最盛期を過ぎた紫陽花が萎れず凛と咲いていた。色が抜け灰色がかって黄ばんでいる。そして錆のようなシミも現れている。
その色合いが油絵のように思われた。蕾の時から「今」を精一杯咲いて、やがて「無」に帰って行く。


淡い緑や濃い緑色、濃いピンク、そしてラベンダー色の葉。ラベンダー色の葉にちょっと幻想的な印象を持つ。時間が一方向
に直線的に流れて行く現実から離れて行く。そこは妖精達や精霊の住処。

・・・今日も花の精達を尋ねる夢を見る・・・