旧学生自動車評論家

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スバルってなんなんだ!?

2009年05月13日 | その他
今日ちらっとコンビ二でベストカーを立ち読みしてきたんですが、
手に取ると表紙にレガシィが!!思わず読み入ってしまいました。
単刀直入に言うと、スバルのデザインは現行レガシィを最後に相対的に劣化してしまったと思う。

一概にスバルのデザインが悪くなったと言うつもりは無い。なぜならば、そこに一定の機能性を付加させることに成功しているからだ。エクシーガのコクピットからの視界、全幅を国内と海外で作り替えている次期レガシィ、サンバーのパッケージングなど、好例はいくつもある。メーカーによってはそういったことが大事だということにすら気づくことができていないメーカーだってある。それと比べれば崇高上をいくと言っていいはず。デザインはただ見栄えを良く作ることではなく、機能をパッケージさせることであり、スバルはインダストリアルデザインが軸足とすべき事はなんなのか?を分かっている。格好は重要だが第一ではないと。

ただ、クルマは実用製品としての役目以上の役割を要求されることも時にはある。所有する喜びを引き立てる要素のうちの1つに見た目という意味でのデザインは欠かせない。所有欲を引き立てるのは独自の技術や左右対称にならんだメカだけでは無いのだ。
現行インプレッサに端を発した羽を広げたようなヘッドライトと羽のはえたエンブレムのグリルという構成も、アウディにシングルフレームグリルがあるようにスバルにもそういうアイデンティティがある。ととらえることも出来るし、スバルもそれを狙っているはずだ。しかし、まとまりの無い造形で完成度が高められていないのが残念でならない。
具体的に言うと、ライトやグリルの部分部分のデザインが調和していないのだ。論理的にはエクステリアデザインの作り方として間違っていないようなのだが、デザインはあくまでフィーリングのような感覚的な部分も多くを占めているわけで、その視点からの考察が不十分なように思われる。少なくとも現行レガシィにはそれが感じられるが、インプレッサやエクシーガにはそれが感じられない。今までにもこのブログで声高に訴えてきたことではあるけれど、スバルにはそれが足りていない。昔からスバルは洒落っ気みたいなものに対して一番疎い会社で今もその名残がCMなどからも伝わってくる。
4代目のレガシィは上手に仕上げられていたし、毎回のMCでそれが高められて行ったと思うんですけどね。それだけに後から出てくるモデルがモデルだけに残念ですね。
一方で、発表直後に覚えた違和感も日に日に薄らいで、改めて見てみると良いじゃないか!と思えるのも近年のスバルデザインの不思議なところ。実際に触れてみると良さが分かるってことなのかなぁ??まぁ確かにいいデザインではあるんだよね。もう少し大人びたデザインが出来るようになって欲しいです。

スバルはトヨタグループの一員としての位置づけ。どんなアライアンスを進めていくのか?はっきり見えてこないし、スバリストにはあまり喜ばしい状況ではない。そして、何よりスバル自体からも迷いのようなものが伝わってくる。スバルは今も昔も紆余曲折あったわけだし、ぶっちゃけ、今も昔もそれほど順風満帆ではなかったと思うけど、信念を曲げること無く今日までやってきた。それが覆されてしまいそうな気風に僕は少し不安を覚える。

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2 コメント

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Unknown (X5)
2009-05-13 21:45:34
一般の人にとってのクルマに求めるものを突き詰めると「見た目」と「使いやすさ」に大きく二分される気がします。RVも作っているだけあってユーティリティ面は評価されてますよね。
見た目はちょっとエグすぎるかなと思います。
トヨタと手を結んで経営の仕方を学ぶのはいいと思いますが、スバルらしさが薄れてしまうのは良い気分ではありませんね。
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Unknown (C4)
2009-05-26 22:32:07
X5さん、コメントありがとうございます。
こういう不器用な所もスバルらしいといえば確かにスバルらしいんですけどねぇ~。いい加減そういうのも上手く出来るようにならなきゃいけないと思うんですよね。
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