音訳ボランティア サークル声

音訳ボランティアについて活動内容の紹介や課題などについて紹介してまいります。

6月開催案内 ”音訳ボランティア講座”

2017-04-29 21:59:16 | 旧ブログ記事

20170429

受講者募集!  ”音訳ボランティア講座”

元NHKアナウンサーの中川洋一さんを講師に、音訳・朗読の技法、技術を学びます。

日本語の音やその特徴、アクセントなどについて全3回の講座を開催します。

音訳・朗読ボランティアとして活動されている方はもちろん、興味をお持ちの方は是非この機会に、相手の気持ちに寄り添った話し方を学んでみませんか?

(見出し画像は本年2月実施した”音訳講習会”のもの)

 

日時 ;①6月6日(火)、②6月13日(火)、③6月20日(火)

時間 ;13:30~15:00(①、②、③いずれも)

場所 ;掛川市立中央図書館 会議室B

内容 ;日本語の音の特徴、アクセントとイントネーション、母音の無声化と静岡アクセントなど。

対象 ;音訳・朗読に興味のある方(初心者歓迎)

定員 ;30名(申込順)

参加費 ;テキスト代500円(初日に持参ください)

申込先 ;掛川市福祉課☎21-1139 /掛川市中央図書館☎24-5921 /社会福祉協議会☎22-1294 /サークル声☎090-3424-3472(柳原)

以上を「社協だより5月号」より転載いたしました。


定例活動 広報5月号

2017-04-27 23:30:00 | 旧ブログ記事

20170427

定例の活動「広報かけがわ」5月号の音訳活動は、26日、27日、5月2日と設定されています。もちろんゴールデンウィークを避けて設定されているのですが、昨年は26・27日と5月6日でした。今年は5月2日に定例会と広報かけがわの発送を行います。

実際には、27日昼までには録音を終えて、午後からは総合編集とCD作成に入りました。今回は量的にも沢山の題材があり、各人の負担も大きかったと思います。例えば「議会だより(2月議会)全16P」や、サークル声から視覚障がい者への情報(約1時間)では、催し物の録音などもあったために総時間は5時間以上の大作になりそうです。

画像は、各自録音した音声データをチェックしたり、編集しています。市の広報広聴係という「広報かけがわ」を発行する部署の担当者がふたり打合せと表敬訪問で来てくれました。彼らを歓迎していないわけではないのですが、メンバーは一見乱雑に見えるテーブルの隙間にパソコンをおいて録音の校正に集中しています。

今月の私の担当は

教えて健康のコツ

お知らせ(13項目)

募集(3項目)

フォトニュース(3ページ)

新たな協定いろいろ(4項目)

議会だより(窪野議員一般質問)

住宅用火災報知器の設置促進と適正な維持管理(文書)

しかし沢山の題材であっても、驚く事もなく淡々と調査をして録音室に向かうところが素晴らしい。活動2日目の昼を目途に録音編集が終わり、総合編集に入るようなパターンが定着してきている。10分間の空白の時間(やることがなく次の作業をするための待ち時間)も6人でおしゃべりしてまっていると、10分×6人=60分で、1時間の空白時間になります。有効に時間を使うように意識してリードしてくれるSさんが居るためです。1年前に比べると随分スムーズに作業が進みます。

5月号「広報かけがわ」(デイジー盤・オーディオ盤)は2日発送で、利用者の元には5月3日には届くかと思われます。一般家庭には5月1日・2日に届くのに比べ余り時間差なくお届けできるのは「障害者差別解消法」の趣旨にも則り、あるべき姿に近いものだと思います。エヘン。

 


視覚障がい者卓球

2017-04-16 12:17:23 | 旧ブログ記事

20170416

本日の朝日新聞に記事が掲載されていました。

先日の「サークル声40周年お祝い会」の時に、障がい者の方が卓球をやっているという話を聞いたのでした。(えっ、視覚障がいあるのに卓球?)と思ったのです。

昨年のリオデジャネイロのパラリンピックの際に両手が使えない身体障がい者(確かエジプトの選手)の方が、ラケットを口で咥えて卓球をやっている映像を見て驚いた事でした。

目の不自由な人がどのように卓球をするのかと思ったのでしたが、この日の朝日新聞にその記事が、そしてデジタル版には動画も出ていましたので書かせてもらえました。

朝日新聞デジタル版はこちら

この記事がいつまで朝日新聞のサイトで閲覧できるか疑問なので転載したいところですが、無断転載はできないので記事の要約を。

またYouTubeにも動画があったのでリンクさせておきます。動画

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サウンドテーブルテニス(STT;視覚障がい者卓球)の講習会が15日豊橋の障害者福祉会館で行われた。

