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真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

並の天才でなく突き抜けた「魔法使い」のファインマンさんを語る人々 『ファインマンさんは超天才』

2009-05-22 | 読書-自然科学
『ファインマンさんは超天才』
クリストファ-・サイクス 大貫昌子
岩波書店 (1995/12 出版)

原著: No Ordinary Genius: The Illustrated Richard Feynman

BBC のHorizonというシリーズで制作したファインマンの評伝を本にしたもの、ってことか。
写真や関係者のインタビューなど豊富で、収穫大。
妹の談話など初めて見た。

天才というだけで十分に凄いと思うけど、ファインマンさんは、その中で次元が違う突き抜け方だった、というわけね。
"There are two kinds of geniuses: the 'ordinary' and the 'magicians'.

マンハッタン計画のために動員された科学者たちは、石を投げれば天才に当たる綺羅星のごとき集団だったのだろうが、その中の最若手だったファインマンはすぐに頭角を現して重要な仕事を任された。

大先生にも物怖じせずに突っかかったが、意図せずしてじじいキラーぶりを発揮したのね。
ベーテが議論相手を探していた時、諸先輩が出払っていたので若造のファインマンが相手をさせられたが、終わると「これからはファインマンと話をすることにしよう」と気に入られた、とかいうエピソードがあるよな。

並のスタッフはベーテに遠慮して、「はいごもっともです先生」みたいな対応なのに対して、ファインマンは相手が大先生だろうがなんだろうが、「そんなはずない」、「そりゃおかしい」とかぽんぽん反論するところが(計算が速いこととともに?)気に入られた、という話だっけ?

サラリーマンの世界なんかでも、似た状況はありそう?なさそう?
反論される相手(偉いヒト)が並でないレベルであり、言うほうの若手も飛び抜けたレベルで、偉いさんがその卓越ぶりを理解できている場合にのみ、セーフ?
そうでない場合に、「それは違いますジョーム」などと反論して消えていった俊秀は数知れない?

ファインマンについては、20090516のほか:
200901192009012020090131 など。

各種資料からこんなプレゼンをされた方もおられる、と。

著者: CHRISTOPHER SYKES PRODUCTIONS

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