音訳ボランティア サークル声

音訳ボランティアについて活動内容の紹介や課題などについて紹介してまいります。

広報かけがわ10月号記事より

2017-09-30 06:00:00 | 旧ブログ記事

20170929

毎月音訳をさせてもらっている「広報かけがわ」の10月号に、サークル声の代表柳原が紹介(見出し画像)され、音訳活動やボランティアについて書いてもらっていますのでご紹介させていただきます。

"KAKEGAWA WAY"というコーナーです。

画像では見難いので、文章部分をこちらに掲載します。

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「視覚障がいのある方の目となり情報を伝えるのが私たちの役目」

柳原秀子さん(家代の里)
 「音訳ボランティア サークル声」4代目代表。音訳とは、視覚障がいのある方のために、文字や写真などの情報を音声にして伝えること。昭和53年に発足し会員は現在6人。広報かけがわや図書館の本など、視覚障がいのある方の眼となって伝える活動を行う。永年にわたる社会奉仕活動がたたえられ、平成26年に緑綬褒章を受章。

 体調を崩したときに多くの方にお世話になり、「元気になったら人のためにできることをしたい」と思っていたところ、出会ったのが視覚障がいのある方と交流をするボランティアでした。そこで、点字が難しく情報を得ることに苦労している方が多いと知り「サークル声」に参加しました。7年前、録音媒体の切り替えをきっかけに、先輩方の「正確な情報を伝え続けることが大切」という思いを引き継ぎ代表になりました。
 現在、音訳ボランティアの利用者は43人。市の広報紙をはじめ、ごみの出し方マニュアルや防災マップなど生活に欠かすことのできない情報を提供しています。市は、写真や絵などを活用し、読むことができる方に分かりやすい刊行物を作ります。その写真や絵の情報を言葉で説明しながら、視覚障がいのある方に分かりやすく伝えることが私たちの役目です。目で見て得られる情報を全て言葉にして伝えることは容易なことではありません。しかし、利用者から「声の広報のおかげで申請をすることができた」などの感謝の声を聞くとうれしくなり、これからも頑張ろうという
気持ちになります。また、私たちは利用者との交流を「声見知り」と呼び大切にしています。お互いを知り、助け合うことで信頼関係が生まれます。利用者から相談があれば音訳に関わらず、できる限り協力しています。
 この活動は、途絶えさせてはなりません。今年から家事や仕事と両立できるように土曜日にも活動日を設けました。私たちと一緒に、情報を届ける仲間を募集しています。
 今後は、さらに多くの方に会の存在を知ってもらい、まだこのサービスを利用していない方にも、ぜひ利用していただきたいです。


広報かけがわ 製作活動①

2017-09-29 17:00:00 | 旧ブログ記事

毎月発行される「広報かけがわ」は月初めに、町内会・自治会を通じて各戸配布されます。行政の大切・重要な情報もあることから、広報発行からあまり時間をおかずに利用者(視覚障がい者)にお届けする必要があるので、月末・月初の3~4日間が私たちの定例活動日となります。メンバーは自分の参加しやすい日・時間帯で録音・編集の作業をすることになります。

10月号は9月の26・28・30日と10月3日が設定された活動日です。10月号で音読する対象はこれだけあります。見出し画像は、中央が「広報かけがわ」本誌、右が社会福祉協議会の「社協だより」、左が「市議会だより」。

そして下の画像がその他の資料です。右からチラシ「かけがわ健康フェア」、「消防団広報」、県の「原子力だより」、市の文化芸術振興情報誌「文楽里ぶらり」、チラシ「なんでも鑑定団」、「農業委員会だより」です。

◎少しでも早く広報を受け取りたい

今回は26日に「広報かけがわ」を当番のメンバーがいただきに行きました。印刷された市内全世帯(44,000世帯)に月初に届ける大量の「広報かけがわ」がドカッと仕訳場所に届きます。少しでも早く入手したい私たちですので、仕訳業務を行う日の朝にメンバーの分10部余りの冊子を受け取りにいくので、先方にもいろいろな思いもあるのでしょう。あまり歓迎されない対応をされることもあるように聞きます。そんな方々に協力して頂いて音訳作業が始まります。

◎今月読む記事

26日メンバーが持参してくれる広報誌を待っていたメンバーが開き、今月はどこを読ませてもらおうかと記事を物色し始めます。声の広報(私達が製作するCDに録音された広報かけがわ)にはパターンがあります。

表紙 ;CDの冒頭に、サークル声からの挨拶や市の人口など定数情報、今月号の概要、広報誌の表紙に掲載されている写真の説明などもちろん音声で入れます。

特集 ;毎月の大きな話題などを見開き2pから(今月は4頁にわたり)掲載されています。前月に次月号の「表紙」「特集」を担当する人と広報誌を受け取る人を決めておきます。

