NHKブックス No.1255 新版 日本人になった祖先たち DNAが解明する多元的構造 | NHK出版
「ロングセラーとなった初版に、革命的新技術「核ゲノム分析」による大幅な進歩の成果を惜しみなく盛り込んで、バージョンアップした完全版刊行」
NHK BOOKS
日本人になった祖先たち―DNAが解明する多元的構造 (新版)
2007年初版 目次
第1章 遺伝子から人類史をさかのぼる
第2章 出アフリカ―ミトコンドリアDNAが描く新人の拡散
第3章 DNAが描く人類拡散のシナリオ
第4章 アジアへの二つの道すじ
第5章 日本人の持つミトコンドリアDNA
第6章 日本人ミトコンドリアDNAの地域差―北海道先住民、沖縄、そして本土日本人
第7章 古人骨の語るもの
第8章 日本人になった祖先たち
第9章 父系でたどる人類の旅路―Y染色体を追う
第10章 DNAが語る私たちの歴史
2019年新版 目次
第1章 遺伝子から私たちのルーツを探る
第2章 アフリカから世界へ―DNAが描く新人の拡散
第3章 DNAが描く人類拡散のシナリオ
第4章 アジアへの展開
第5章 現代日本人の持つDNA
第6章 日本人になった祖先たち
第7章 南北の日本列島集団の成り立ち
第8章 DNAが語る私たちの歴史
WEB割かぁ、ど し よ ?
DNAの変異を利用する個人鑑定(第1章 遺伝子から私たちのルーツを探る)
日常会話で遺伝子とかDNAが登場する場合に、「創業者のDNAが生きている」とか「ものつくりのDNA」といった使われ方がされ、「代々変わらず、そのまま受け継がれるものというイメージになりがちと指摘。
特定の家系に伝わる「秘伝の書」のようなものと受け取られがち。
しかし、実際の遺伝子の様式は両親から半分ずつ受取るものであり、一子相伝に伝えられるようなものではない。
氏か育ちかではなく、遺伝子と環境の複雑な相互作用でヒトが形作られていく、等々。
↓
そもそも生物学的な概念であるDNAや遺伝子を、社会的な概念である血筋や家系のアナロジーで語ることはできない。
このような言葉の使い方はやめるべき。
ははは。ごもっともの極み。
経営者等の人びとは、なんとなく高尚な感じのする学術用語を挨拶や訓話の中に使いたくてたまらない。
このため、ちょっと聞きかじった用語を隙あらば使おうとする。
トップが使うと、翌日から役員たちが引用し始め、翌週には部長たちもそれぞれ引用して各部門で広まって行ったりする。
と、古老が言っていたそうな。
ん?なんのハナシか。
以前、どの本で読んだのか思い出せないのだが、DNAは生殖と不可分な概念なのにも関わらず、組織の中の個人に当てはめようとする事例が爆笑または苦笑を呼ぶという指摘があった。
「〇〇さんが当社に残されたDNAは末永く・・・」などともっともらしく語るエライ人は、実質的には「〇〇さんは当社内に子種を蒔いていきました」と言っていることに気付いていない!という話だったかな。イヒヒ
北海道先住民の成立史(第7章 南北の日本列島集団の成り立ち)
過去において人類学者たちがアイヌの人骨に関して不適切な扱いをした時代があったことによる問題。
うん、これはとても微妙。
大学が保管するアイヌ遺骨の返還について:文部科学省
これからのアイヌ人骨・副葬品に係る調査研究の在り方に関するラウンドテーブル最終報告書 概要pdf
WEBニュース特集 反省と謝罪は別? アイヌ遺骨と大学 #アイヌ | NHK北海道
家系とDNAのアナロジー(第8章 DNAが語る私たちの歴史)
DNAと系統の問題における2つの立場
①DNAを変化することなく祖先から連綿と受け継がれる情報として捉える
②自分の持つDNAは多くの人に共有されていると考える
①は「場合によっては特定の家系を特殊なものであると考える際の生物学的なバックボーンとして利用されることもあります。」
「大部分の核DNAは組み換えによって伝わりますから、その系統をたどることは事実上不可能です。・・・ひとつの遺伝子に注目すれば、一本道で系統が続くように見えても、遺伝子を総体(ゲノム)で見た場合には、個人の歴史をさかのぼって収束していく道筋のようなものはありえません。・・・特にY染色体は男系に伝わりますから、最近ではこれを男子の系統のシンボルの要の取り扱う不思議な議論が見受けられます。しかし(以下略)
