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■カウンターはメラミン、単板練り付け?

2005年05月30日 09時55分01秒 | ┣●リフォームメモ
sozai■仕上げ素材 

 数年前に施工した「お寿司屋さん」いつもお世話になっている某学習塾の
塾長(オーナー)さんからの紹介だった。
過去に2度ほど改装しているので、マスターの対応も慣れたものだった。
 以前のお店は「田舎のスナック」のような感じ。12~13坪ほどの
小さなお店だったが第一印象はもっと狭く感じた。
お昼でも、「暗~い!」「ここでお昼のランチは食べたくないな!」
そんな感じのお店だった。マスターの腕はなかなかのものだった。
足りないものは、「センス」かな ^ ^;)
ランチメニューは結構仕込みも大変そ~な品数にもかかわらず、
お弁当形式の器のセンスが「今イチ」も~少しなんとかすればいい~のに ^ ^;)


 さて、このお店のカウンターは6mである(奥行き450-550mm以上)
正確には4.5m+1.5mと最終的には縁を切った状態だ。
当初の見積では、予算もなくまた、マスターの意向もあり、メラミン化粧板(見付無垢材)であった。
(単板練り付け、塗装仕上げは塗装が「剥がれる」とのマスターの認識)
見付の厚みは55-60mmに想定していた、勿論無垢材見付のウレタンクリー仕上げとした。
4.5mではメラミンの継ぎ目がど~じても必要となる。
 同業者の方ならこれが結構の価格になることはご存知だろう。無論フラッシュ
構造にしても下地には9mm以上の合板が必要となる、見付の無垢材にしても
多分継ぎ目ができると想定しなければならない。材はブナ、タモなど比較的割安なもの
檜を選択しなかったのは天板のメラミンとの質感の違いが良くないと判断、
また、檜のウレタンクリアー仕上げも「なんだかな~?」と考えたからだ。

Toki_01

 見積の際に、施工業者の方には無垢材での見積もお願いした。
見積には「ナラ材」での見積が上がった。聞くと単純に相場のm3単価でだしている。
それでも、在庫なので若干安かったよ~に思うが。30万と言われた。
安くもなく高くもない、なんとも微妙な金額であった記憶がある。

 この案件の場合はプラン時間と見積調整時間に余裕があったので、
直接銘木屋さんを探した。探せばあるもんです。結局、ボックス席の1150*700*60のテーブル
天板も同材で統一したかったから結構時間がかかった。

●4500mmの大カウンター厚み60mm
●1500mmの小カウンター厚み60mm
●縁切り用袖パネル幅600mm厚み60mm長さ1200mmほど
●3000mmの2段カウンター幅300mm厚み40mm
●テーブル天板1150*650-700*60mmが4枚
●同脚部用無垢板幅450mm厚み45mm以上3.0m (以上全て栃材を使用)

上記のボリュームで40万円ほど であった。
このうち、加工費(プレナー、ラフカット、割れ止めチギリ入れ加工4~5カ所)14万円ほど、
材料費だけなら、26万ほどであった。
(下加工、サンダーでの磨き、オイルフィニッシュの下塗り等の作業はこの時期
独立したばかりの木工家、専門学校の教え子が居たので格安で可能だった。私も
可能な限り、参加しての作業だった)
これらの条件で仕上げまで、だいたい50万円ほどだったと記憶している。
勿論この金額には利益は乗せていない、運搬費程度は必要だが。
これで、総予算的にも納まり、予算以上のイメージのお店となった。

 コストダウンには努力が必要である。通常の仕入れ業者に電話で簡単に発注できる
材料には、大量仕入れ以外に価格を下げることはできない。それでは大手ゼネコン以外には
なかなか難しいのが現実である。末端の業者は別の方法で仕入れコスト及び仕入れ先を
考えなければ、質のいい仕事はできない。

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2 コメント

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無垢 (真実一路)
2005-05-31 08:55:01
domo!

 カウンターは無垢のウレタンクリアー仕上ですか!いいですね~。メラミンとは格段の差がありまから、店のイメージはきっとメラミンを選んでいたら。。。

なんですが、無垢材の場合はメンテが必要ですね

ウレタンクリアーでもやはり、飲食店のような常時、人が使用する場所ではどうなんでしょう?

(教えてくださ~いい)

ボックスは、メラミンですか?

写真では、カウンターとの違和感はありませんね

(間違ってたらごめんなさい)
返信する
無垢とメラミン、ポリの組み合わせ! (chim)
2005-05-31 10:07:14
ど~も、真実一路さん



 カウンターは無垢のオイルフィニッシュです。

ウレタンクリアーは仕上げる塗装屋さんにより「ムラ」があり

結局、長年使用するにも劣化を覚悟しないとだめのようです。

飲食店などは「水」が気になるところですね、表面を完璧に塗膜で覆うと

木の場合は「反り」が気になります。裏面も完璧に塗装すると価格が・・・

ある程度の厚みで乾燥材ならさほど気にならないかもしれませんが?

オイルフィニッシュでも両面塗らないと「反りますよ!」とおっしゃる

銘木屋の方も居られます。

 格安での無垢材の提供に、常にオーナーさんには事前の確認が必要です。

「若干反ります!」「割れはあります!」

 オイルフィニッシュだと私でもできますので、簡単です。

無垢材の場合はいつも私が現場で仕上げてます ^ ^)

メンテも面倒なようですが、サンダーで磨き直しオイルで拭き取ると蘇ります。

素人の方でも可能なメンテのできる仕上材を選んだ方が安心かもしれませんね。



 ボックスはポリ合板です。(予算がなくて ^ ^;)

気をつけることは、無垢材と比較できないように注意することです。

写真では見にくいのですがメインのカウンターの上に2段カウンターがあります。

その立上がりの部分はあえて木目を使ってません。(無機質な黒のメラミンです)

無垢材とポリ、メラミン(木目)を並べないようにしているだけです。

専門家ならすぐに分かりますが、素人の方ならさほど気にならないと思います。

 ブラケットの位置も重要ですね、この位置での光源がさらにポリに視線を

向けない(認識させない)ポイントですね。このブラケットがなければ、

天井のDLだけなら、ちょっとしらけたポリの吊棚でしょ~ね ^ ^;)

(ブラケットも機種を考慮しないと、直接光源が見えるタイプでも

白熱球ならなんとか、この位置にハロゲンはきつい。シェードも透過性の

ある素材がいい~ですね。ケースバイケースで、このお店の場合です)
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