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スチャラカランナーの日々

運動部経験なし、40代マラソンランナーの趣味日記。ランニングも趣味のひとつですから。

「悪魔の涙」ジェフリー・ディーバー/著

2005年11月06日 | 
 「悪魔の涙」読みました。「ボーンコレクター」の著者ですが、今回はリンカーン・ライムはちらりと登場も、元FBIの文書検査士パーカー・キンケイドが主人公。
 ストーリーはワシントンDCを舞台に無差別殺人による、市民を人質にした大量殺人犯を脅迫状の手がかりを元に追うというものです。

 リンカーンライムシリーズでもおなじみのように僅かな情報から犯人の動きを推理していきます。

 また、ちょっとやり過ぎという感もありますが、例によってどんでん返しの連続もあり、著者のサービス精神は健在です。

 ところでこの著者、ウィリアム・ジェフリーズ名義でも作品を発表しているそうで、途中からは、ジェフリーディーバーの作品だけになっているので、一度仕切り直しを図ったものか、ボーンコレクターの大ヒットでディーバーだけに絞ったものかは不明ですが、ハヤカワ文庫でボーンコレクター以前の作品は何作か出ているようです。

 スティーブン・キングが超ベストセラー作家になった後、旺盛な創作意欲と、自分の作品が名前だけで売れているのではという不安感からリチャード・バックマンというペンネームを用いていましたが、この人の場合はどうなのでしょうか?もしかすると作風が大きく違うことでペンネームを分けたものかもしれないですね。

 別名義の作品も読んでみようと思います。手に入れば‥。最近は絶版が早いですから。
 ディーバーの別名義という売り方はしなかったのか、気付かなかったのか?

 ところで今日神保町の三省堂に行ったら古内東子のサイン会をやっていました。写真通りの人でしたが、芸能人って感じのしない人でした。

ディーバーのほかの作品の記事
 「青い虚空」
 

「TITLE 映画で旅するニューヨーク」

2005年11月05日 | 
 映画でマラソン好きということで、ニューヨークシティマラソンに参加(2000年です)の時にはこれに類する本を買ってニューヨークを回った。

 この本でも取り上げられている「ダコタハウス」ジョンレノンの住んでいたアパートですが、「ローズマリーの赤ちゃん」の舞台にもなった。

 セントラルパークのあちこちはいろいろな映画の舞台になっていて、「ディアボロス」や「マラソンマン」で走っていたセントラルパークの池や「ウォール街」ででていた芝生の広場、「グッドナイトムーン」でカメラマンのジュリアロバーツが撮影を行っていた城など。

 町中が映画のロケ地のような都市なので、初めて来たのに見覚えのある街角だらけだった。

 「恋に落ちて」でデニーロとメリルストリープが出会う本屋や同じく「陰謀のセオリー」でライ麦畑で捕まえてを買う本屋でも本を買った。

 ジュリアロバーツファンの私はジュリアロバーツのアパートや「陰謀のセオリー」でジュリアロバーツ演じる捜査官が住むアパートも観に行った。アパートと言うことではウディアレンのアパートも観に行った。

 もちろん、セントラルステーションのオイスターバーへも行って生牡蠣も食べましたし、おのぼりさんコースで(これはマラソンツアーのコースでしたが)エンパイアーステートビルも登りました。

 最後の海外マラソンはもう一度、ニューヨークシティマラソンに参加してみたいと思っています。


 タイムズスクエアです。マラソン前日には「チャーリーズエンジェル」の1の公開日だった。話題になっていたので、私はがらがらだった「バガーバンスの伝説」へ


 現在は所有しているのか知りませんが、当時住んでいたジュリアロバーツのマンション。「陰謀のセオリー」の本屋はここから徒歩数分。


 「恋に落ちて」の本屋


 ご存知、マンハッタンブリッジ


 エンパイアーステートビルより


 ウォール街ラストの芝生広場


 セントラルパーク池の周りのジョギングコース。


 「陰謀のセオリー」でジュリアロバーツ演じる捜査官が住んでいたアパート。

 ブログを書いていたら、ニューヨークシティマラソンに行きたくなってきました。

 映画の舞台になった場所の写真はまた機会があれば。

「平凡な大学生のボクがネット株で3億円稼いだ秘術教えます」三村雄太/著

2005年11月03日 | 
 なんだか土曜ワイド劇場とかのタイトルのように長いタイトルですが、名古屋近郊に住む大学生がネットで証券取引を始めて、わずか数年で3億円を稼いだというそのノウハウを書いた本です。

 株の取引はしていないので、この手の本はほとんど読んだことがなかったのですが、かなりいけそうな気がします。

 基本的な考え方は、デイトレーダーの利点を生かしあがっている株の上がっている瞬間に買い、長期に保持することなく(例えば1分程度で売る)などを行うことで利ざやを取るという手法と、損きりを素早く行うということです。

