真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『娘と話す 宇宙ってなに?』

2010-01-23 | 読書-自然科学
『娘と話す 宇宙ってなに?』
池内 了【著】
現代企画室 (2009/09/15 出版)
答えではなく、いかに考えるのかを重視する、宇宙科学への入門書決定版。

池内先生は昔、似た名前の本(4冊組か)を出されていたな。
子どもらに買ってやればよかった。
『お父さんが話してくれた宇宙の歴史 』
出版年と生年を勘案すると、甥御さんはもう大きかった(大学生だったと思われる)ので、読まれてはいないかな。

微笑ましいお父さんの声:娘に宇宙を語るにはどうするのかの参考にすべく読んでみました
もっとも、この方のお嬢さんが9年後に12歳になるころには、また理論が進歩していたりするのだろうな。

宇宙論方面は、難しいので苦手感あり。

その代わりにという訳ではないのだが、私たちは「宇宙の子ども」だ、というくだりがたいへん良かった。
南面堂が正しく理解しているか怪しいが、こんな感じか。

地球のような岩石型惑星ができるには重い元素が集まる必要があり、最初のうちはなかなかそこまでは集まらない。
宇宙の年齢が137億年、太陽系が46億年。
(時間、空間のスタートから)まず銀河ができるまでに9億年ほどかかっていると考えられるので、その後ずっと下って太陽系ができるまでに82億年ほどあったという計算になる(137-9-46)。

星の一生が平均して1億年とすると、太陽系ができるまでにざっと80回は、ガスから星が生まれて死んで、そのカスのガスからまた・・・が繰り返されたことになる。
最低50回は、できて壊れて・・・を繰り返した挙句に46億年前に太陽系の生成に至ったと考えられる。

ゆえに、私たちは「宇宙の子ども」なのだ。
ふーむ、腑に落ちる。~50世代のところは議論が分かれるところかもしれない?
もっとも、太陽の寿命100億年は平均的なものだという話もあるので、1億年*50回ではなくて、100億年とすると(ずいぶん違うじゃん)まだようやく2世代目に入っただけということに?
でも、本書では「最低50回は星を経てきたと計算されている」と説明されている。

質量の大きい星が短期間に開店・閉店を繰り返しているとすれば(大きい星が次回また大きい星になるとは限らない?)、星の数(国語的な"星の数ほど"じゃないぞ)の平均でなく、元素の総量で考えると平均寿命はもっと低いの?そうでもないの?

モンガイカンぶりを露呈しつつある?
否、最初から丸出しじゃないか、って?
否定しない・・・(笑)。

いずれにしても(何世代経ていると考えるかにかかわらず)、「みんな星になる」という南面堂の持論にフィットするわけ。
宇宙の子どもが将来どうなるのか考えてみると・・・、と言い換えることもできる。

「ほうら、○○ちゃんはお星さまになって、あそこで輝いて・・」というレベルの「星になる」ではなくて、われわれを形作っている元素は、やがて(遠い遠い将来、太陽系の終わりの時・・・)星間ガスとして宇宙を漂うことになり(漂うでなくて"高速でぶっ飛ぶ"かも?)、その中で星の材料になるものもある筈だ、ということを述べたものであるのよ。
「行いや心がけが悪いと、星の材料にならなくて永遠に(ホントは永遠ではなさそうだが、言葉のアヤということで)宇宙を漂わなければならない云々」と言い出すと宗教の世界に入ってしまうのでナニだわさ。

その他興味をひかれて検索したもの(そういえばそんなニュースあったよな、的な・・):
JAXA|温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」打ち上げ<写真特集>

2009年人工衛星衝突事故(英:2009 satellite collision)は、宇宙空間で発生した初めての人工衛星同士の衝突事故である。

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