晴れときどき化学、ところにより雑想

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酸化亜鉛

2012年04月20日 23時43分08秒 | 化合物のお話
酸化亜鉛は、亜鉛華、亜鉛白とも呼ばれる無定形の白色粉末です。

精製した炭酸亜鉛を600℃で熱分解することで、純度の高い酸化亜鉛を得ることができます。

また、炭酸水酸化亜鉛を400℃以上で熱分解すると、多孔質の酸化亜鉛が得られます。

工業的には、金属亜鉛を空気中で燃焼させてつくります。


酸化亜鉛は水にはほとんど溶けませんが、薄い酸や濃い塩基には溶解する両性酸化物です。

空気中で湿気と二酸化炭素を吸収する性質があります。


用途としては、白色顔料としてペイントや絵の具などに広く用いられています。

粒子の細かいものは化粧品や医薬品にも用いられます。


※日焼け防止クリーム(いわゆる日焼け止め)の中には酸化亜鉛(亜鉛華)が入っているものがありますが、

これは酸化亜鉛によって紫外線が反射・散乱する効果を利用したものです。




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