 ネット取引の特性を生かして、長期の保有を全く考えないという考え方が基本になっています。

 デイトレーダーになることを前提に(会社を辞めて専念するなど)と言うことを条件にすればここまで稼ぐことが出来るかどうかは別とすれば、いけるのではないかと思います。

 デイトレーダーという生き方もこういう本を読んでいるアリと言う気もします。

「サルに教える映画の話」井筒和幸/著

2005年11月02日 | 
「サルに教える映画の話」井筒和幸/著読みました。

 丁度東京にいた頃「こちとら自腹じゃ」をやっていてそちらも観ていた(本も買いました)ので、井筒監督が映画を切りまくる(選ばれた映画が酷いものばかりだったというのが、監督の言い分のようですが)のが面白かったので、この本も購入。

 レンタルビデオ屋で配布されていた、フリーペーパーでの連載をまとめたもののようです。

 映画をけなさないような連載をという依頼だったようですが、結局どこかで憤懣やるかたなくなり、けなさないではいられなくなるようです。

 井筒監督が指摘するような、ものを考えず映画を観ているアホバカ映画ファンで、いろいろなことを学ぶ・感じる・啓発される映画というものも悪くないですが、いい映画って疲れるんですよ、で結局休日には何も考えないで見られるような娯楽映画を観てしまう。
 DVDは意外といい映画と言うようなものも買いますが、結局軽くて何も考えないで見ていられるような映画をついつい借りてくる。
 
 撮影でのライティングの話やアフレコの話など映画を観ているだけではなかなか知ることが出来ない話も出てきて興味深いことも多い本です。

 また、世代の差も少々あり観ていない映画のレンタルの参考にもなりました。

 この本を読んで「飢餓海峡」を借りてきてしまいました。

「夜市」恒川光太郎/著

2005年11月02日 | 
 夜市読みました。

 第12回日本ホラー小説大賞受賞作です。

 この世と別などこかの世界との間に立つどんなものも買えるという「夜市」にまつわる大賞受賞の表題作ともう一編を収録した中編集です。

 どことなく懐かしいような余韻もある、朱川湊人さんの作品を思い起こすような作風でした。

 作品の完成度はとても高く、大賞受賞も当然の出来と言えるものでした。
 ホラーと言うよりは和風のダークファンタジーという趣で、静かな印象の作品の中に因縁めいた展開があり、古典的な部分と現代的な雰囲気がうまく融合していると思います。

 表題作以外の一編もこの世と異界との狭間にあるような世界を描いた作品で、作中に夜市と言うものに関しても話が出てきますので、ほぼ同じような舞台での作品といえますので、「夜市」の世界ものが楽しめそうです。

 次の作品も間違いなく出版されれば買います。

 是非読んでください。とても読みやすくも書けています。

「下流社会」三浦展/著

2005年10月20日 | 
 「下流社会」三浦展/著読みました。

 いわゆる格差拡大社会と階層の固定化という問題をいろいろな現象的な問題や、単に経済的な問題だけでなく精神的な問題が上流、中流、下流という階層への移転に大きな影響があるなど参考になるというか興味深く読むことが出来ました。

 「中流化社会から下流化社会へ」や55年体制での「いつかはクラウン」が2005年の「レクサス」では最早いつかは・・・などという売り方、提案がされることはないだろうなど、キャッチコピー的にもなるほどと思わせることも多数。

 いろいろと興味深く読める本です。是非どうぞ。

 いろいろな項目を見ると私も下流化する要素たっぷりでした。

 ところでブログを書いていたら、ニュース23内のスポーツニュースでも東京マラソンの報道が。

 東京女子は別に開催されるわけですが、第1回では景気づけにラドクリフやヌデレバなどの女子のトップを大挙呼んで欲しい。マスコミのいろいろな利害・思惑で分裂状態になっているものを、一気に吹き飛ばして欲しいものです。

「しゃばけ」畠中恵/著

2005年10月20日 | 
 2001年第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作品とのこと。

 作者の畠中恵さんは高知生まれの名古屋育ちとのことで、年代的にも近いようですので、どこかで接点があったのかもしれないです。なかったかもしれませんが。

 作品は主人公の大きな薬問屋の病弱な一人息子が、ある縁から妖怪に身を守られながら暮らしています。主人公が殺人事件にかかわることになり・・・。という江戸時代の江戸を舞台にした作品です。

 この作品はシリーズになっていて推理ものというか、捕り物帳風の作品と言うことになるのかもしれませんが、想像していたよりはこの1作目は推理色は強くなく、江戸を舞台にしたファンタジーと言う感じです。

 さらりと軽い感じでかかれていますが、江戸風情は何となく出ているような気もします。主人公が病弱なためあまり街を出歩かないなどの設定も江戸の細かな書き込みを必要としないなど、ストーリー展開上だけでなくうまく使っているなと言う印象です。

 読みやすい作品でもありますので、よろしければどうぞ。

Tarzan 走れば絶対かっこよくなる!

