Casa de Celia

iHasta la victoria siempre!

「Sicko」が楽しみ

2007-06-16 | Pelicula(えいが)

 マイケル・ムーア監督の新作「Sicko」

 沈黙は、突撃取材で破られる!!
 2002年「ボーイング・フォー・コロンバイン」で銃社会に突撃。
 2004年「華氏911」でブッシュ大統領に突撃し、
 ・・・
 そして2007年、新たな標的となるのは、世界中で誰もが関わりを持つ
 医療問題!!
 ・・・
 全米の医療業界は、ただちに「マイケル・ムーア対策マニュアル」を制作。
 そこに書かれている、驚くべき(?)対処方法とは・・・

1.医療や政治の話題になったら直ちに話を断ち切ること。
2.話を断ち切れなかったら、デトロイト・タイガースの話題で話を逸らすこと(※マイケルはデトロイト近郊出身)。
3.それでもしつこい場合は、ダイエットの成果を誉めること(マイケルはこの話題が大好き)。

こんなバカげたマニュアルにも負けず命の最前線の暗部を暴く「Sicko」。
最後にマイケル・ムーアから・・・
「アメリカで健康でいるためには、病気にならないようにするしかない」

 アメリカでは今月末、日本では8月公開の予定だそうですが、アメリカ財務省が、このフィルムの押収を画策しているとか。
 というのも、アメリカでまともな治療を受けられない患者さんたち・・・しかも、この人たちは、あの9.11の現場であるワールド・トレードセンターで救助活動のボランティアをしていて粉塵を吸い込んでしまったという、すばらしい愛国者なわけですが・・・彼らを、キューバの病院に連れて行って、ちゃんとした治療をしてもらう・・・という展開になっているそうで、これが、アメリカの対キューバ禁輸政策に抵触するらしいです。
 どの辺が抵触するかというと、「ジャーナリスト活動」として渡航申請を出していたのが、同行者(患者)を連れて行ったというのは、禁止されている「旅行業」に該当するのではないか、とか何とか・・・言ってみればこじつけのイチャモン。
 で、そういう違法行為によって撮影されたフィルムだから、押収する、上映はさせない、と。

 先日、渋谷ユーロスペースで観た「コマンダンテ」も、アメリカでは上映禁止になっているっていうんだから。
 自由の国アメリカも堕ちたものですな・・・

 一方、マイケル・ムーア氏は、こういうアメリカ当局の弾圧は既に予測していたようで、オリジナルフィルムはカナダに保管してあるそうです。
 抹殺の危機にあるフィルムを「亡命」させたってわけですね。

Latina webより
マイケル・ムーア、キューバで撮った新作映画をカナダに保管
  アメリカ合衆国の映画監督、マイケル・ムーアは、自身の新作映画のオリジナル・フィルムをカナダに隠していことを明らかにした。合衆国政府に無許可でキューバへ渡り撮影を行ったことで、合衆国政府に押収される可能性があることが理由にあげている。
 マイケル・ムーアはニューヨークで開かれた会見において、「フィルムのオリジナルはカナダにあるので、万が一政府の機関に押収されてもコピーを作れる」と発言し、政府の機関が、自身の活動を監視していることに対して既に手を打っていることを明らかにした。
 アメリカ合衆国の医療制度を痛烈に批判する内容の新作『SiCKO(シッコ)」は6月29日から合衆国内で公開されるが、合衆国の財務省はムーアのキューバ渡航について調査を行っているようだ。
 アメリカ合衆国では1962年以降、キューバへの無許可渡航を一般的に禁じている。ただ、ムーア監督は渡航の目的が「ジャーナリスト活動」であり、法律を犯してはいないと主張している。このへんに問題の根がありそうだ。
 マイケル・ムーア監督は、2001年9月11日の同時多発テロ事件で倒壊したワールド・トレード・センター・ビルの跡地で作業をしていたボランティア3人と共にキューバに渡航。3人はWTC跡地での作業後に体調不良を訴えているものの、合衆国の医療制度の下では適切な医療を受けることができないと同監督は主張している。
 ムーア監督は3人をグアンタナモの米軍基地収容所に連れて行き、収容者が受けているのと同様の医療サービスを受けることが可能か調べようとしたが、門前払いされたため、キューバでどのような医療を受けられるのかを調べる必要があったとしている。F

 アメリカのダブルスタンダードというか、自分が見えてないというか、・・・しかも、マイケル・ムーア監督の術中にハマッて、これがなかなかいい宣伝になっているという気もするのですが・・・。
 いずれにしても、マイケル・ムーア監督が捉えたキューバの風景が楽しみです


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