積ん読の部屋♪

本棚に積ん読な本を読了したらばの備忘録。

黒岩重吾『ワカタケル(上)』あらすじと感想

2012-09-22 11:16:41 | 紙の書籍
文春文庫 黒岩重吾『ワカタケル大王(上)』を読了しました。

あらすじと感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
序章
第一章 昆支王、倭国へ
第二章 吾の名はタケル
第三章 太子に死を
第四章 天が与えし光
第五章 大王の器
第六章 鈴鹿山中の惨劇
第七章 初夜の酒杯
第八章 暗殺計画


【あらすじ】
五世紀後半の日本を舞台に、武力と戦略をもって反対勢力の豪族らを滅し、国家平定を成し遂げたワカタケル大王の波瀾の生涯を描く。


【感想】
「倭王・武」といわれている、雄略大王の野心溢れる若き日が描かれている。
第一章は、百済の昆支王が倭国にやってくるところから始まる異例な出だし。主人公ではない人物の描写から入っていくのは珍しい。
最後の第八章は、自らが大王位につくために、同母兄である安康大王を暗殺する計画を立てていくところで終わる。
全編荒ぶる王子として描かれており、好き嫌いの分かれる人物像かと思われる。私も個人的には、この手のテストステロン全開の男性は苦手なので、感情移入は全くできない。それはそれとして、古代史の有名人物のお話としてはおもしろく読めた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする