Casa de Celia

iHasta la victoria siempre!

実を結ぶキューバ外交

2006-01-13 | Cuba(きゅーば)

 年に一度の「自分へのご褒美」はキューバ旅行。2005年12月、私にとっては4回目のキューバ上陸でした。

 写真は、ホセ・マルティの塔から撮った、最愛の街ハバナの風景。
 塔の周りを大きなコンドルが旋回していて、それを撮ったつもりなんだけど、こうして見ると意外に小さいな(写真中央、ちょい右)。

 さて、キューバだが、ベネズエラとの関係がますます強まり、併せて12月に行われたボリビア大統領選挙でも左派エボ・モラレスが当選するなど、いいニュースが目白押しの中、予想はしていたが、道行く人の表情にも高揚感が感じられるほど好調な様子。外交は、やっぱりこうでなくっちゃね。


 キューバの「その筋の人」から、経済成長率11.2%強、最低賃金を60%アップなど、好調さを裏付ける数字を何度も耳にした。
 また、最近、中国から最新型のバス5000台買ったそうで、当面は国際貢献としてキューバに受け入れている留学生の視察などに使って、半年後には市内に出回るそうだ。
 こういうことは、フィデルが直接テレビで「半年待ってくれ」と説明したそうで、「その筋」の人でなくても知っている。中国製のバスが市中に出回ったら、ハバナ名物のラクダバス(300人乗りの連結式トラック風バス)は廃止になるので、今のうちに写真におさめておくように通訳さんに言われた。
 また、キューバの医療制度はピラミッド形式になっているが、視察したファミリードクターとポリクリニックでは、「思想の闘い」の一環で、今まで、これより上のクラスで行っていた検査と治療が出来るように整備しているところだという。現にポリクリニックにはベトナム製のパソコンを20台ほど備えたパソコンルームがあり、最新の医療事情をここで学習するのだと言っていた。ここは一体どこなんだ?という光景だった。
 また「その筋の人」の話で恐縮だが、彼らが経済が良くなってきた要因として言っているのは「ラテンアメリカが統一に向かっている」ということだ。
 世界4位のベネズエラの石油。世界2位の天然ガスを有するボリビア、アルゼンチンの食糧生産力・・・その中で、キューバは何をするのかというと、「医療・教育のための人材を補給する」ということだ。
 思えば、キューバ革命からほどなくして米州機構から外され、孤立を余儀なくされる中にあって、ボランティア医師派遣などの無償の支援を通じて周辺諸国からの信頼を少しずつ積み上げてきたキューバ。こうした外交がここにきて一気に花開いた観がある。

 正月早々近隣の国の名をあげつらって、彼らの思いを「理解する気がまったくない」ことを宣言した小ネズミ首相なる者の統べる極東の島国にいると、「外交」とは非常にネガティブなイメージがある。そんなことと考え併せると、このキューバの外交のすばらしさが際だつ気がする。所詮、ないものねだり、ではあるが。


最新の画像もっと見る