それ以外の記事 ;それ以外は新しい広報誌が届くまで内容は判らないため担当は決まっていません。そこで出来たての広報が届くのを待ち、いわば早いもの順で担当が決まっていきます。音読には、いわゆる難しい記事と易しい記事があると思います。誰も読まない記事があっては広報は完成しませんので誰かが読むことになります。メンバーにより得意な記事、苦手な記事もあるでしょう。しかし誰かが読むことになる。そこが面白い。

難しい記事;広報には臨場感や雰囲気を伝えるためにたくさんの写真や図などが散りばめられている。もちろん大多数の視覚障害のない市民を想定しているので、写真などは読者に内容を伝える有効な1手段です。写真の内容の伝え方は音訳者に任せられているので、利用者に、編集者の意図をどう分かり易く伝えるかが音訳者に問われています。細かく写真や図にあるものを右から左に羅列していくだけでは無駄な情報が多すぎて利用者は訳が分からなくなります。眼で見て印象的な1つだけを伝える手法もあるでしょうが、写真などが作る全体の雰囲気なども言葉で説明してあげたいですね。そこに音訳者としてのやり甲斐があると思います。以前表紙の写真を担当した際の記事はこちら。よろしければご確認ください。毎月だと、慣れてしまって、いい表現を目指そうという意欲が弱くなるような気がします。表紙やフォトニュースなどを担当して時々写真画像を音訳するのは私達メンバーにとってもいい刺激になると思います。更にはこれは利用者には直接関係ないのですが、編集の際にパソコンで見出し表題を付けます。見出しが多い記事はパソコン入力が苦手だとちょっと苦労します。メンバーによってはちょっと日本語入力が苦手なのでという方もいます。これも新しい事や苦手な事に挑戦する意味では勉強になると思います。

易しい記事;難しい記事の反対で、私も新人の頃は担当させてもらいました。文章が短く、読み上げるだけでとりあえず音訳できるのは易しい記事と云えます。私も音訳ボランティアは2年目。今年新たに加わったメンバーのためにこういう記事は残してあげる余裕ができてきたような気もします。

今回は、広報を受け取り、読み始めるまでの舞台裏について書きました。また日をあらためて「編集」「マスター作成」「CD製作・発送」などについても書く機会を作りたいと思います。


NHKで朗読に関するドラマ

2017-09-07 06:00:00 | 旧ブログ記事

20170906

このドラマ、題名は「この声を君に」。

おとなが楽しめるラブストーリーだそうです。

作者の大森美香さんのコメント

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母がずっと朗読ボランティアをしており、私自身も聞くことが大好きだったのもあって、《朗読》はいつか描いてみたいと願っていたテーマでした。文章を声に出して読むだけの《音読》と違い、《朗読》は読み手の声と心を使って聞き手に何かを伝えるための読み方。ひとりよがりではできません。主人公は不器用な数学者。《朗読》を学ぶことで、人とのつながりを再認識していきます。
朗読、数学、家庭、友情……この複雑多岐なテーマに竹野内豊さんをはじめ、美しい声の方ばかりが集まってくださいました。
SNSなどの普及によって声なしに意志のやりとりをすることが当たり前になった今だからこそ、誰かの声を聞くことでふいに心が緩まったり、胸が高鳴ったり、涙が出たり、そんな感覚を新鮮に味わえるような気がしています。
秋の夜長、美声を聞きながら、ドキドキしたり、フッとしたり、そんな一時を味わっていただけたら幸いです。

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音訳に関わる者からすると、音訳を「文章を声を出して読むだけ」と説明されると、確かにそうなんだけど「視覚障がい者向けに、文章(墨字)を正確に読む音訳」というくらい説明してもらえると嬉しかったかな。そういえば音訳をしている自分も最初は朗読がしたかったのだなあと思い出したりして。

詳細は番組のホームページ確認ください。

但し 面白いかどうか保証するものではありません。

更に

竹野内 豊さんと麻生久美子さんが生出演予定です!
9月7日(木)の『あさイチ』[総合]。
午前8時15分~9時54分(変更の場合あり)  だそうです。

7日の「あさイチ」録画しました。見出し画像もそうですが、その際のテレビ画像を・・

 また下にNHKから届いたメールをそのまま転載しちゃいます。

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NHKネットクラブからのお知らせ
   2017年9月6日号
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こんにちは!
NHKネットクラブ事務局です。

竹野内 豊さんがNHKドラマ初主演!
ドラマ10『この声をきみに』が始まります。

家族に捨てられた偏屈な数学科の准教授。
そんな彼が、人生を変えるために訪ねた先は
朗読教室だった。
ミステリアスな女性講師と
個性的なクラスメイトとともに
新しい自分を見つける猛レッスンが始まる!

