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真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『太平洋戦争、七つの謎―官僚と軍隊と日本人』 (保阪正康さん 2009年)

2010-12-07 | 読書-歴史
以前、同じ著者の『昭和史 七つの謎』+同part2を印象深く読んだが、こんどは

角川oneテーマ21
太平洋戦争、七つの謎―官僚と軍隊と日本人
保阪 正康【著】
角川書店 角川グループパブリッシング〔発売〕
(2009/12/10 出版)

第1章 誰が開戦を決めたのか?
第2章 戦時下の国民は戦争をどう捉えていたのか?
第3章 山本五十六はなぜ前線に行って死んだのか?
第4章 なぜ人を武器にする戦略が生まれたのか?
第5章 日本の軍事指導者たちの敗戦の理由
第6章 誰が終戦を決めたのか?
第7章 もし本土決戦が行われていたらどうなっていたのか?

七点について(rebecca blogさんのまとめから)
1、戦争は官僚が決めた
2、日本人は戦争を知らない
3、ほぼ安泰な戦時指導者と死に直面する兵士
4、肉体を武器とする戦術
5、軍事指導者たちの敗戦の位置づけの問題
6、終戦は天皇が決めた
7、本土決戦構想の亡国の論理

ほぼ安泰な戦時指導者の項が印象的。
陸軍士官学校でよい成績をとれば、戦争指導を行う部署(最前線よりもはるかに安全)に配属される可能性が高く、結果として生き残る可能性が高かったというのは、うーむ、だな。

(本書に記載があったのは陸軍だが)海軍でも、兵学校の成績の上位から戦艦・航空母艦などの大型艦を中心としたキャリアを積むのに対して、下位の者は駆逐艦や潜水艦など、消耗率の高い、戦死の可能性が高い艦を転々としたといわれる。
これも、うーむ、だな。

武人というよりも、軍隊を操る官僚?

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