卓球と同じ大きさのテーブルで行い、視覚障害者が音を頼りに転がしたボールを打ち合う。金属球を中に入れ、転がると音がするピンポン球をラバーを貼っていないラケットで打ち合うのだそうだ。全国障害者スポーツ大会の種目の一つ。昨年4月この障害者福祉会館の利用者たちのサークルができ、大会に出たようだが、ルールが難しくいい成績を残せなかったという。そのため公認審判員を招き、プレーする障害者と審判を務めるボランティアの人たちがサウンドテーブルテニスのルールを学んだ。今後も定期的に講習会を行って試合に出たいという事らしい。

 


「サークル声」開設40年を祝う

2017-04-14 06:00:00 | 旧ブログ記事

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このブログでも以前、設立(昭和53年5月)の経緯を紹介したことがありました。その記事はこちら

40年前の創設メンバーの方も駆け付けていただき、更に音訳版「広報かけがわ」利用の視覚障がいの方3名も加わり、賑やかに40周年のお祝いをさせて頂きました。見出し画像は全員での集合写真です。

創設時の代表をされていた鈴木さんは87歳だとか。もう間もなく傘寿。私はこのメンバーに加わる前の昨年2月、音訳講習会で「掛川の地名」の講義を聴かせてもらいましたが、しっかりした口調で様々な地名の説明をして下さったのを覚えています。

創設間もない頃のメンバー鈴木さんは歯に衣着せぬというか、思った事をズバッというようなとても場の雰囲気を明るくするキャラクターのおばさん。この日の会でも話題の中心でいろいろな昔話を大笑いさせながらご披露してくださいました。

朝比奈さんはしっかり者という先輩。昨年春まで現役でおられたというので私も活動の場でお目にかかった事もありました。厳しくキッチリと校正をされる方だという話は聞いていました。この日は両側に視覚障がいの方が座ったことで食事(お弁当)のお世話をかいがいしくして頂いていました。

障がい者の方と一緒のお弁当。お弁当の中身について説明をするんですね。私はこの場に立ち会えたのは初めて。ごはんがどこにどれくらいの面積であります。お膳等の右側にはおかずが、12時に位置には何が、3時の場所には何があり、天ぷらがあります。シイタケがあります。云々。と説明をしていました。すると障がい者のお一人が「しいたけは食べられないので、どなたか食べてもらえますか」という話が出て、隣に方に差し上げていました。


「サークル声」総会開催

2017-04-13 18:00:00 | 旧ブログ記事

20170413

サークル声の第1回総会が、13日午前中に掛川市内の総合福祉センター会議室をお借りして開催されました。見出し画像はこの日の総会の画像です。

サークル声では毎月の活動日の中で定例会を行い、毎月の活動(広報かけがわ音訳活動)の反省・改善点を話合ったり、都度発生する課題やイベント等の打合せをしていました。そのため特別、座を改めての総会は行ってきませんでした。

また活動資金なども支援団体や新聞社等の援助を頂いたり、メンバーから会費を徴収して賄ってきたという事でした。しかし7~8年前に「声の広報」をカセットテープからデイジー録音(CD)に切替える際の機材の調達にはとても費用的に苦労したようです。

しかしその課題を当時のメンバーが中心になって克服してくれたからこそ、今も「サークル声」の活動が続いているといえます。あらためて敬意を表したいと思います。

現在、私達の大きな課題は、活動のための経費捻出とメンバー拡大です。

経費の確保については昨年から市ともやり取りをする中で、今年度から「広報かけがわ」音訳と視覚障がい者への「声の広報」を届ける活動を掛川市からの委託事業として認定して頂き、委託金をいただく事となりました。またメンバー拡大の支援も委託金の中で手を打つこともできるようになりました。

こうした経緯から、毎年総会を実施して活動内容について報告・計画を明確にし、費用の予算・決算等も適正に行うことが求められるに至り、「第1回 総会」の開催となりました。

本日の総会には、関係部署責任者も来賓として参列して頂き、挨拶を頂きました。

掛川市福祉課

掛川市シティプロモーション課広報広聴係

掛川市中央図書館

掛川市社会福祉協議会

また「広報かけがわ」音訳CD利用者の代表

掛川市視覚障がい者協会 藤原さん

 

議事に入ると

平成28年度活動報告

役員の承認

平成29年度活動計画(案)

平成29年度予算(案)

その他

活動に関わる報告や計画等は提案通り承認されました。

 

「その他」で参加者から福祉課にお願いや提案が出され、福祉課では担当者と検討してもらう事になりました。その内容は以下の通り。

※市内在住の視覚障がい者の内、「広報かけがわ」CD版が届かない障がい者がたくさんいる。障害者間で情報格差が無くなるよう福祉課にはCD版利用者拡大の協力を頂きたい。利用者の拡大は、私達の作業量でいえばほとんど変わらない。同じ委託金で恩恵を受ける障がい者が増えることになり、費用対効果も高めることができる。

