真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

渡辺政隆さんが『ダーウィンの夢』をさらりと

2010-07-12 | 読書-エッセイ/小説etc
光文社新書
『ダーウィンの夢』
渡辺 政隆【著】
光文社 (2010/03/20 出版)

始まりの聖地巡礼―カンブリア紀「生命の大爆発」の眠る山
生命のゆりかご―海底から熱水の噴き出す場所で
交わるはずのない枝―原始生命体の進化
ギャップを埋める―アメーバは何を語るか
カンブリア劇場―謎に満ちた生命の大爆発
無限の可能性を秘めた卵―エボデボ革命が明らかにしたもの
メダカの学校―魚類の登場
とても長い腕―体内に刻まれる歴史
地を這うものども―新世界の誘惑
見上げてごらん―鳥が空を飛ぶまで
巡り来る時代―「もしかしたら」の世界
人類のショートジャーニー
ダーウィンの正夢

バージェス頁岩層へのトレッキング(聖地巡礼)から話が始まるところなんざ、グールドファンにはたまらない。
目次を見るだけでわくわくする。

評・横山広美(科学コミュニケーション研究者)
(2010年5月10日 読売新聞)

エール交換?

サイエンス・カフェ:「ダーウィンの夢――進化論の愉しみ方」

"しかも、要所要所で村上春樹の『1Q84』や『崖の上のポニョ』など、ここ数年の話題作を取り入れるなど、読む人を飽きさせない工夫もしてある。その意味では良書である"

というか、スティーヴン・ジェイ・グールド張りの才気と茶目っ気を披露する著者、と好意的に受け止めるんだけどね。
本書を読んでいて飽きるような向きは、本書には不向き(笑)。

リン・マーギュリス教授とのツーショット関連:

Lynn Margulis (born March 5, 1938) is an American biologist and University Professor in the Department of Geosciences at the University of Massachusetts Amherst.

Sagan married three times: in 1957, to biologist Lynn Margulis, mother of Dorion Sagan and Jeremy Sagan; in 1968, to artist Linda Salzman, mother of Nick Sagan; and in 1981, to author Ann Druyan, mother of Alexandra Rachel (Sasha) Sagan and Samuel Democritus Sagan. His marriage to Druyan continued until his death in 1996.

そうか。カール・セーガンは、最初の妻だったリン・マーギュリス女史との間に2男、2番目の妻との間に1男、3番目の妻との間に1女1男を儲けたわけか。
幅広く遺伝子を伝えた・・・。

[雑談だが]
著者は東京で開催したシンポジウムにマーギュリス女史を招聘した由。
トークショーの質問コーナーで女子学生から「二十歳の頃は何をしていましたか?」と問われ、「カッコいい男の子を追いかけていた」と即答した由。

著者は、女史が追いかけていた相手は最初の夫カール・セーガンだったはずだという。
そうかもしれないし、そうではないかもしれない。

マーギュリス女史(1938年生)は、(1957年)19歳でカール・セーガンと結婚しているので、「二十歳の頃」には既に旦那がいた。
その旦那(イケメンだし、3回も結婚していることからも、たぶん行動特性は・・・)を、既に結婚していた若妻が追いかけていた、可能性・・。
しっかり捕まえておかないと余所の娘の方に行ってしまう・・・ということだったのかもしれない。

マーギュリス女史も、学説の斬新さとともに直情の人なのだそうなので、カッコいい旦那が居ながら、さらによりカッコいい男の子を追いかけていた、可能性・・・。
ま、「二十歳前後の若い頃」という質問の趣旨を踏まえた答えというのが妥当かも?
<冗談です>

八本足の蝶の件:
東大寺の蝶

『八本脚の蝶(二階堂奥歯著/ポプラ社刊)』

津田梅子女史の2回目の米国留学(生物学専攻)の件:
知らなかった。

津田塾大・読売連続市民講座 「津田梅子から110年―グローバルに、そしてローカルに生きる―」
"ブリンマー大学に入学した梅子は、生物学を学び、楽しい学生生活を過ごしました。また、指導教官のモーガン教授が後にノーベル生理学・医学賞を受けた論文の前書きに、「この論文が書けたのは津田梅子のおかげである」と書いたほど"

甲斐田雅子のフィラデルフィアリポート改め、ニューヨークリポートへ

"2度目の留学先としてブリンマー大学を選んだ津田梅子は、生物学を専攻し蛙の卵の研究をしていたのですよ"


[Umeko TSUDA and biology: a historical perspective of science and gender]
原文日本語:Kagakushi Kenkyu. 2010 Spring;49(253):11-21.

Bryn Mawr College Timeline
1900
Umeko Tsuda, Bryn Mawr's first Japanese student, begins Joshi Eigaku Juku, one of the first women's colleges in Japan, and models it on Bryn Mawr. In 1948, the school was renamed Tsuda College (Tsuda Juku Diagaku).


CaltechAUTHORS
A Caltech Library Service は凄い!
The Orientation of the Frog's Egg.
Quarterly Journal of Microscopical Science, series 2, vol. 35 (139). pp. 373-405.
By T. H. MORGAN, Ph.D.,. Associate Professor of Biology, Bryn Mawr College; and UME. TSUDA, Teacher in the Peeress' School, Tokio, Japan.
華族女学校教諭、ってとこか。

萩尾望都さん
渡辺政隆さんと2ショット!!

「リストラなう」でお馴染みの光文社
の月刊PR誌(今は「休刊」)への連載を新書化か。

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