ドイツの有名なビール祭りといえば、オクトーバーフェスト。ツアーには含まれていないが、どんなものかと地元の祭りに潜入した。はたして、「田舎の盆踊り大会」という言葉が、ぴったりであった。観光客というよりは、地元にお盆にみんなで帰省して、同窓会をビールを飲みながらやっているという雰囲気が漂う。観光客は、地元の内輪の盛り上がりになすすべなく、大ジョッキを傾け、ただ酔う。写真奥では、バンドの演奏と地元の踊りのようなものが延々行われており、左側には、ソーセージ屋などの出店が並ぶ。これが大きな体育館のようなテントの中にある。テントの入り口に人が立っていて、最初入ってはいけないのかと思ったが、中に入りたいと意思表示したらすんなり入れた。
ガルミッシュ・パルティンキルヒェンのオクトバーフェストは駅前でなく、ロープウエイ乗り場でやっているので、歩くと30分くらいかかる。親切な看板もなく、音を頼りに住宅街を探すのは、もの好きな人向きなので、不安な人はホテルにタクシーを呼んでもらおう。帰りは、ロープウエイからスバルのタクシーがいっぱい並んでいるので、かなり飲んでも安心。基本飲み会なので、食べ物は塩辛く、夕飯代わりにするのは、ちょっと厳しい。
東京でもオクトーバーフェストをやったり、同名のビールも売っているが、ドイツという異国の雰囲気より、田舎の盆踊り大会という親しみやすさが、旅行ならではの経験だと思う。