2005年のお正月をキューバで過ごした知人M氏より写真をいただきました。写っていたのは、キューバとアメリカ利益代表部ビルの攻防です。
キューバとアメリカは国交断絶しており、キューバにアメリカ大使館はありません。その代わり通商等の実務を行う「アメリカ利益代表部」という施設がハバナにあります。
このビル周辺は、キューバ側が反アメリカの集会を行ったり、反体制派が金を貰いに訪れて掴まったりといった、なかなかホットなスポットになっています。
つい最近も、アメリカ利益代表部ビルのクリスマスの飾り付けを巡って、ちょっとした応酬がありました。
以下、M氏からのメール
【左下】
問題の発端となった利益代表部のクリスマスの飾り付け。「75」という数字は、キューバで投獄された反体制派の人数で、パウエル国務長官もインタビューで「75人の我々の同志との連帯を示すものだ」というようなことを言っていました。完全にキューバ政府を挑発した飾り付けであります。
【上】
挑発を受けた立ったキューバ側は対抗し、マレコン通りをはさんだ利益代表部の向かい側にこんな看板を設置。左端に「Fasistas, Made in USA」(アメリカ製の独裁者たち)と書き、イラク人を虐待する米国兵の写真が並びます。
捕虜だけでなく、兵士が子供に銃を向ける写真があり、大変こころが傷みます。写真では分かりにくいですが、右端には独裁のシンボルであるナチス・ドイツの十字マークが。
【右下】
利益代表部の北隣にも、スローガンの看板が。そのうしろのアーチ状の鉄骨の下が、フィデルが演説する演台です。