鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

桧山選手が打った。阪神は首位になった。

2006-05-28 09:27:18 | 直言!
桧山選手のヒットにベテラン選手の技術を見せた。ベビーフエスみたいなかわいい顔した江草投手は桧山選手に「ありがとうございました」と頭を下げていた。
ヒーローインタビユーで桧山選手は「江草もよくやっていたので何とかしなけれは」と大人の会話でチーム一丸を思う言葉だった。私は桧山選手に心の中で拍手を送っていた。
これまで2人で競争ということで塁にでるのはわずかだったがこうして塁にでるとベテラン選手の意気を見せてくれた。どんなこともめげたらあかんとひたむきにマイペースに練習もしてきた。
桧山選手の活躍に同胞たちはうれしい。
こうしてがんばっている選手そして出自を出してもその覚悟ができていたのかバッシングにあってもひたむきにがんばってきた。
同胞新聞で桧山選手を取材した記者2人、若手の1人は韓国済州道で事業している。
もう1人の記者はその会社を退職して他に勤務していたが今は休職している。記者たちもひたすらに走って記事をかいた。
同胞の新聞も日本の新聞もする仕事の内容はおなじである。そしてスタッフが少ないので日本人の倍、働いている。
さらに日本社会に住んでいる在日同胞は、日本で1番多い外国人だが日本人の割合からみるとごくわずかである。
その中での購読と広告業務は大変である。みんな苦労している。
桧山選手が塁にでて活躍する姿にいろんなものが走馬灯に浮かんでくる。
日本社会で在日韓国人として生きていくのはそれほど困難なのか。
まだまだ日本社会の閉鎖的な気質にがっくりくることもしばしばである。
帰化していく人をとめるわけにもいかない。
日本人との結婚もとめるわけに行かない。
生きやすいようにしていけばいいと私は思っている。日本社会の閉鎖的な気質にもう辟易している。
あまりにも差別事象の多い日本、次世代に私たちと同じ苦労はしてほしくない。
民族のアイデンテイテイは帰化してもいつかは必ず民族のほころびにぶつかる。
このとき自分の親のことを友人や周りに語って自分を忘れないでほしい。
自分のDNAを否定することは在日の親を否定することになる。
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民族学級で長年民族講師をしていた年輩の男性が先日、こんなこと話してくれた。
「昔は運動会になると親が弁当をもってきて運動場で家族で食べた。そしたら在日同胞の民族学級にきていた子どものおかあさんが弁当を持ってきて子どもを捜して弁当を渡そうとすると子どもは逃げてしまう。追いかけても追いかけても逃げてしまう。これを見ていた私はオモニ(お母さん)のところに行くとオモニは弁当をもったまま泣いていた。それで子どもの弁当を預かって子どもに渡した。子どもの話を聞くと母親が韓国語で韓国の名前を呼んでいるので朝鮮人とわかるので絶対に嫌だったといったのです」と話した。
そう韓国の人が名前を呼ぶとき最後に○○ヤーという。これを韓国語でよばれると当時の子どもは差別の厳しかった時代、苦痛そのものだったのだろう。
私も従兄弟に韓国語で呼んでいた名前の人もいた。
しかし1世は自分の文化のことしかしらない。これが自分と考えて日本社会でも堂々と韓国語を使って生きてきた。こうして民族の財産を残してくれた。
そういえば私も祖父が我が家にくると、必ず私の名前を呼んで入ってきた。
通名の「保子(ヤスコ)ヤー」と言って玄関のガラス戸をあけてはいってきた。
韓国では男性は嫁の名前を呼ばないで子どもの名前を呼んで入ってくる。これも儒教文化である。
そんなあれこれを思い出す桧山選手の活躍----。熱い涙がこぼれる。
在日同胞の選手も各球団で多く働いている。
通名だからわからない。そして帰化しているひともいるだろう。
また通名でも読み方を変えている選手もいる。
いろんな思いがあるのだろう。
それだけ日本社会の偏見と差別があるからだろう。
そして野球好きの人に聞いた。
「本人だけでなく家族にまでバッシングをする人たちが多くいる」と聞いた。
インターネットでないが名無しの権兵衛での批判の書き込みが多いように批判するときは名無しの権兵衛である。
しかも歴史的学習をしていない人の書き込みや批判には相手になる気もおこらなくなる。
通名でもいい。がんばって在日同胞の励みになる活躍をしてほしい。
和田アキ子も出自をあきらかにして私の周りからもフアンになった人が増えてきた。
在日同胞の差別事象は日本植民地時代に意図的に差別事象を作って日本社会の津々浦々の人々に浸透させていった。汚い、臭い、馬鹿、アホだと、そりゃそうでしょう。朝鮮半島の文字はしっていても日本の文字はしらない。
それでアホだ馬鹿だと言う烙印を意図的に仕組んだ。
こんな歴史的なことをしらないで書き込みする人に何も言う気がなくなる。
こんな歴史的経緯を次世代に教える間も機関も少なく日本公立学校で日本人教育を受けて社会に出て行く。
ますます自国の歴史を認識することなく大人になっていく。民族のほころびをしらないままに結婚していく。生まれた子どもはまた違う悲劇をせおっていく。
何人であれ。自分と言う個は1人しかいない。自分らしく生きて自分を大事にしてほしい。これを次世代に切に願う。
桧山選手の生き方に心から拍手を送って応援している一人です。

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