P(リン) 血液中に酸素を運び、脂肪とデンプンの代謝を助けエネルギーと活力をもたらし、
カルシウムと結合して健康な歯と歯ぐきをつくります。また、関節炎の痛みをやわらげたり、
体内の酸・アルカリバランスの維持に関与。
欠乏すると、くる病、むし歯、歯槽膿漏、妊娠障害、骨・歯・筋肉組織の形成に影響。
1日の所要量は特に定められていませんが、目安として成人800~1200mg
多く含まれる食品は、魚、無精製穀類、卵、ナッツ類、いろいろな種など。
Cu(銅) 血漿の中のタンパク・セルロプラスミンと結合して血漿交替率の促進、 鉄酸化の触媒として、酸化作用を助けたり、鉄の効果的な吸収を助けることで
エネルギーを高めます。
欠乏すると、貧血や骨の変形・骨折などが起こりやすくなります。 また造血力障害や呼吸気管障害なども…。
※注 摂りすぎは体内の亜鉛の量を減少させ、不眠症や抜毛の原因に…!
1日の所要量は特に定められていませんが、目安として成人2mg
多く含まれる食品 豆類、緑色葉野菜、牛のレバー、海老、魚介類など。
Zn(亜鉛) すい臓中多く含有して、インシュリンを安定させ、その作用を活性化して持続性を
延長。脳下垂体前葉ホルモンの作用を増強。筋肉の収縮を操作。
血液の状態の安定と、体内の酸・アルカリのバランスを保ち、コレステロールの蓄積を減少させ、
体の内、外部の傷を早く治す。爪の上にできた白い斑点をとる。
前立腺の障害を防ぐのに役立つ。
欠乏すると、インシュリンの作用を弱め、血糖値が高くなり糖尿病を引き起こしたり、 ビタミンA・ビタミンB12 などの成長促進作用に関連し、毛髪の成長が遅れ脱毛症に…。
皮膚には病変が現れ、皮膚病、湿疹、創傷治療の遅れの原因に…。
また、味覚障害も起こります。
子供の場合は、食欲不振、味覚異常、発育不全、皮膚炎、下痢などが起こります。
中高年男性ですと前立腺肥大。
1日の所要量は特に定められていませんが、目安として成人10~20mg
多く含まれる食品 小麦胚芽、卵、かぼちゃの種、豚の腰肉、脱脂粉乳など。
Mn(マンガン) タンパク質の分解酵素を強化し、食物の十分な消化と、それを体が使うために
重要な働きをしています。疲労をやわらげ、筋肉の反射作用を助け、記憶力を増し、
神経過敏をやわらげます。
血液・筋肉中に存在し、骨形成に必要なリンを活性化。
血色素の造成成長および生殖に関与しています。
欠乏すると、骨や生殖機能、中枢神経機能を低下させる為に成長が遅くなる。
脂肪酸代謝異常、ムコ多糖類合成不全、血糖値の高揚、血中脂肪酸の増加による動脈硬化、
造血障害、骨の発達に異常、運動失調症、ビタミンB1の活性化を阻害。
また、セックス能力が低下して不妊症になる恐れもあります。
1日の所要量は特に定められていませんが、目安として小児体重1kg当たり0.2~0.3mg
多く含まれる食品 エンドウ、グリーンピース、ナッツ類、緑色葉野菜など。