2005年10月19日 | 
 特集が走る関係だったので、Tarzan買いました。

 タイトルから想像していたよりも随分専門的な記事でした。軽く手に取った人には結構つらいかもしれません。
 走るハウツーという部分がほとんどなく、妙に専門的な作りになっていました。

 特集中で金哲彦さんのアドバイスで靴の紐の結び方がありましたが、これは実は知りませんでした。
 靴紐を下から通すか、上から通すかということなのですが・・・。詳しくは本誌を読んでください。

 しかしかっこよくなるかな。わたしはもともとやセているということもあって、むしろ貧相な感じがするのですが。人の悩みはいろいろと言うことですね。

「陰陽師 瀧夜叉姫」夢枕獏/著

2005年10月17日 | 
 「陰陽師 瀧夜叉姫」(上)(下)夢枕獏/著読みました。

 さてこのシリーズ作品も既に書き始めてから約20年位になる。コミックシリーズは10月発行の13巻で終了した。

 途中でコミックと小説は展開(といっても小説は安倍清明と源博雅の二人のやり取りを中心に今のところは大きな筋道があるわけではなく話が積み重なっているので展開とは言いずらいが)が変わり、コミックの12巻では清明は子持ちになっている。

 コミック版では平安京の呪術的な仕組みが語られていくなど、エジプト(と思われる)の文明などのイメージも登場、輪廻と転生をイメージしたものが入るなど、なんとも理解しがたいと言うか、清明自体のキャラクターも途中からはコミック版と小説では違った印象になる。

 さて今回の「瀧夜叉姫」では怨霊の世界では菅原道真と並ぶ大怨霊「平将門」が登場する。
 「陰陽師」の舞台の時代に平将門の乱があった、今回は対立する相手としてではなく蘆屋道満も登場、さらに加茂保憲とも共同で事件にあたります。

 この「瀧夜叉姫」は3年かかっての連載、コミックとはペースが違いすぎるので、どうしても展開上オリジナルの流れにならざるを得ないですね。

 「陰陽師」の長編作品は本作と「生成り姫」恐らく意図的なのでしょうが、どちらも姫です。

 コミック版と小説版がどこから分離したのかと言うお問い合わせのコメントをいただきましたが、何せ転勤を何度かしておりまして、コミックも小説も全作読んで(購入して)おりますが、そちらが見つからずこのくらいの長期間だと、正直な話それぞれ話も定かではないという状況です。
 漫画喫茶でコミック版の確認(多分こちらを確認すれば大体分かると思います)をしてみたいと思っています。
 コミック版の12巻、13巻がかなり難解でよく分からないので小説版を読めば・・・という期待のようですが、ほとんどその面では役立ちません。ただ、小説は小説でとても面白いものなので、是非それとは関係なく読んでみてください。

 たまたま、このところ京極夏彦作品を読んでおりましたが、言葉が呪である、例えば名前はその人に掛けられた呪である、と言うような面はしっかり共通しているようで作品の方向性は違いますが、なかなか両者の陰陽師作品を読んでみるのも、面白いですよ。

 話がよれましたが、とても面白く読める作品です。
 

今すぐ始める「儲かるブログ作り」超入門 高森英昭/著

2005年10月13日 | 
 このブログは2005年10月12日時点でアフィリエイトなどは行っておりませんが、何とこの本で取り上げられています。

 たまたまこの本の製作に携わった人とちょっとした面識があり、素人がどんな感じでブログを始めて、運営をしていったかと言う身近な話を聞きたかったらしくこういうことになりました。

 そんなに取り上げられるような、アクセス数を稼いでいるわけでもないんですが。

 発行は10月14日のようです。本が出たらアクセスは増えるのかな。


 ところで、「エイリアン対ヴァネッサ・パラディ」ブログの検索をしてみたら、随分あってびっくり。

 「鳶がクルリと」も観客はがらがらだったが、結構トラックバックがあった。「シン・シティ」等と比べても明らかに多くのトラックバックやコメントがある。

 面白いものですね。

「ランニングの世界」山西哲郎/編集

2005年10月12日 | 
 新刊のご紹介「ランニングの世界」これも東京からの帰りの新幹線の中で。

 A5番でソフトカバーのテキスト(教科書)のような作りの本です。中身も教科書のような感じでした。

 特集はランニングの楽しみということですが、楽しく走ればいいと私は思っているのですが、楽しいと思う中身は人それぞれでそんな楽しみ方もあるのかと世界が広がることは悪いことではないのですが、ちょっとストイックすぎるような感じもしないでもない。私のようにいい加減に走っていると、むしろここまでのめりこむ動機というかモチベーションの元と言うものが知りたいものです。

