その1

2009年11月05日 | レポート
一昨日、東京モーターショーに行ってきました。ということで数回に分けて軽くレポートしていきたいと思います。
まずは日産から
日産は内容としては将来的に売るであろうクルマの予告といったところで、ブースは最も広く、エコカーそれもEVを全面的に押し出していました。

リーフがカットモデルを含めて三台展示!日産はとにかくリーフを量産してEVのシェアを握りたいんだそうです。

その脇にはランドグライダーが!コーナリング時にバイクのようにボディを傾けて走行します。

そしてフーガハイブリッド。クラウンのような外観での大きな違いはなく、せいぜいバッジで違いが分かるくらいのものでした。

最後にカザーナ。海外のショーで出品されたクルマということで写真等で見たことはあったものの、実物を見てみると意外に愛嬌のある顔つきのクルマでした。

スズキは次期アルトが出品されていたのですが、それだけでもこの人だかり。今回のモーターショーは来場者数は明らかに減っているものの、カメラ小僧がいっぱいいて疲れました。

個人的にスズキブースで一番気になったのはコイツ!キザシです。スリーサイズは3シリーズ級で2.4Lエンジンを搭載。量感のあるデザインで、高級車として常識的な装備はあらかた付いています。インテリアも奇抜さにはかけるものの、なかなか良かったです。高級車としてのブランド力は無いですが、実質的には良さげな車でした。

コンセプトカーは既存車種であるSX4とスイフトの燃料電池車でした。なかでもスズキらしいなと思ったのは燃料電池で走るシニアカーで静岡で試験運用されているんだとか。

つづいて、トヨタは…

FT-EVはトヨタもちゃんとEVを考えてますよ!ってさも言いたげなクルマでした。なんとなく垢抜けない感じがトヨタらしいというか、PIVOの方がデザインとして優れていたなぁとしみじみ思ってしまいました。ちなみにトヨタは次のバッテリーの開発を独自に進めているようで、EVでも攻勢をかける気満々といったところです。

SAIも置いてありました。ハイブリッドしかもセダンというよく意味のわからないコピーでおなじみ。HSの出がらし的なクルマ。値段も結構張っています。

FT-86は意外とこじんまりしていて、コンセプトカーでありながら、いい意味で生活臭というか、現実感のあるクルマに見えました。

今シーズンをもってF1撤退を発表したトヨタの最後のマシン。大きい背びれが印象的です。ちなみに一番チープなパンフを配付していたのがトヨタでした。っていうかもう殆どパンフとは呼べない代物。今年はパンフが荷物にならないので、記念品のエコバッグの売れ行きも悪かっただろうなぁ。なんて思っちゃいました。