コール・ウェルカム

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バジル先生の「息の入れ方講座」

2016年06月07日 | その他
バジル・クリッツァー先生をご存知ですか? 日本語がペラペラのホルン奏者で、ご自身のHPで主に管楽器奏者向けに体の使い方を紹介していらっしゃる方です。

とても「腑に落ちる」解説が動画でUPされていますのでご紹介します。


「お腹に息を入れなさい」のホントのところ


バジル先生がご友人?の骨格標本ヘンリー君をつかって説明してくださるところによると、

■息が入るところは肺
■肺に息を入れるために動かすのは横隔膜
■横隔膜は、あばら骨の下端あたりに身体を横断的に位置している
■横隔膜の形状は傘のようなかたち
■横隔膜を下げるとその下に格納されている(かつ骨格によって動きを制限されない)下腹部の臓器が外側方向に押し出される
■結果的に、前腹部、腰部・背部の一部が内側からの圧を受けて張り出す形になる
*「腹に力を入れて息を入れる」のは解剖学的に無理がある


とのことです。とくに、「体を後ろに反って息を入れてみてください」→「おなかに触ってみると硬くなっています。これは腹筋に力が入っているということです」→「息が入りにくいですね」→「つまり、腹筋に力を入れると体腔内の可動域が狭まって、結果的に肺に取り込む空気量が少なくなるんです」というくだりは、とても納得できるところでした。(記憶により書いていますので、文言は動画でご確認を!)

この動画は息の「いれ方」ですので、当然「出し方」「キープのし方」などにはまた別のテクニックがあります。が、歌、管楽器、ダンス、バレエなど、息の使い方が重要なパフォーミングアーツ界では、さまざまな人が様々なことを感覚的に教えていて、勉強中の人が混乱することが多いように思います(私)。そんな人にとってとてもクリアな解説なのでは!と思います。

バジル先生は動画以外にブログでも「呼吸法」について解説されています。こちらも3D人体マッピング画像をつかったとてもわかりやすい説明ですので、関心のあるかたはぜひご確認ください。

http://basilkritzer.jp/

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