進藤龍也牧師の真面目な方のブログ

元ヤクザの牧師の真面目なブログ
進藤語録、進藤節・・・メッセージや独り言をつづります。

新しい教会の住民

2011年09月14日 | 刑務所伝道
先週の金曜日にアポなし訪問あり。教会だからよいのだが私が地元に居てよかった。

「どうされましたか?目的はなんでしょうか?」私は訪問者の目的を見破りつつ質問する。

聞くと、派遣切りに合って住むところを失って頼るところが無いようである。罪友教会は私の著書を読んで頼ってきたらしい。もっと聞くと、浄土宗のお寺がやっているNPOのホームレス支援にも在籍して居たと言う。派遣とホームレスをぐるぐるぐるぐる回って生きている。要するに、ホームレス的生き方から抜け出せないのだ。派遣でもその間に貯金するとかしていない。
埼玉を選んだのは福祉がやさしいと聞いたからだという。ため息をついて私はイエス様じゃないが、こういって尋ねた。

「よくなりたいか?ホームレス的生き方から脱却したいか?」
すると、「はい!」と、いい返事が返ってきた。

2ヶ月前から教会でやり直し人生を始めたYに同居ができるか聞くと「面倒見ます」と、言ってくれたので、今、教会には2人が生活しています。

実の父親に殴られて育った彼は表情が乏しく笑いません。私は直感的に、この彼から私たちは多くのもの、愛を特に学ぶだろうと思いました。

「あなたは私たちが成長するために神様から与えられた天使です」こう宣言して、「だから、あなたも愛された存在として努力しなさい」と、奨励して新しい生活が始まりました。彼が一生笑わなくても教会に集う限り家族です。銭湯に行き、彼の背中を流して祈りました。

翌日の祈り会が終わったときの談話で
「出身地を聞かれたら、ナハナハナハナハナハ!!!!(せんだみつおの真似)って、やるんんだぞ!」って、昨日と同じ冗談を教えた。そうしたら、クスっと笑ってくれました。それが私には超嬉しかったです。

その後で彼が居た和尚さんから電話をもらいました。
「そちらに言ったと聞いて安心しました。そちらに行くまでカプセルホテルに居たと聞いています。彼は私たちの施設に居るときから実はキリスト教のほうが合うといっていましたので・・・」との事だった。