音訳ボランティア サークル声

音訳ボランティアについて活動内容の紹介や課題などについて紹介してまいります。

広報かけがわ 製作活動①

2017-09-29 17:00:00 | 旧ブログ記事

毎月発行される「広報かけがわ」は月初めに、町内会・自治会を通じて各戸配布されます。行政の大切・重要な情報もあることから、広報発行からあまり時間をおかずに利用者(視覚障がい者)にお届けする必要があるので、月末・月初の3~4日間が私たちの定例活動日となります。メンバーは自分の参加しやすい日・時間帯で録音・編集の作業をすることになります。

10月号は9月の26・28・30日と10月3日が設定された活動日です。10月号で音読する対象はこれだけあります。見出し画像は、中央が「広報かけがわ」本誌、右が社会福祉協議会の「社協だより」、左が「市議会だより」。

そして下の画像がその他の資料です。右からチラシ「かけがわ健康フェア」、「消防団広報」、県の「原子力だより」、市の文化芸術振興情報誌「文楽里ぶらり」、チラシ「なんでも鑑定団」、「農業委員会だより」です。

◎少しでも早く広報を受け取りたい

今回は26日に「広報かけがわ」を当番のメンバーがいただきに行きました。印刷された市内全世帯(44,000世帯)に月初に届ける大量の「広報かけがわ」がドカッと仕訳場所に届きます。少しでも早く入手したい私たちですので、仕訳業務を行う日の朝にメンバーの分10部余りの冊子を受け取りにいくので、先方にもいろいろな思いもあるのでしょう。あまり歓迎されない対応をされることもあるように聞きます。そんな方々に協力して頂いて音訳作業が始まります。

◎今月読む記事

26日メンバーが持参してくれる広報誌を待っていたメンバーが開き、今月はどこを読ませてもらおうかと記事を物色し始めます。声の広報(私達が製作するCDに録音された広報かけがわ)にはパターンがあります。

表紙 ;CDの冒頭に、サークル声からの挨拶や市の人口など定数情報、今月号の概要、広報誌の表紙に掲載されている写真の説明などもちろん音声で入れます。

特集 ;毎月の大きな話題などを見開き2pから(今月は4頁にわたり)掲載されています。前月に次月号の「表紙」「特集」を担当する人と広報誌を受け取る人を決めておきます。

それ以外の記事 ;それ以外は新しい広報誌が届くまで内容は判らないため担当は決まっていません。そこで出来たての広報が届くのを待ち、いわば早いもの順で担当が決まっていきます。音読には、いわゆる難しい記事と易しい記事があると思います。誰も読まない記事があっては広報は完成しませんので誰かが読むことになります。メンバーにより得意な記事、苦手な記事もあるでしょう。しかし誰かが読むことになる。そこが面白い。

難しい記事;広報には臨場感や雰囲気を伝えるためにたくさんの写真や図などが散りばめられている。もちろん大多数の視覚障害のない市民を想定しているので、写真などは読者に内容を伝える有効な1手段です。写真の内容の伝え方は音訳者に任せられているので、利用者に、編集者の意図をどう分かり易く伝えるかが音訳者に問われています。細かく写真や図にあるものを右から左に羅列していくだけでは無駄な情報が多すぎて利用者は訳が分からなくなります。眼で見て印象的な1つだけを伝える手法もあるでしょうが、写真などが作る全体の雰囲気なども言葉で説明してあげたいですね。そこに音訳者としてのやり甲斐があると思います。以前表紙の写真を担当した際の記事はこちら。よろしければご確認ください。毎月だと、慣れてしまって、いい表現を目指そうという意欲が弱くなるような気がします。表紙やフォトニュースなどを担当して時々写真画像を音訳するのは私達メンバーにとってもいい刺激になると思います。更にはこれは利用者には直接関係ないのですが、編集の際にパソコンで見出し表題を付けます。見出しが多い記事はパソコン入力が苦手だとちょっと苦労します。メンバーによってはちょっと日本語入力が苦手なのでという方もいます。これも新しい事や苦手な事に挑戦する意味では勉強になると思います。

易しい記事;難しい記事の反対で、私も新人の頃は担当させてもらいました。文章が短く、読み上げるだけでとりあえず音訳できるのは易しい記事と云えます。私も音訳ボランティアは2年目。今年新たに加わったメンバーのためにこういう記事は残してあげる余裕ができてきたような気もします。

今回は、広報を受け取り、読み始めるまでの舞台裏について書きました。また日をあらためて「編集」「マスター作成」「CD製作・発送」などについても書く機会を作りたいと思います。



コメントを投稿