だそうで、なんと微妙なこと。
「ロングセラーとなった初版に、革命的新技術「核ゲノム分析」による大幅な進歩の成果を惜しみなく盛り込んで、バージョンアップした完全版刊行」
NHK BOOKS
日本人になった祖先たち―DNAが解明する多元的構造 (新版)
2007年初版 目次
第1章 遺伝子から人類史をさかのぼる
第2章 出アフリカ―ミトコンドリアDNAが描く新人の拡散
第3章 DNAが描く人類拡散のシナリオ
第4章 アジアへの二つの道すじ
第5章 日本人の持つミトコンドリアDNA
第6章 日本人ミトコンドリアDNAの地域差―北海道先住民、沖縄、そして本土日本人
第7章 古人骨の語るもの
第8章 日本人になった祖先たち
第9章 父系でたどる人類の旅路―Y染色体を追う
第10章 DNAが語る私たちの歴史
2019年新版 目次
第1章 遺伝子から私たちのルーツを探る
第2章 アフリカから世界へ―DNAが描く新人の拡散
第3章 DNAが描く人類拡散のシナリオ
第4章 アジアへの展開
第5章 現代日本人の持つDNA
第6章 日本人になった祖先たち
第7章 南北の日本列島集団の成り立ち
第8章 DNAが語る私たちの歴史
WEB割かぁ、ど し よ ?
DNAの変異を利用する個人鑑定(第1章 遺伝子から私たちのルーツを探る)
日常会話で遺伝子とかDNAが登場する場合に、「創業者のDNAが生きている」とか「ものつくりのDNA」といった使われ方がされ、「代々変わらず、そのまま受け継がれるものというイメージになりがちと指摘。
特定の家系に伝わる「秘伝の書」のようなものと受け取られがち。
しかし、実際の遺伝子の様式は両親から半分ずつ受取るものであり、一子相伝に伝えられるようなものではない。
氏か育ちかではなく、遺伝子と環境の複雑な相互作用でヒトが形作られていく、等々。
↓
そもそも生物学的な概念であるDNAや遺伝子を、社会的な概念である血筋や家系のアナロジーで語ることはできない。
このような言葉の使い方はやめるべき。
ははは。ごもっともの極み。
経営者等の人びとは、なんとなく高尚な感じのする学術用語を挨拶や訓話の中に使いたくてたまらない。
このため、ちょっと聞きかじった用語を隙あらば使おうとする。
トップが使うと、翌日から役員たちが引用し始め、翌週には部長たちもそれぞれ引用して各部門で広まって行ったりする。
と、古老が言っていたそうな。
ん?なんのハナシか。
以前、どの本で読んだのか思い出せないのだが、DNAは生殖と不可分な概念なのにも関わらず、組織の中の個人に当てはめようとする事例が爆笑または苦笑を呼ぶという指摘があった。
「〇〇さんが当社に残されたDNAは末永く・・・」などともっともらしく語るエライ人は、実質的には「〇〇さんは当社内に子種を蒔いていきました」と言っていることに気付いていない!という話だったかな。イヒヒ
北海道先住民の成立史(第7章 南北の日本列島集団の成り立ち)
過去において人類学者たちがアイヌの人骨に関して不適切な扱いをした時代があったことによる問題。
うん、これはとても微妙。
大学が保管するアイヌ遺骨の返還について:文部科学省
これからのアイヌ人骨・副葬品に係る調査研究の在り方に関するラウンドテーブル最終報告書 概要pdf
WEBニュース特集 反省と謝罪は別? アイヌ遺骨と大学 #アイヌ | NHK北海道
家系とDNAのアナロジー(第8章 DNAが語る私たちの歴史)
DNAと系統の問題における2つの立場
①DNAを変化することなく祖先から連綿と受け継がれる情報として捉える
②自分の持つDNAは多くの人に共有されていると考える
①は「場合によっては特定の家系を特殊なものであると考える際の生物学的なバックボーンとして利用されることもあります。」
「大部分の核DNAは組み換えによって伝わりますから、その系統をたどることは事実上不可能です。・・・ひとつの遺伝子に注目すれば、一本道で系統が続くように見えても、遺伝子を総体(ゲノム)で見た場合には、個人の歴史をさかのぼって収束していく道筋のようなものはありえません。・・・特にY染色体は男系に伝わりますから、最近ではこれを男子の系統のシンボルの要の取り扱う不思議な議論が見受けられます。しかし(以下略)
だそうで、なんと微妙なこと。