※具体的には視覚障がい者向けに「掛川市では視覚障がい者のためにこういう支援ができる」という内容をオーディオCDで作成し、障がい者手帳の申請者に渡すこともできるのではないか。(この提案については福祉課長も前向きに内部で検討したいとの話もありました)

他の市町に比べ、「住んでよかった、住みやすい掛川市」にするために協力していきたいと思いました。


代理投票について

2017-04-10 22:13:43 | 旧ブログ記事

20170410

毎月、利用者向けに「広報かけがわ」を音訳してCDで提供しているのがサークル声の主な活動ですが、このCDの中に市の広報だけではなく、サークル声が利用者に向けて発信する情報も入れていきたいというものです。これは私たちが利用者にとって有益であろうと思われる情報、視覚障がい者にお知らせした方がいいと思われるなるべく地元に関わる情報を選んで録音していこうというものです。

視覚障がい者に理解がある、ある市議から「選挙の投票は、障がい者はどんなふうにしているのか」という問合せがあったことからこの問題がサークル声で話題に上がり始めました。

視覚障がいだけではありませんが、障がいがあって本人一人では投票ができない場合の対応です。

WEB版ブリタニカ国際大百科事典によれば、

<代理投票>身体障害や文盲のために自分で投票用紙に記入できない者のために,代理人が投票用紙の記入をして投票を行なうこと。つまり,有権者本人が投票用紙の記入ができない場合は,公職選挙法の規定により,投票管理者が選ぶ2名の補助を得て投票することができるようにした制度。有権者本人が補助者と投票所へ行き,希望する候補者名や政党名を指示し,補助者のうち1名がこれを投票用紙に記入し,もう1名はこれに立ち会う

この対応は、公職選挙法48条で規定されている方法であると別の辞書には記載がある。

要するに、自分で投票できない人には選管選任の補助者2名が付き、1名が投票者の指示を受け候補者等を記入、もう1名がそれに確認する。 ということらしい。

当地、掛川では4月16日は市長と市議会議員を選ぶ選挙が行われる。その時の参考になればと4月号の「広報かけがわ」と共にこの代理投票についての説明を同じCDに入れて4月6日に利用者に向けて発送した。もちろん提供する情報については市選挙管理委員会に確認をしてもらった正しい情報を録音しています。

一人でも多くの障がい者がこの方法を利用して投票行動をとってもらえたらいいと思います。

利用者も自分達に関わる全国的な情報はいろいろな形で入手される方は増えてきているのですが、なかなか地元や地域に関わる、利用者のためになる情報は少ないと思われます。こういった情報をなるべく判りやすく提供していきたいと思います。有益なモノであればこの地域に関するものだけでなく更に広い、あるいは全国的な情報も提供していきたいと思います。


4月の活動

2017-04-06 15:48:01 | 旧ブログ記事

20170406

今月の「広報かけがわ」(見出し画像)の記事には、「平成29年度予算」「市役所部署名変更や新設」もあり、新年度が感じられる内容も多くありました。

毎月の「広報かけがわ」や関連冊子・チラシ等の音訳を行いました。4月はメンバーの段取りも慣れてきた事、編集も特段のトラブルもなく進んだこともあり、通常3日の活動で発送準備をするのですが、2日間で95%程の作業が完了するまでになりました。この日、4月6日にはいつもの定例会を行い、多くの情報交換や4月13日の予定されている総会などの打合せも行われました。

私が今月、音訳担当した記事は「平成29年度当初予算」と毎月の「お知らせ」「募集」でした。

上の画像、当初予算のページはご覧のようにグラフあり、表もあり、語句説明もあります。当然、金額の記載が多く、誤読しないようにといういい緊張感もありました。

しかしあくまで、利用者が解かりやすく、正しく読む事ですのでそういう意味で神経を使います。例えば、一般会計の項目の説明があり、項目名の説明が別欄で「用語解説」として30~60文字で書かれています。この場合、①音訳の方法として項目名・金額・構成比等を読み上げ終えてから、難しい項目名のいくつかを項目の説明として読み上げる。②項目名を読み上げ、説明がある項目についてはその都度項目の節をしたうえで、金額・構成比などを読み上げる。

私の場合は②の方法、説明が付け加えられた項目については、その都度用語解説をしたうえで読み上げていきました。

晴眼者の場合は「自主財源、依存財源、繰入金、国庫支出金、県支出金、市債」など詳しい方は、用語解説は飛ばして読むでしょう。詳しくない人は一つ一つ説明を参照しながら金額や構成比をみて、予算の内容を理解していくものでしょう。利用者の多くは後者であると判断してそのように読み上げました。記事の担当者もそういう意味で「用語解説」を書いていると判断できます。

音訳利用者の方が、普段あまり触れる事のない市の予算について、「なるほど」あるいは「あれっ?」という思いを持って聞いてもらえたら幸いです。