前の冬もとても寒かったが、今回はもっと寒い冬の到来。ところが風も冷たいのに、歩道の街路樹の根元に菜の花が咲いて
いた。今年はまだハイビスカスが咲いていたりもする。長い間、温かかったからだと思う。この急な寒さに身体の動きも緩
慢になる。おこたの中に入って出られず、怠け癖が付きそうだ。
高校時代の担任であった、美術の先生の油絵の個展を見に行った。「日本の自然を楽しく描く」というテーマの個展。先生に
は、本当に久しぶりに会った。お元気そうで、制作に精を出しておられる。私は絵を描く事から離れたので、先生の絵を拝見
するのは嬉しい。
画廊は寺町通の御池通を下がった所。御池通を東へ自転車で走った。今日は木枯らし。街路樹のケヤキから落葉がいっぱい飛
んで来る。歩道は枯れ葉で埋って来ている。店の前の歩道の掃除をしておられた方がいたが、もう掃除をするのも無理な様。
明日は今日より寒くなるようだ。１月の気温だとか。（覚悟！！）
二条公園にある一本だけの銀杏。リニューアル時にも切られることなく存在している。私は春夏秋冬、いろんな表情のその木
の下にいるのが好きだ。家から西の方角に出掛ける時、帰って来る時は幹にタッチして挨拶する。前は銀杏の近くに木がな
く、一本で聳えていた。今は周りに木があり、庭園風になっている。葉が黄金色になった・・・そして散り始めている。今日
公園の樹々達は、造園業者の人に散髪をしてもらっていた。無造作に伸びていた枝がカッコ良くなり、すっきりとした。
風が出て来て、寒くなって来た。今日は雨は降らないと思っていたのに、昼過ぎに時雨れた。洗濯物を軒下に干していたが、
湿気で濡れないかと心配になった。冬になるとこんな日が増えて来る。雨が降るとちょっと暗くて憂鬱になる。昔学校にあっ
た石炭を入れるだるまストーブを思い出す。あの温かさ。でもストーブから遠い人は、寒かったと思う。ストーブの空気取り
の隙間から見える赤い炎も、ゆらゆらとして気持ち良かったのを思い出す。
昨日は、神泉苑のお火焚祭のお参りに行った。日々のお参りの人や観光客の願いを書いた護摩木が炊き上げられる。参拝者が
見ている時空では、その炎は心地良く心をぽかぽか温める。だけどまたそれは地球が持っている熱。荒れ狂い色々なものを、
また生命も焼け尽くす炎でもある。小さな弱い人間が、人間の力とは比べられない巨大な自然の中で、程良い熱で守られ生か
されているのだと実感する。
子供達は、ご供養を貰って嬉しそうだった。一羽の鴨が池から飛んだ。
