私が、高校一年の頃に亡くなった。
今、存命なら、105歳ってところだろう。
(母の生家の裏庭にて)

祖母は、
「超が付くほどの、キレイ好き」で、
四六時中、お掃除をしている人だった。
家政婦さんも、お二人いらしたけど、
祖母が掃除をするので、
家政婦さんのお仕事というと、
母、兄弟達の世話&お料理をなさっていたらしい。
母から、子供時代のことを聞くと、
祖母との話よりも、
家政婦さんとの思い出話の方が、多いような気がする。
とても可愛いがって下さったようだ。
私自身も祖母と二人で、まともな会話をしたのは、
中学に入ってからだったと記憶する。
理由は、ずっと掃除をしていて、
話す間が無いのだ。
食事よりも掃除を優先し、
お食事タイムは、サッ!と済ませて、
また何処かの部屋を掃除する為に、
駆けて行く。
祖父が、たまには横に座って、
ゆっくり話そう!と言うのだが、
僅か5分で、またまた掃除へ。
とにかく、
朝の4時頃~深夜の12時過ぎまで、
ず~~っと掃除の時間なのだ。
毎日が、年末のような、、、
天井も洗って、畳も上げて、、、
柱なんて、光るまで磨いて、、、
トイレ掃除も、2時間も磨きあげる。
母が、頑張ってトイレ掃除をし、
かなりピカピカにしたのだが、
「まだまだ磨き足りない!」と、
再度、祖母が、一からやり直したらしい。
この祖母は、キレイ好きだったけど、
誰かが、部屋を汚して怒る!なんて、
1度もない。
寧ろ、
人を家に招くことが幸せを感じているようにも見えた。
母の生家(後の伯父宅)で、私も育ったけど、
祖父母は、親戚付き合いが多くて、
家の中には、常に数十人は来られていた。
これも、
祖母の包容力だったんだろうな?
普通、祖父方の親戚、祖母方の親戚は、
各々に、付き合うんだろうけど、、、、。
祖父母の考えは違った。
祖父方も、祖母方も、
みんな一緒に集まって、ワイワイと騒ぐのだ。
週末になると、旅行に行ったりもするし、
平日は、宴会して、、、。
祖父のイトコのお孫さんとか、
祖母の兄弟のお孫さんも、
み~~んな一緒!
もう誰が誰の子供なのかも、
分からないくらいだったかな?
私との関係なんて、尚更、分かるわけないのだ。
祖母は、みんなに平等で受け入れ、
明るいけど騒がず、もの静かで、
凛とした所も兼ね備えた女性だったと思う。
私が生まれた時、
父の姉(父方の伯母)は、母にこう言ったそうだ。
「貴女のお母さん(祖母)みたいな女性になって欲しいわね!」と。
顔は、私の目元が祖母そのものらしいが。
私自身も、
祖母を目標としている理想の女性だ。