Casa de Celia

iHasta la victoria siempre!

ボリビア大統領にエボ・モラレス

2005-12-21 | Latinos(ら米)

 私が住む片田舎は、自民党がやたら強い。
 田んぼの縁(へり)や、道沿いの崩れそうな雑貨屋の軒先に「小泉」のポスターなんかがなにげに貼ってあったりするし、選挙になれば、そこらのじさま・ばさまが、自民党候補者が通る時間帯を事前に知らされ、通りにお出迎えに出たりする。「行かないと隣近所がうるさいから」という声もよく聞くが、自民党に真っ先に切り捨てられた地方・年代・階層の皆さまが、まことにご苦労なことだ。

 さて、話かわってこの18日、南米ボリビアの大統領選挙で、先住民であり、農民出身の大統領が誕生した。


 人種的には先住民族55%、メスティソ32%(外務省HPより)。経済的には、南米にありがちな、極端にアンバランスな二極分化=富を手にする一部と圧倒的大勢の貧者。こうしたボリビアで、アイマラ人の農民、エボ・モラレスが50%を超える支持を集めたことは、ある意味、自然なこと・・・とも思える。
 が、ここ数年、日本人のトンチンカンな投票行為を見ていると、そう自然なこととも言えない。
 ぶっちゃけ、アイマラやケチュアのおばさん達(写真左)は、日本人よりはるかに賢い選択をしたということだ。

 私が愛してやまないチェ・ゲバラが、ペルーでのアイマラ人との出会いを彼の日記に書いている。被征服民族に貶められ、誇りを失いかけている人々として描かれていて、あきらめ顔で首をすくめる癖を描写されている。
 アイマラの女性たちの服装は今も、彼が旅した1952年当時の描写そのものだ。
 彼らの上で止まっていた時間が動き出したんだ、と、朝刊に載っていたボリビア大統領選挙の記事を読みながら、そんな思いを持った。


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