 今回は超長距離に関するものも数多く取り上げられていて、それはそれで物凄いことなのですが、あそこまでやるとどうやって生活しているのかと思ってしまう。人生の中で重要なことが何かはその人が決めればいいことなので、感じ方や人それぞれかとは思います。それにしても1万キロ単位のランニングに挑んでいる人がこれほどいるものかと、正直驚きます。

 残念ながらほとんど書店で見つけることは出来ないようで、名古屋の大型の書店を何件か見ましたが、見つけることが出来ませんでした。

 ランニングの社会学とでもいうような本になっています。

 ビギナー向けであったり、ハウツーだったりする雑誌とは一線を画す本です。のめりこみ始めている人やいろいろなランニングの世界を見てみたい人には良いかもしれません。

 ネット書店か、注文でないと手に入らないと思います。

 そういえば月曜に30キロ走(キロ5分)をしていたら、『フルマラソンの極限に挑む!』の小島義一も走っていました。現在フルマラソン完走が千数十回になっているようでした。

「東京奇譚集」村上春樹/著

2005年10月12日 | 
 東京からの帰りの新幹線で読みました。

 思えばほぼ4年ぶりの村上春樹さんの本です。「シドニー!」2001年1月発売以来です。

 タイトル通りの短編集です。最初の話の枕に著者のちょっとした偶然の奇妙な、奇跡のような体験が語られ、実際に知人から聞いた奇妙な偶然の話が書かれています。
 そんなコンセプトの短編集かと思って読み出しましたが、他の作品は通常の小説(フィクション)のようです。
 通常と言うのもなんか変ですが、いつもの村上春樹作品という印象でした。それが何かと言われても困りますが。このくらい変わらない人と言うのも珍しい気がします。

 思えば「風の歌を聴け」以来(映画も観ました)「ノルウェイの森」あたりまではほぼ全てを読んできたつもりでしたが、小説は随分久しぶりです。

 村上春樹さんはボストンマラソンにも参加したマラソンを趣味(現在もジョギングをしているのでしょうか)にしています。

 コラムやエッセイではマラソンの話なども出てきます、ベストセラー作家ですから多くの方は読んでいると思いますが、一度どうぞ。この作品中でもマンションの階段をジョギングする人なども登場します。

「シドニー!」以来の村上春樹作品と書きましたが、「地球のはぐれ方」東京するめクラブ/著をそういえば読んでいました。

「塗仏の宴」京極夏彦/著

2005年10月10日 | 
 「塗仏の宴」(宴の支度)(宴の始末)結局の所上下捕らえてもいいかと思われますが、やっと「塗仏の宴」(宴の支度)(宴の始末)読み終えました。

 随分大掛かりな背景が(宴の始末)にいたって明らかになります。ホームズ対モリアーティの趣も。

 明らかになる背景が大掛かりさに比べていささか拍子抜け。確かに衝撃的な展開ではあるのですが・・・。

 モリアーティ登場の長すぎるプロローグと言った作品でしょうか。この後どういう展開してるのかは全く知りませんが。
 

「噂の女」神林広恵/著

2005年10月08日 | 
 「噂の真相」で副編集長を務めた著者が、入社から休刊まで、そして有罪判決(執行猶予)を受けた経緯などを書いています。

 書けない事は多分たくさんあるのだろうと思われますが、意外と取材のエピソードが多くない。
 いろいろなことはあっても有罪判決を受けたというインパクトある体験に絞って書くという方向で書いたものなのか。

 話の中に30才になる時期が出てくるのだが、これがむしろ検察による訴追と結果としての有罪判決よりも大きな出来事のように見えてしまって、なんだか面白い。

 張り込みや取材の様子なども出ては来るが、それ程凄いと言う印象はありませんでした。やはり、いろいろなネタを仕入れても例えば利害関係などで書けない事が多く、「噂の真相」ではそういった縛りを受けない姿勢を持っていたということが結局は凄かったということなのでしょう。

「ショートショートの世界」高井信/著

2005年10月06日 | 
 本屋に寄ると「ショートショートの世界」高井信/著を見つけた。

 実はこの著者は私が高校生の時からの知り合いです。と言ってももう15年くらいは会っていないかもしれません。名古屋の出身の人でしたが、私が知り合いになった頃は著者がプロ作家になってそれ程たっていない頃でした。最近小説を見ていなかったので、ちょっと驚きました。

 星新一さんに代表されるような凄く短い小説「ショートショート」に関する解説書?でしょうか。
 今の携帯電話で読む小説向けには「ショートショート」はぴったりのような気がするのですが、活字離れで難しいのでしょうか。
 
 懐かしくて買ってしまいました。