第３回 むだにかわいい

まゆぽ：
倖田來未は「えろかわいい」だが、
私が今注目してるのは「むだにかわいい」なの。

今回、新調したメガネのテーマはこれね。
耳に乗ってるつるの部分がかわいいのを選んだの。
髪に隠れて誰にも見えないんだけどさ。

知り合い（♂）に話したら、
「かわいい下着つける、っていう感覚？」と
とんちんかんなことを言うので、
思いっきり軽蔑視線送った。
けなげさがぜんぜん違うじゃんねー。

つまみ：
軽蔑視線を送られた♂にちょっと同情した。
わかるけどーちょっとわかりづれえよ、そのけなげさ。

時には下着にだって、髪に隠れるメガネのつると
同じレベルのけなげさを求めてもいい気もするけどな。
補整や勝負や出陣以外の下着の効用もあるしさ。
あくまでも一般論だけど。
‥それにしても、なんだよ出陣って。

私はとことん現実的な人間だから
つるや下着をはじめとした
物品の嗜好に「むだにかわいい」系の
遊びや余裕がないことに気づいた。
これからつくるよ。将来の目標にする。

なので、今思いつく「むだにかわいい」は
教育テレビのアニメ「ぜんまいざむらい」の豆丸ぐらい
（ページトップの写真）。
実は、携帯や手帳に豆丸シール貼ってんの、私。
心癒される。
悪い？

まゆぽ：
わかりづらいかな、メガネのつるのけなげさ？
下着かわいいは下心ありありじゃん。
かわいいことによって得られる利得を計算してる感じ？
その点メガネつるかわいいは無償のかわいいなんだけどなあ。

はいはい、自己満足と言いますわね、こういうの。

ぜんまいざむらいはつまみの推薦で毎朝見てた時期がある。
つまみが豆丸に感情移入するのすごくわかるよ、
似てるもん。

ちっちゃくてなまいきで半人前っぽいくせに、
意外に実力者で影で采配ふるってるとこね。

お互い、自己満足や自己愛に行き着くのかしら、私たち？
（あ、一緒にしてほしくない？）

つまみ：
下心のない「下着かわいい」もありかな
って思って言ってみたけどやっぱムリっすかね。

つるのかわいさはちゃんとおしゃれにスライドするけど
下着はどうしても野心が見え隠れするかもねえ。
おしゃれじゃなくて、おし（押し）止まり？

おしゃれは自己満足がスタートだから
正しい軌跡だと思うよ、まゆぽさん。

豆丸に似てる？！
かなりビックリした。
うれしいけど、ムーミンのミーに似てるってのに
近いもの、ない？
どっちにしても、ちっちゃいと、なまいきは外せないのか。

そういえば、まゆぽさんってミーのねえちゃんに似てね？
ミムラ姉さんって言うんだよね。
ほんわりして見えるけど、けっこう言うの。

‥ってことは、あたしら姉妹かよ。
“むだにかわいい”はどこ行った？
いっそのこと「それはあたしたち」ってことにしとく？

種の保存のために、擬態や寄生とか以外に
「かわいいってことで生き残る」ってのもあるらしいし。
と、明らかに勘違いな自己完結。