晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

軽金属と重金属

2012年06月03日 20時24分49秒 | 化学のお話
軽金属と重金属は、その密度による違いで分類されます。

軽金属は、密度が4g/cm3より小さい金属で、

リチウム、ベリリウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウムなどが該当するのに対して、

重金属は、密度が4g/cm3以上の金属すべてを指します。

具体的には、遷移金属元素(スカンジウム以外)や、スズ、鉛、亜鉛、ビスマス、カドミウム、水銀などが重金属の例として挙げられます。

※すなわち重金属には分類上、金や銀、白金などの貴金属や、ウランやプルトニウムなどの放射性元素も含まれます。


重金属というと、毒性のあるカドミウムや水銀、鉛だけを指すように思ってしまいがちですが、

このように定義から考えていくことで、頭のなかをもう一度整理しておく必要があるかもしれません。