『忸怩たる思い』....三半規管の掃除も終わったことだし

カワサキW800に乗り、千葉ニュータウンを拠点に暗躍する、還暦なりたての元航空自衛官のオッチャンの思い録。

日本に嘗てあった一場面...「知の決闘」の映像

2020年02月22日 19時34分59秒 | 映画
「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう」とは、三島さんの自決数ヶ月前にサンケイ新聞(当時)に寄稿した『果たし得ていない約束ー私の中の二十五年』の中の有名な一文。皮肉なことに、最早日本は極東に残る経済大国の地位すら危ない。

さて、今回、今日知った映画のこと。3月20日に公開される『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』
昨年、討論会の様子を記録していたTBSの映像原盤が倉庫発見され、今回の製作につながったもの。

小生、書籍では、新潮か角川の単行本か文庫で所蔵。『天皇』を巡る遣り取りが矢張り印象に残っている。

また、討論会のシーンはスチール写真や断片映像で見たことはある。
さらに、映画では、ポールシュレーダー監督、ルーカス、コッポラ総指揮の『MISHIMA』(1985、緒形拳主演、日本未公開)や若松孝二監督の『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2011、井浦新主演)で観たことはある。

しかし、今回は当時の実写。1vs1,000の闘いと云われた東大駒場キャンパス。
為にする空疎で難解な用語を連発する全共闘の議論遊びに、サラシを巻いて単身討論会に臨みそれらを真摯かつ理路整然と切り返す三島さん。
無礼極まりない全共闘の演壇での態度には、ハハン。やっぱり極左ウジかと思ったがね。

とまれ、タバコの煙がモウモウと立ちこめ、立錐の余地のない空間での真剣な闘いの貴重な記録映像。
生々しいカラー実写版。生きた三島さんに逢えるんだ。

そう言えば、今年は三島さん没後50年。今の青息吐息の日本の現状を、三島さんは嗤っていることだろう。

絶対観に行く。


蛇足:ナレーターが、かの東出昌大であるのは???miso tuketane...(笑)
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