先輩の推薦で 『国家の品格』 を読みました。 待ち合わせで八幡図書館に行ったついでに検索してもらうと、順番待ちが80数名。 「順番の登録されますか?」 と聞かれましたが、さすがに苦笑で答えて書店に向かいました。
書店でも人気一位。 帰宅してから一気呵成に読み上げました。
素晴らしい内容です。 日本人であることを再認識しました。 先輩からのメッセージは、「読者が増えることを祈ります」 でした。 思いを端的に言尽くした感想です。 本当に、一人でも多くの大人と未来の大人達に読んで貰いたい。
個人的には、敗戦で 「教育勅語」 を捨てたこと(そうせざるを得なかったのでしょう)が、大きく狂わせた原因だと思います。 軍国主義の道具として勅語の精神を利用されたためにアレルギーがあるかも知れませんが、日本人が営々と積み重ねてきた情緒と形が凝縮されていると思います。
「ゆとり」 などと頭だけで考えた教育を押しつける前に、日本人の精神を見直してもらいたいと痛感します。 いや、どうにかして現場から改革できないか、と考えます。
経済的斜陽も恐れずに 「たかが経済」 と言い切る、著者:藤原正彦さんの精神の孤高さに胸を打たれました。 論理で全てを説明することはできません。 道徳や倫理に委ねるべき課題は多いのです。
正しいことは、理屈抜きに教える。 「ならぬことはならぬものです」。 素直に行う。 実践する。
素直に純情であることが、どんな世界にも最重要だと思います。