K(カリウム) ナトリウムとカリウムのバランスで身体の水分が常に一定に保たれています。
カリウムが不足しナトリウムが過剰になると、ナトリウムが水分を引き寄せて浮腫 いわゆる“水ぶくれ”状態になってしまいます。その為に浸透圧がコントロールされず
細胞が死んだり、筋肉が麻痺したりします。腸機能の低下や味覚の鈍化も…。
塩分を摂りすぎると、カリウムが尿によって体外に排出されすぎてカリウム不足になります。
1日の所要量は、特に定められていませんが目安として成人900mgかと。
多く含まれる食品として、バナナ、緑黄色野菜、じゃがいも、クレソン、柑橘類、ハッカの葉、
ひまわりの種など。
Na(ナトリウム) 塩分のバランスをとり組織の水分を保持し浸透圧の調整に関与し、
暑さによる極度の疲労や日射病を防いだり、神経と筋肉が正常に機能するのを助けたりします。
過剰ですと浮腫をおこしたりしますが、反対に欠乏すると、一例にすぎませんが、
胆汁・膵臓・腸液などのアルカリ性消化液をつくらなくなったり、炭水化物の消化が悪くなったり、
神経痛や筋肉けいれん・血圧低下・心臓衰弱をまねく原因に…
1日の所要量は成人10g以下が適当かと。
多く含まれる食品として、ニンジン、塩、ベーコン、蟹・海老などの甲殻類など。
Fe(鉄) 体内で酸素や酵素を運ぶのは血液の中の赤血球(ヘモグロビン)によって なされています。その原料となるのが鉄。ヘモグロビンには鉄が0.347%含まれ、 筋肉の中にもヘモグロビンがあって、もちろん鉄が含まれています。
生理作用として、ヘモグロビンや酵素の原料となり、栄養素の燃焼を助け、細胞核の形成に
触媒作用として働き、病気への抵抗力を増し、疲労を防ぎ、貧血を防ぎます。
欠乏すると、貧血、筋肉の無力(だるさ、疲労)、頭痛、めまい、胸やけ、舌炎、口内炎、脱毛、
歯の発育障害、心悸亢進、神経過敏、爪がもろくなったりスプーン状になったりします。
1日の所要量は成人10~20mg
多く含む食品として、赤身の肉、レバー、牡蠣、オートミール、ナッツ類、豆類、蜂蜜、 アスパラガスなど。
女性は特にきをつけて摂るようにしましょう。