晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

ソックスレー抽出器

2012年06月04日 23時13分07秒 | よしなしごと
ソックスレー抽出器は、その名前が示す通り、ソックスレー(F.Soxhlet)が発明した抽出器です。

サイフォンの原理を利用していて、比較的少ない溶媒で抽出できるのが特徴です。


以前に、接着剤や粘着剤に含まれる樹脂成分を抽出して分析するために、よく使っていたことを思い出します。

フラスコに溜めていた溶媒が加熱されることで少しずつ上に溜まっていき、ある一定のところまで溜まるとサイフォンの原理によって一気に流れ落ちるのですが、それは見ていてなかなか楽しいものでした。


ただ、本来ならばそれは「お仕事」のひとつだったので、そんなにぼんやり見とれていてはいけなかったのでしょうが、

もう時効(?)ではないかと思いますので、許して頂ければと思っています(笑)。


もしまだ使ったことがなく、そして手近なところにこれがあるようでしたら、一度試してみてもよいかもしれません。


※なお、ソックスレー抽出器の図についてはこちらを参照ください(Wikipediaのページより)。