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真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

米海軍から見た太平洋戦争情報戦 ハワイ無線暗号解読機関長と太平洋艦隊情報参謀の活躍 谷光太郎

2021-11-18 | 読書-歴史
米海軍から見た太平洋戦争情報戦 ハワイ無線暗号解読機関長と太平洋艦隊情報参謀の活

太平洋戦争 暗号作戦―アメリカ太平洋艦隊情報参謀の証言〈上〉〈下〉エドウィン・レイトン(1987)
を含む史料を巧みに引いて、実相を浮かび上がらせる手法は鮮やか。
ロシュフォートを閑職に追いやったレッドマン兄弟を含めて、関係者の写真も多数掲載。

Naval History and Heritage Command
H-006-2 ISR at Midway

Joseph J. Rochefort の死後、遺族にDSM勲章を授与
OFFICER WHO BROKE JAPANESE WAR CODES GETS BELATED HONOR (Published 1985)

それにしても、ホノルルのハイポ局を目の敵にして権限の奪取と実績の過小評価にエネルギーを傾注する本局(ネガトNEGAT)の醜悪さは、本邦の古今の組織内暗闘に勝るとも劣らないな。
Remembering VADM John R. Redman, USN, 13th Commander to Lead Navy Cryptology
レッドマン弟(中将まで昇進)の紹介記事につけられる Redman brothersをめぐる悪評の投稿など

暗号解読などに関わった者は、前線に転属させた場合、もし船が沈むなどして捕虜になった場合、拷問されて極秘事項を話してしまう可能性があるので、敵の手に落ちる可能性がない陸上勤務を続けさせるという。
その場合、華々しい軍功を上げることができないので、昇進には不利となる。ずっと不利な立場じゃん。
そこをきちんと評価しないと、全体のパフォーマンスが上がらないのだが、どこでも難しかったのだろうね。

まあ、あれかねぇ、組織内で生きていくためには、偉いヒトの庇護を受けるようにしておくことは古今東西を問わず大切だけど、偉いヒトはあなたよりも先に引退するので、次の代も押さえておかないといかんのでね。
何の話かって?

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