地理人レポート

展示や新グッズ作りに向けたコラボレポートと、空想地図&地図グッズ紹介をお届けします。

2022地理人の振り返り (1) 今年のダイジェストは高校・本・そして…?

2022年12月30日 | 振り返りと展望
2022年が終わるー!
歳を取るにつれてあっという間感が増すという先人の言葉、その通りでした。あっちゅう間や…
(振り返りがしたい…と思い続けてひと月以上経ちましたが、年末になったので、やります。)

●武蔵野大学高校(探求授業)講師はじまり


本郷に住んで11年、(各種メディアで)空想地図野郎として取材・出演してから9年と、長い年月が経っております。
各所で同じことの繰り返しも増えてきて、成長がないな…と思う等しました。さらにコロナ禍もあり新鮮な刺激も少なめ。停滞感をひしひしと感じていたところに、一筋の光が…

高校の授業です。えっ…!?

大学の授業のゲスト講師として1回の授業でお話やワークショップをする、ということはありました。ありましたと言っても10大学12授業、合計47回(年平均4回)と案外多いんですが、今回は【通算10回】でした。空想地図の話やワークショップを1回して終わり…ではないのです。しかも受講者20~30人…の予想に反して57人。めちゃ多い。

どうする、私経験ないんやで…とプログラムを試行錯誤。空想地図を作り、架空の店舗のロゴを作ってレシートを刷り、架空の商品のパッケージを作る等して計10回。しかも長時間講義すると寝ちゃうので新たなグループワークをいくつも生み出したり、これはなかなか刺激的でした。5~7月、9月は週の半分この授業の準備をしていたと言っても過言ではありません。停滞感を打ち砕くが如く、予想外かつ未経験で刺激的なスタートでした。来年は前期・後期ともに担当します。後述する本とともに、教育文脈が始まる1年でした。

このお話は、2018年に探求学習のプログラム(Learning Creator's Lab)にお邪魔したところ、参加していた先生伝いに、今年いただきました。面識ができてから4年後に話が来る…というのは珍しい話ではなく、知り合うタイミングと私を呼びたい事案が発生するタイミングは大体一緒じゃないのです。数年経っていても覚えてもらっていた…ということが、ありがたいですよね…。そんな人や機会を大事にしようと思いました。ええ。


●著書4冊目が9月に出て、続いて5冊目まもなく出ます


ワタクシ、何かの市場で確かな価値を出すプロになった訳でもなく、事業が軌道に乗ってきた訳でもないまま、30代も後半に。転職市場ではほぼ見込みのない危ない人間になってしまったことは、安定志向の私からすると想定外でした。こうもゆるふわな中、なぜか著書だけが増えていきます。

1冊目が人文系書籍として空想地図の本を、2冊目が同じく人文系で現代の地図読解の本を、3冊目は実用書で方向音痴指南本を、4冊目は…まさかの児童書カテゴリですが、小学校高学年から大人まで読める地図の本です。類書がこれまでいくつも出てるだろうよ…というテーマながら、案外類書が突いていないポイントを今風に(答えのない問い等を踏まえて)説いたと思います。ネットの反応は全然なく、売れているのか……は大きな謎です。

「空想地図帳」
年末の時点で98%くらいは書き終えました。100%書き終えるはずが…年始で残り2%を仕上げます。年度明けくらいには出るのではないかと思います。

さらにその後、1~3冊出るかも知れず、なぜか著書だけが増えていく人生、のようです。


●空想地図作者による空想地図の広がり

先述しました「空想地図帳」は、さまざまな優れた空想地図作者の空想地図を紹介する本です。ええ、もはや私は作者として追い越され…ました。なので、もういっそすごい空想地図紹介するゾ、のスタンスの始まりが、↑この本です。昨年末から今年年始にかけてオンラインで「空想地図塾」を実施しました。全5回、課題が出て、作者は課題に沿って描いて、参加者で講評するというものです。私は講師というより一参加者で、私も課題はやるし、講評してもらう側にもなりました。この内容は新刊「空想地図夜」にも入ります。

加えて駒沢大学駅付近に、地理系ブックカフェ「空想地図」がオープンしました。私が生まれた年に空想地図を描き始めていた空想地図作者の先輩によるオープンです。空想地図作者のみならず「地理系」カフェもなかったので、地理系の人々が集まるカフェとなっています。年末には久々に「空想地図学会」もあり、空想地図作者同士の交流も増えてきました。

ところで…
来年は大型空想地図制作案件が2件ほどあります。2件とも、未だ言えないんですが、作る面積が広く、私一人の手では作れないので、作者の皆さんの手を借りると思います(予算は…取ります)。


●アートめぐりと新しいものづくりへのベクトル

実は3月に同時に2箇所で展示をしておりました。2つとも全く別(気仙沼・尼崎)で、同時だからこそ展示物も全く別です(平面印刷物は同時でもいけるが、そうでないものも増えてきたため)。

また、隅田公園で11月、居間theaterプロデュースで、占い風パフォーマンス「うらないうら道」を実施。謎にパフォーマーデビュー。


展示に関しては今後の予定はまだありません。2017年から平均して年1回ほど来ている…ものの、おっとここで途切れるかもしれません。がしかし、今後ないとも言えません。このまま行くと同じ展示を巡回し続ける…のもまた停滞です。はっ…インプットせねば…!

ということで、今年は密かに各地の芸術祭めぐりをしておりました(石巻、新潟、東京墨田、琵琶湖、瀬戸内)。あまりあれこれ考えるよりもまずは量を見てシンプルに感じる時期にしよう…と思い…とにかく行くことにするので、今後もめぐります。なお、何か新しいものや空間を作る試行錯誤をするのに場所があったほうがおもしろいよな~と思う等しています。この件の分析は続編ブログにて。

図解で迫る今年の振り返り&来年以降の方向性、については続編(次記事)にて。
それでは、良いお年を~。来年もよろしくお願い致します。


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