●ぞうさん 作詞:まど・みちお 作曲:團伊玖磨 昭和27年
みなさんが大好きな、誰でも知っているこの曲は、研究しているかたも多いので、番外編をお送りします。
もともとこの詞は、まどが音感教育者で作曲も手掛ける酒田冨治から「保育用曲集」向けの作詞を依頼された(昭和26)ことでつくられたものでした。詞を受け取った酒田はすぐに作曲、二拍子、ニ長調、10小説のマーチ風の作品に仕上げました。この曲を見たまどの先輩詩人、佐藤義美(いぬのおまわりさんの作者)が「曲とあっていない」と感じ、一部を修正して(おはながながいね→おはながながいのね)NHKに持ち込みました。受け取ったNHKは作曲を團伊玖磨に依頼、現在広く親しまれている3拍子の作品が生まれました。(おかげおかげのぞうさん まど・みちお)團伊玖磨版が完成して放送されたのが昭和27年です。
最初のぞうさんはこんな曲でした。
この楽譜が掲載されている本がこちらです。(編集佐藤義美 あかね書房)
修正前の詞が載っています。
團伊玖磨はこの当時大きな賞を受賞し、その賞金で鎌倉に引っ越します。その新居でぞうさん、おつかいありさんなどを作曲したのだそうです。
これらの曲の、希望に満ちたしあわせそうな雰囲気は、そのまま作曲者の新たなことに挑戦していこうという若々しさとリンクしていますね。佐藤がNHKに持ち込んでくれて、ほんとうによかったです。(酒田版も、行進に適していそうな元気な曲ですが!)
この記事は、「別冊太陽」1993年7月号、国会図書館デジタル、その他を参考に作成しました。
みなさんが大好きな、誰でも知っているこの曲は、研究しているかたも多いので、番外編をお送りします。
もともとこの詞は、まどが音感教育者で作曲も手掛ける酒田冨治から「保育用曲集」向けの作詞を依頼された(昭和26)ことでつくられたものでした。詞を受け取った酒田はすぐに作曲、二拍子、ニ長調、10小説のマーチ風の作品に仕上げました。この曲を見たまどの先輩詩人、佐藤義美(いぬのおまわりさんの作者)が「曲とあっていない」と感じ、一部を修正して(おはながながいね→おはながながいのね)NHKに持ち込みました。受け取ったNHKは作曲を團伊玖磨に依頼、現在広く親しまれている3拍子の作品が生まれました。(おかげおかげのぞうさん まど・みちお)團伊玖磨版が完成して放送されたのが昭和27年です。
最初のぞうさんはこんな曲でした。
この楽譜が掲載されている本がこちらです。(編集佐藤義美 あかね書房)
修正前の詞が載っています。
團伊玖磨はこの当時大きな賞を受賞し、その賞金で鎌倉に引っ越します。その新居でぞうさん、おつかいありさんなどを作曲したのだそうです。
これらの曲の、希望に満ちたしあわせそうな雰囲気は、そのまま作曲者の新たなことに挑戦していこうという若々しさとリンクしていますね。佐藤がNHKに持ち込んでくれて、ほんとうによかったです。(酒田版も、行進に適していそうな元気な曲ですが!)
この記事は、「別冊太陽」1993年7月号、国会図書館デジタル、その他を参考に作成しました。