クロムの備忘録的ダイアリー

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葵祭~その2

2024年05月25日 16時15分41秒 | 旅行
葵祭の行列は総勢500名超、馬36頭、牛4頭、牛車2基、輿1台と大掛かりです。
参加者の人数、役割も数多く、事細かに書くのは難しいので目にとまった人物や物品について書くことにしました。
まず行列は近衛使代列と斎王代列に大別されます。
近衛使(このえつかい)とは行列中の最高位の人で、四位近衛中将が務めるので近衛使と呼ばれます。
近衛使は天皇の勅使です。葵祭は本来、勅使が下鴨、上賀茂両神社で天皇の祭文を読み上げお供えを届けるのが目的なので、祭りの本当の主役ともいえます。
祭りでは近衛使の代理の人が参加するので近衛使代となります。

平安時代は内親王から選ばれた人が祭りに奉仕し、これを斎王と称しました。
現在は未婚の女性から選ばれ、斎王代として祭りに参加します。輿に乗った祭りの主役ですね。
それでは行列先頭の肝煎、乗尻に続く主な役割の人物を見ていきましょう。


検非違使志(けびいしのさかん)、六位。
検非違使とは警察、裁判を司る職で行列の警護に当たります。
舎人(とねり)の引く馬に騎乗し、看督長(かどのおさ)、火長(かちょう)、如木(にょぼく)、白丁(はくちょう)など下役を率いています。


検非違使志とその下役の面々


検非違使志の下役、火長。弓矢を持っています。


検非違使尉(けびいしのじょう)
検非違使志の上役で五位。行列警護の最高責任者。

検非違使尉の下役。

調度掛(ちょうどかけ)。
検非違使尉の下役で弓を持つ役です。隣の童の役は不明です。
ちなみに調度掛の着ている着物の色は青丹(あおに)色。
和歌で奈良の都にかかる枕詞の青丹よし、の青丹色のことだそうです。


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