千鳥亭日乗 

のびのび、しみじみ、走り続けたい。「サロマンブルー」という小さな奇跡を夢見る、梅ランナーの日乗を綴ります。

アサラン打ち上げ

2011-06-22 06:43:58 | マラソン

今、最後のアサランから帰ってきました。
明日から完全レストして、日曜日のレースに臨みます。
13時間のレースなので、何が起こるか判らないという不安が募りますが、
サロマの素晴らしい景色をイメージして、スタートラインに立ちたいと思います。
あとは、祈るばかり。

七番目の男

2011-06-21 22:33:47 | マラソン

今朝の出勤、池上線の最寄り駅の改札の電光掲示板に、「京浜東北線が人身事故…」の文字が流れていた。
これは五反田に出て、山の手で有楽町に行って…と頭の中の乗り換え案内が検索をはじめたが、
東急の駅員さんが、「京浜東北線はもう動いていますから」という声が聞こえて、蒲田に向かうことにした。

蒲田に到着すると、あららエライことに。
東急の改札すら出られなくて、JRの改札まで、人がギッシリと詰まっていた。
ホームに下すと危険ということで、改札、階段前、そしてホームへの入場制限ということで、三段階の関門
が用意されていた。

それでも、誰一人文句を言うことなく、黙って並んでいた。
千鳥亭も文庫本を読みながら、黙って並んでいた。
全身汗まみれだけど、短編小説にのめり込んで、丁度読み切ったときに列が動き出した。
ケイタイの時計を見たら、蒲田駅に着いてから40分が過ぎていた。

「七番目の男」
海岸に一緒にいた友人が波にさらわれてしまうという、村上春樹の短編小説。
3.11の津波のことを思い返し、朝から辛くなった。
これは、小説の最後の五行。

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私は考えるのですが、この私たちの人生の中で真実怖いのは、恐怖そのものではありません。
恐怖はたしかにそこにあります。それは様々なかたちをとって現れ、ときとして私たちの存在を圧倒します。
しかしなによりも怖いのは、その恐怖に背中を向け、目を閉じてしまうことです。
そうすることによって、私たちは自分の中にあるいちばん重要なものを、何かに譲り渡してしまうことになります。
私の場合には―それは波でした。(村上春樹 『七番目の男』) 

氷枕と10時間睡眠とLSD

2011-06-19 09:49:00 | マラソン

サロマまで、いよいよ一週間となりました。
昨日は体調が悪くて、夜の7時から氷枕で布団に入る。
二日酔いに風邪が混じったような、最悪な感じでした。

今朝は、5時起き。
氷枕が効いたのか、10時間睡眠で、すっきりと目が覚めた。
来週の天気予報を見てみると、東京はずっと雨みたいなので、多摩川に出る。
最後のLSD?になるかもしれないので、体の痛いところを確認しながら18kmを踏む。

これから、アサランの距離を抑えていって…、
走りたくて、走りたくて、もうどうしようもなくなったような状態で
スタートラインに立てていると良いなぁとか思う。



シマウマであろうとライオンであろうとヒトであろうと

2011-06-10 07:09:46 | マラソン

昨日電車の中で読んでいた本の中に、こんなアフリカの諺(ことわざ)を見つけた。

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アフリカで毎朝、シマウマが目を覚ます。
一番足が速いライオンよりも早く走らないと殺されることを、シマウマは知っている。

毎朝、ライオンが目を覚ます。
一番足の遅いシマウマに追いつけないと、飢え死にすることをライオンは知っている。

ライオンであろうとシマウマであろうと変わりはない。
日が昇ったら、走り始めたほうがいい。

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シマウマであろうとライオンであろうとヒトであろうと…、
日が昇ったら、走り始めたほうがいい。
明日も多摩川に行こう。

残すところ3週間

2011-06-09 07:29:04 | マラソン

サロマまで残すところ3週間となりました。
直前の1週間はレストにするので、トレーニングできるのは、これから2週間の間。
これからのトレーニングメニューを天気予報を見ながら考えていますが、
今週末に5時間走を一回入れつつ、今月の走行距離は200kmぐらいに抑えるような感じでしょうか。
怪我をしないということが最優先なので、体と対話をしながら、準備を楽しみたいと思っています。

今年のサロマは、昨年のような猛暑日にならないことを願うばかりですが、
スタート前、ランナーの多くが胸の前で手を合わせるという…そんな光景が目に浮かんできます。
最後は祈るしかないという…、あの緊張感は癖になりそうです。

老人とイボ

2011-06-03 07:41:02 | マラソン

目の下にできものができている。
前から判っていたけど、最近少し膨らんできたような気がしていた。
大きさ的は、5mm強ぐらいで、痛くも痒くもないけど、何だか気になる。
2週間ほど前から、オロナインH軟膏とか塗って誤魔化してきたけど…、
悪性かも?とカミサンに脅され、流石に不安になって病院に行くことにした。

会社の近くの皮膚科をWebで探して、診療開始の10分前に行ってみる。
既に、オジサンが二人並んでいた。
病院のドアが開いて、3番の番号札を貰って、受付をする。
10分ぐらい待って、診察室に呼ばれた。
ドクターは、見た目40才前、かなり若い。

ド:「どうされました?」
千:「目の下のできものが気になりまして…」

ドクターは、千鳥亭の顔を5秒ほど、凝視して、

ド:「うーん。これは、老人性イボです。」
千:「えっ、ろ、ろうじんですか?…」
ド:「はい、老人性のイボです。」

老人というワードに焦っていると、ドクターからいきなり治療方針の説明があり、

ド:「そのままにしておいて問題ないですが、もし気になるなら二つの治療があります。
ひとつは、レーザーを使って焼きます。これは、予約が必要で、部分麻酔をして治療します。
跡が残りにくいので、女性の場合、この方法が多いです。
もうひとつが、液体窒素でイボをマイナス200度で凍らせて取り除きます。これは今すぐに
処置することができます。」

どちらが痛いのか、どれぐらい時間がかかるのか、とか色んな不安を頭の中で巡らせていると、
ドクターの右手には、既に液体窒素が噴き出すノズルがあった。

ド:「はい、ベットに横になって。」

曖昧な対応をしているうちに、千鳥亭は、そのままベッドに寝かされ、マイナス200度の
液体窒素を振りかけられた。
冷たさが通り過ぎて、低温で焼かれている刺すような痛みが顔面に広がっていく…。
処置が終わり、一息ついていると、ドクターから、

ド:「1,2週間おきに、あと2,3回必要かもしれませんねぇ。」

おいおい、それを先に言ってくれよ。
といわけで、「老人とイボ」の物語は、これからも続くのであります。