ちょいちょい日記

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ちょうどいい。

原因判明 5

2007年04月18日 | ミミの病気のこと
ようやく、ばい菌の種類がわかり、
それをアタックできる抗生剤を投与することに。


翌日熱は下がり、血液検査、尿検査から
尿路感染症を起こしていたことが判明しました。


担当医師から、尿路感染症を起こす
原因の一つとして「膀胱尿管逆流症(以下UVR)」
という病気があり、ミミもその可能性が否めないので、
そちらの検査をするという話を聞きました。


検査結果、先生が言ったとおりミミは
右側のみの「VUR」であることがわかりました。

膀胱尿管逆流症(VUR)とは
腎臓で作られた尿は腎盂、尿管を通り一旦膀胱にたまった後、
排尿時に尿道を通って排泄されます。
正常ではこの通り道は一方通行で、
膀胱にたまった尿が尿管や腎盂に逆流することはありません。
しかし、尿管と膀胱の接合部(尿管口)が弱い場合には、
逆流を止める力が弱くなり、膀胱尿管逆流症となります。
また、尿道に狭い部分があるような場合にも、
排尿時に負担がかかり膀胱尿管逆流が生じることもあります。
膀胱尿管逆流があると、
膀胱内に入り込んだ細菌が逆流した尿に乗って
腎盂まで上がることにより腎盂腎炎となり、
高熱が出たり、時には敗血症になることもあります。
また、腎盂腎炎を繰り返すことにより、
腎臓に傷(腎瘢痕)ができ、腎機能低下の原因にもなります。


~生後二ヶ月頃~

「レベル4」 6

2007年04月18日 | ミミの病気のこと
症状の重さは1~5段階でレベルわけされており、
5が一番重症。ミミは5に近いレベル4でした。


レベルが1~2だと成長により自然に治る確率が高いのだが、
5になるとほとんどが手術を要するそうです。


ミミはまだ生後二ヶ月だということ、
症状レベルが重いが、まれに
一歳頃までに自然に治る子がいることから
手術はもう少し大きくなってから
様子を見てということになりました。


このVURで一番怖いのが腎臓への影響です。


VURにより腎臓にばい菌が
入り、腎臓を傷つけ機能を低下させてしまう
ことがあります。


一度機能が落ちた腎臓は二度と良くなることはなく、
最悪は腎不全になってしまうこともあるのです。


そのために早期の発見が重要で、
近いうちに、ミミも腎機能を調べる腎シンチ
という検査を受けることになりました。

今回も2週間ほどの入院で退院。


逆流によりばい菌が体に回らないよう、抗生剤を
毎日服用することになりました。


しかし、抗生剤を飲んでいても、
今度はその薬に対して耐菌性が出来てしまうことが
あり、そうなるとまた薬を替えたりということがあるそう。


次回は腎シンチという検査です。


~生後二ヶ月ごろ~




腎シンチ 7

2007年04月18日 | ミミの病気のこと
腎シンチの検査。


薬を入れるための点滴血管確保。
ミミの手は他の赤ちゃんよりも血管がわかりにくく、
先生もかなり悪戦。


最終的に40分くらいかかりました。
私は処置室の外でミミの泣き叫ぶ声を、
泣きながら聞いていました。


点滴処置が終わったミミの腕は
血管を浮き出させるために縛った
跡が内出血し、紫色になっていました。


この検査は動いてしまうと正確なデータが取れないので、
眠り薬を飲ませます。


検査には私も立ち会ったのですが、
浮かび上がる二つの腎臓のうち一つは
素人の私が見てもわかるくらい小さいものでした。


一週間後、検査結果を聞きに病院へ。


やはりダメージを受けていた右の腎臓は
普通の20~30%くらいの機能しかしていませんでした。


大きさも小さいことから、
「おそらくお腹のなかにいたときから逆流していたのでしょう」
とのこと。
あとはこれ以上悪くならないようにこの状態をキープすることを
考えていくことになりました。


幸いミミの場合、二つある腎臓のうち一つは正常なので、
腎不全に移行したりすることはないそうで少し安心

ただ、それでも将来的に、疲れやすかったり、
なんらかの症状が出てくる可能性も否めないので
思春期頃までは病院に通い、
応じて薬をのんだりなどもあるかもしれないそう。


相変わらず手術は保留。


~生後三ヶ月頃~


再発 8

2007年04月18日 | ミミの病気のこと
私は初めて知ったこの病気に関して
ありとあらゆる情報を調べました。


この病気の特徴、治る可能性、経験談、何でもよかった。
調べていくうちに
この病気に苦しむ子供が結構いるということも知りました。


それから二ヵ月後、またミミは発熱しました。
前回同様、熱はぐんぐん上がります。
自然に治るかもしれないと希望を持っていただけに、
このときはかなりショックでした。
毎日薬も飲んでいたのに…
耐菌性ができたのです。


病院へ到着、そのまま入院。
逆流のレベルを計るために再検査。
レベルは以前と全く変わっていませんでした。


前回同様の経緯を経て退院。
今まで飲んでいた薬セフゾン(甘い)から、
バクタという薬に
変わりました。


このバクタがとても苦い。大人でも味を感じてしまうと
飲めなくなるらしい。


しかしミミは粉のまま水と一緒に飲むことはまだ出来ないので
水に溶かして与えなくてはいけません。


当然、猛烈に嫌がるミミ。


しかしこの薬はこの子の命をつなぐ薬。
羽交い絞めにしてなんとしても飲ませます。


毎日のこの行為は、私たちにとっても、
かなり辛いものでした。


そして私たち夫婦は決断しました。
「ミミに手術を受けさせよう」


~生後5ヶ月頃~

手術決定!・・・しかし・・・ 9

2007年04月18日 | ミミの病気のこと
今は薬で再発の予防をしてはいるものの、
薬を飲まなければ日常生活すら危険な状態で、
ミミの場合、自然治癒の可能性が極めて低い。


この病気の手術は比較的に成功率が高く(90%以上)、
生後6ヶ月を過ぎれば受けることが可能
(もちろんもっと早く受ける子供もいます)。


先生に相談し、先生も
「再発をしたことを考えると手術の必要性はある」
という見解でスケジュールを考えた結果、
二ヵ月後に行われることになりました。


この山さえ越えれば、ミミは毎日苦い薬を飲むこともなく、
発熱に脅かされ、苦しむ心配がなくなる!


小さな体でまた試練となってしまうが、
ミミにはもうひとがんばり
してもらおう!そんな気持ちでした。


そして手術を一週間後に控えた日、
なんと上の子二人がインフルエンザに!!


予防接種をしていたのにもかかわらず
家族全員かかってしまいました。
私からの免疫力がかろうじて残っているかもしれないミミも
症状は軽かったもののインフルエンザにかかってしまった…


予定していた手術は延期になってしまいました。
次回の手術は2ヵ月後に組まれ、
それからまたしばらく薬の服用、
熱の心配が続きます。


~七ヶ月頃~