847「突然の夜中の電話」

先日、夜中の3時に、突然枕もとのスマホが鳴った。
もちろんぐっすり寝ている時間。

知らない番号だったので、出ようかどうか迷ったが、末尾が０１１０番だったので「警察じゃない？」と言われて、一応電話に出た。

「大和警察署です」

昨今、警察を名乗った詐欺事件が多いので、先ず最初に思ったのは「簡単に信用してなるものか！」


そこで「念のためこちらから掛け直させてください。」といったん切り、グーグルで大和警察署を検索し、そこからかけなおしてみると、確かに担当の方につながった。

「Nさんが交通事故にあって、状態が非常に良くないです。でも、親族の方に連絡が付かず、親族が同席しないと医師から詳しい症状が確認できないので、どなたかご親族の連絡先をしりませんか？」

Nさんには、前とてもお世話になっていた。
結局、警察の交通当直の方と手分けして親戚一同の方々に電話をしまくったのですがつながらず、もう最終手段でこれから自宅に行って寝ていたら起こすしかない！というところで最後の電話がつながって、ご親族の方がかけつけてくださったようだ。


わたしは、いつもなら枕元にスマホを置いておかないが、この日に限って明日が早朝出勤だったがために目覚まし代わりに枕元に置いておいたので、警察からの電話に出ることが出来たのだ。ほんとに、たまたま電話に出ることが出来たのだ。

Nさんのご親族にはこの十数年ほとんど連絡を取っていなかったので、夜中の3時に突然私から携帯に着信が入っていて、「なんだこれ？」と思った方もいただろう。でも、緊急だから仕方がない。
確かに私たちの年齢は、寝室で携帯を充電している人は意外と少ない。電話が鳴っても気が付かないことも多いだろう。つながらなかったのは仕方ないかもしれない。つながったとしても、知らない電話番号からかかってきたらすぐ出られない気持ちもわかる。

Nさんから、私の電話番号を探りたどってくるのは容易ではなかったと思う。良くここまでたどりついたと思うと奇跡的。
わたしが電話を取ったのも奇跡的。
神様がその任務を私に課したとしたら、一応･･任務は完了した。

後は一日も早い回復を願う。


この一件があって、自分の緊急連絡先を職場のロッカーに貼った・・。