サロマの報告が遅くなりました。
皆さん応援ありがとうございます。
お蔭様で、12:34:27、自己ベストで、4度目の完走を果たしました。
今回は、5回目のサロマだったわけですが、これまでの中で精神的に最も辛い大会となりました。
実は、翌週に会社の大きなイベントを控えていて、このサロマの完走がそのイベントの一部に
組み込まれていて、リタイアは許されないような状況が出来上がっていたからです。
当日の天気予報は、最高気温28℃、場所によっては30℃を越えるというものでした。
ウルトラの後半の辛さは、言葉では表現できないえげつなさがあり、少しでも後半に貯金を
残しておきたいと思うのは当然なのですが、前半戦で無理すれば、後半に入る前に潰れてしまう
というリスクを抱えることになります。
今回、気温が高くなることと、リタイアは絶対に許されない・・・という状況を鑑みて、
制限時間13時間を目一杯使ったレースプランを立てました。
0~50kmまでは、キロ7分。
50~80kmまでは、キロ8分。
80~100kmまでは、キロ9分。
途中の54km地点での着替えポイントで10分休憩をいれると、丁度制限時間の13時間となります。
ここからは、レースの模様を簡単にレポートします。
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いつもの様に深夜の一時半に起きて、朝食?を取る。
今年は、おにぎり2個とインスタントのお味噌汁。
ここまでくると、カーボローディングなど関係なく、食べ過ぎに注意である。
2時に車に乗り込んで、網走のホテルを出て、ゴール地点である常呂町に向かう。
3時前に到着、ここで車を乗り捨てて、今度はバスに乗り込んでスタート地点へ。
4時にスタート地点の湧別町に到着、着替えをして気持ちを少しづつ盛り上げていく。
そして、5時、スタートの号砲がなる。
昨年は雨で、前半30kmはカッパを着て走ったが、今年は朝から汗ばむような暑さ。
ペースを上げないように気を使いながら、前半の50kmを05:49:24、
予定の5時間50分を30秒余して通過する。
6時間走って30秒の誤差というのは、ペースコントロールとしては、ほぼ完璧。
個人差はあると思うが、サロマで一番辛い区間が50-80kmの区間、キロ8分を絶対に
越えないように、退屈で激痛を伴うこの4時間を我慢できるかが、すべてを決める。
暑くて水を飲みすぎたランナーが路上に倒れこんで、吐いている。
一度に吸収できる水分はコップ半分程度、それ以上一度に呑むとお腹に溜まって、
そこに固形物が入ると、気持ち悪くなって吐いてしまうわけで。
今回も70kmあたりで、意識が薄れ始め、心が折れそうになる。
でも、75kmを過ぎたころから二度目のサロマでも体験した”別の乗り物に乗っている”
というような感覚になり、80kmの関門は大丈夫だと確信する。
80kmの関門を09:46:01、制限時間10時間に14分余しての通過。
でも、小生の2km後ろを走っているランナーは、この関門を通過することはできない。
80km、10時間走り続けて、この2kmをコントロールできるかが、サロマを完走するポイント。
大雑把なようで、とても緻密なプランと心と体のマネジメントが必要となる。
最後の20kmは、勿論辛いけど、ワッカ原生花園という素晴らしい風景が後押ししてくれる。
残り3km、小さな女の子が満面の笑顔で「おかえりなさい」と声をかけてくれて、涙が出た。
そして、用意していた会社設立を記念して作ったマフラータオルを頭上に掲げて・・・
ゴールゲートに向かった。
ホテルに戻り、風呂に入って体重計に乗ると55kg、レース前から比べると、半日で5kg落ちた。
厳しいレースだった。
今年のサロマの完走率は、53%だった。
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会場の横断幕にこんなメッセージが掲げてありました。
「自分のために走り出し、誰かのためにゴールする 」
全ての答えは、自分の中には“ない”
答えはつねに、相手と自分の間にある
サロマは色んなことを教えてもらえます。
ありがとうございました。