遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

蒔絵山水図硯箱

2021年11月01日 | 漆器・木製品

今回は、蒔絵の硯箱です。

幅 18.2㎝ x 長 23.9㎝、高 3.5㎝。明治―昭和。

蓋表には、金蒔絵で、山水図が描かれています。

蓋をとると、中には、トレーと台板が入っています。

硯、筆などはありません。

内側は、蓋、本体ともに、総梨地です。

トレー、板をはずした状態です。

 

こういう品の値段は、ほぼ蒔絵で決まります(^^;

まずまずの品でしょうか。

秋の夜の情景が浮かび上がってきます。

黒漆塗の上に金蒔絵を施し、透明漆をかけた後、炭で研ぎ出しています。その結果、表面はツルツル、ピカピカ。指紋が付くので、素手で触るのがはばかられます(^^; 実用的ではないですね。

底、裏側はすべて黒漆。

箱の底には、木目がくっきりと見えます。

よかった!プラなら切腹ものですね(^.^)

 

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4 コメント

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tkgmzt2902さんへ (遅生)
2021-11-02 13:33:10
きれいはきれいです。
でも、実用品ではないです。飾りです。書関係のこういう品も、凝りだしたらきりがないので、つまみ食いです。
おっしゃるように、机の上にさりげなく置いておけば、雰囲気がでますね。
でも、硯も筆も無し。おまけに書道の心得無しですから、武士の竹光みたいなもんです(^^;
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Unknown (tkgmzt2902)
2021-11-02 08:04:42
素晴らしい蒔絵と、手で触るのがためらわれるような漆の硯箱、いいですねぇ!
机上のステイショナリーに殿方は懲りますよね。昔もそうだったのかと、そんな情景が思い浮かびます。
時代劇に出てくる硯箱のシーンが大好きです。
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Dr.kさんへ (遅生)
2021-11-01 11:23:00
値段からして木製に違いないと思い込んでいました。ずーっと昔、骨董を始めた頃に買った品です。最近、あれこれ漆器をアップするうちに心配になり、必死に木の痕跡をさがした訳です(^^;

蒔絵ばかりはピンからキリまでですね。上を見たらきりがありません。
まあ、こんなのが一個あってもいいかなー、のレベルです。それでも指紋は気になるので、手袋をはめています(^.^)
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遅生さんへ (Dr.K)
2021-11-01 10:46:36
まずまずどころか、素晴らしいですね!
ホント、「指紋が付くので、素手で触るのがはばかられます(^^; 実用的ではないですね。」
触る場合は手袋を着用するのでしょうか、、、?

プラスチックなら、ここまでの優品には仕上げないですよね(^-^*)
木目がハッキリと見えるのは当然でしょうけれど、安心はしますね(^-^*)
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