さえない男×謎多き女性講師。
おとなが楽しめるラブストーリーです。

放送は
9月8日(金)[総合]午後10時~。

ドラマの見どころは?
↓竹野内 豊さん×麻生久美子さん 特別インタビュー↓
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=11342&cid=nnc2017090614436467

↓最新情報はこちらでチェック↓
http://www.nhk.or.jp/drama10/myvoice/?cid=nnc2017090614436467

全8回、見逃したくない方は・・・
↓“マイ番組表”をご利用ください↓
https://hh.pid.nhk.or.jp/pidh07/NoticeTop/Show.do?cid=nnc2017090614436467

 


活動日の変更に向けて

2017-09-06 08:00:00 | 旧ブログ記事

20170906

前日5日に予定通り利用者のご自宅に「声の広報10月号」発送することができました。お疲れ様です。

政府も現役世代はもちろん、子育て世代や定年間際の方々に働きやすい環境をどう作るかといわゆる「働き方改革」を大きなテーマにしています。人口減少社会が進んでいる中で多様な働き方ができるようにしたいという事でしょう。

我々サークル声も、メンバーの多様な就業パターンに合わせて活動日をフレキシブルにしていこうと試行錯誤中です。今年40年目の歴史の中で、これまでは仕事を持ちながらというよりも、日常生活の空いている時間を有意義に活用しようというメンバーが多かったのではないでしょうか。働き方が変わってきている中で新しいメンバー勧誘の際に活動日を平日に設定していることで加入の障害になっていることも多いのではという話からです。

平日だけでなく、土曜日も活動できるサークル声にしようという試みです。

8月1日の定例会の際にそういう流れになったようです。(私は遠出でお休みでした)

これまでは、月末~翌月はじめ の火曜・木曜を活動日としてきました。おそらく40年間のやりくりの中で、会場の図書館開館日・広報の発行スケジュールなどから一番都合が良かった活動日なのでしょう。またメンバーにとっても活動以外の予定が入る時には、月末月初の火曜・木曜に予定が入りそうな時はよく考えて組むように習性づけられています。

ここに「土曜日なら参加できるという方」にも参加する機会を広げさせてもらおうという試みです。今年度下半期はこれまでの火・木曜の3日間に加え土曜日も1日加えることになりました。の定例会では土曜活動日の調整を行いました。

今後は、月末月初の約10日間のうち、火・木・土で活動日4日(従来は土曜なしで3日間)とします。活動日増がそのまま従来メンバーの負担増にならないよう参加しやすい3日間の活動参加をお願いしようとします。もちろん土曜など1日だけ参加可能という方も歓迎です。自分のできる活動日に参加して頂き、分担してこれまでの活動を続けてきたいと思います。

永い歴史の中のやり方で、現在の形ができてきました。今後活動日を変えることでいろいろ不都合が出てくることを皆さんで工夫し合って様々な人が参加できるようなボランティアにしていきましょう。

今後はいろいろな人が出たり入ったりで広報を作成していく事になります。行うべき作業で漏れてしまう事がないよう、作業をリストアップして、活動日ごとに工程のどこまで誰が済ませたのかが判るようにマニュアルのような形で整備していく必要があるかなと、そんな気がしています。


さあ大変!夏休み宿題のやり直しです

2017-09-02 13:00:00 | 旧ブログ記事

20170902

毎月の定例活動、「広報かけがわ」9月号の音訳(録音・編集)がほぼ終わり、最後の総編集作業をしている時に、何かファイルの扱いを誤っていつもより多めに録音を誌編集を終えた一人分のパートが消失してしまった。

音訳の流れをご存知の方にはお判りいただけるのでしょうが、今回は都合で参加できないメンバーもいて中堅メンバーが頑張ってくれた。いつもより多くのパートを録音し編集を終えたメンバーのファイルを消失してしまった。パソコン上でファイルを取り扱っている時の単純ミスらしい。再現ができないと判ると、その時点(15時過ぎ)で残ったメンバーで、万一のために保管してあった録音データを皆で分け合って、編集のやり直しと最後の総編集をやり直すことが必要になった。

会場をお借りしている図書館が締まる前に何としても元通りの編集を終えた状態まで戻さないと、次の火曜日の発送が難しくなるという状態だった。このメンバーは協力してくれるメンバーが今回は少ない事を意識して、いつもよりも多めに録音してくれている。編集部分もそれに比例して多い。そして残り作業時間が少ない。8月31日夕方になって夏休みの宿題で作成した宿題が壊れて、家族総出でそれを作り直す、そんな感じでした。

利用者に迷惑の掛からない、正直手を抜けるところは省略して皆で作業したところが、17時ちょっと過ぎて完成させることができました。

9月5日にはDVDに焼いて、発送する準備が終われば9月号の作業は終わることになる。

この殺気立った様子を写真に撮る余裕など全くなく、今回も画像なしのプログとなりましたことお詫びいたします。