




まさに値千金の1点でした。残留争いの磐田、湘南が負け、清水も負けて残留争いの松本に鳥栖が勝った為、残留確率で50%が75%に。まぁ、残り3試合でどうなるか分かりませんから油断は出来ませんが・・
J1残留ラインを挟んで勝点2差の両者。残留を懸けた直接対決となったが、鳥栖はイサック クエンカが出場停止。そのため中盤の構成に変化を加えた。今季、主にSBでの出場が主だった原 輝綺が中盤の右サイドに入った。一方の松本は前節・C大阪戦の11人と同じスタメンが顔を並べた。
立ち上がりから一気呵成に攻勢をかけたのはホームチーム。4分、金井 貢史がクロスを入れると、ゴール前で小野 裕二が競る。こぼれ球から混戦になり、小野が押し込むが、直前にハンドがあったとしてゴールは認められず。残留への強い意志が示すように球際での激しい攻防が局面で繰り広げられるが、そこでも鳥栖が上回り、ペースを握る。そして13分、鳥栖が先制する。左サイドでのFKを小野がゴール前に供給。これをニアで金井が頭で合わせてゴールネットに突き刺した。
先制を許した松本だったが、鳥栖の激しさの前になかなかゴール前までボールを運ぶことができない。29分にはCKからパウリーニョがヘディングシュートを放つが、枠を大きくそれてしまう。45分にもエリア内でパスを受けた永井 龍がターンからシュートを放つが、力なく高丘 陽平に処理されてしまった。前半は鳥栖が1点をリードして折り返す。
前半飛ばしていた鳥栖は後半、やや失速気味。逆に松本が攻勢をかける展開に。しかし、「最後で思い切りが悪い」と反町 康治監督が嘆いたように、フィニッシュの手前の場面で大胆さを欠いてしまう。56分には中美 慶哉に代えて阪野 豊史を投入。鳥栖は前にかかる松本に対し、ブロックを形成しながら奪うとシンプルに背後を突く形で2点目を狙う。
64分にはサイド深い位置から杉本 太郎がドリブルで3人をかわし、エリア内に進入するが、これは懸命に戻った金崎 夢生がブロック。鳥栖も73分、原川 力がドリブル突破からエリア内に進入するが、高橋 諒が阻止。74分にもCKのこぼれ球からパク ジョンスが強烈なミドルシュートを放つが、これは飯田 真輝が体を張ってブロックする。
松本は82分にボランチの藤田 息吹に代えて高崎 寛之を投入し、勝負を懸ける。しかし、鳥栖も直後に小野に代えて福田 晃斗を投入。ボランチのパク ジョンスを最終ラインに下げて3バックを形成。松本のパワープレーに対抗できる布陣を組む。試合終了まで松本は高崎を目がけたロングボールからゴールを狙うが、鳥栖の集中した守備の前にこじ開けることはできず。残留を懸けた大一番は、鳥栖が13試合ぶりのクリーンシートでそのまま逃げ切った。
残留に向けて痛い敗戦となった反町監督は「こういう試合はおおむねセットプレーで決まることが多い。われわれは取れなくて鳥栖さんが取ったという形」とセットプレーからの失点に悔しさを見せていた。一方の鳥栖はこの勝利で残留に向けて大きく前進。殊勲の決勝点を挙げた金井は「選手も最高の準備をしようと言い続けてきて今日を迎えた。スタジアム全体で勝点3を絶対に取らないといけない、勝点3以上の価値があるゲームだとサポーターも分かってくれていた」と、サポーターと一丸となっての勝利に胸を張っていた。
磐田は16位以下が確定。松本は守備力はあるのに、得点力がなさ過ぎる。湘南は監督問題から立ち直れていない。残り3試合、名古屋、札幌、清水戦で1勝の勝点38でも残留出来るんじゃないかな?ギリギリより、もう少し上に行きたいですね~