音訳ボランティア サークル声

音訳ボランティアについて活動内容の紹介や課題などについて紹介してまいります。

点訳と逆点訳

2018-02-06 06:00:00 | 旧ブログ記事

20180205

先日1月30日に受講した点訳講習会。初めてのことでしくみをテキストで確認しただけで、他のメンバーでも少し点訳の経験がある方などは時間中に講師から出される問題を済ませてしまう方もいたようだ。

私は全くの初心者でしたので、スピードについていけませんでした。しかし出された課題を家に持ち帰り、スピードは上がらないのですがやってみると少し感覚が判ってきたような感じがしてきました。

6つの点のうち、①②④で母音を、③⑤⑥で子音をというローマ字のような大原則で音が組み立てられているのが理解できてくると、俄然点字を読むことが、そして読めることが楽しくなってきた。縦1列ではなく3点の三角形で1組になっている工夫も素晴らしい。

点字”モモタロー”をとてもゆっくりでも読めると、「ここまで読めた」と思いながら次を読み始められる。以前の点訳本をたくさん読んでいる小学生の話(ブログはこちら)にでてくるお子さんが、点字を読めるのが楽しくて指の先の油がなくなるまで点字を読む気持ちの一端が理解できたような気もしてくる。点字などの文字で自分の世界がグッと広がる感覚とでもいうのでしょうか、もっとたくさんの点字利用者がそういった感覚で点訳本を読んでいる気持ちが少しだけだけど判ったのは大きい。

同時に前回課題に出ていた「墨字を点訳する作業」。点筆と点字器を使って少し厚さのある用紙に凸凹をつくって点訳する作業もしてみた。この作業は点字の”モモタロー”を読めたことが経験となり、多少早く理解できたのではないだろうか。

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■■今日は■お母さんの■誕生日なので、■

弟と■二人で■大きな■ケーキを■買った。

■■大地震や■火災などは、■いつ■起こるか■

分かりません。■■お休みの■際、■非常袋は■

身近な■所に■置きましょう。

■■中学■時代は■野球部に■所属■

し、■彼は■キャッチャーで■僕は■ファーストを■

守って■いた。

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これを点訳するのだが、濁音・拗音・長音符・句読点などが次々出てくる墨字文章で大変だが、”モモタロー”より作業自体は早く処理できたと思う。画像は私が上の文章を点訳した用紙。

障がい者は墨字文字が見えないので、かな文字表記の点字の場合、音を正確に再現して意味も分かるかな文字でなくてはならない。そのために、助詞の”は””へ”は「わ」「え」と点字では表記する必要があるのだなあとやっと理解できた。

また大手門(おおてもん、オオテモン)と追手門(おうてもん、オーテモン)の区別も必要なのだなあと判ったような気がする。

さて翌日は 数字とアルファベットの点字表記だそうだ。また新たな世界が広がってくるのだろうか。

 



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