マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

管理組合

2006年08月31日 | マンションの管理

超高層マンションの人気は衰えません。 首都圏だけではありません。 先日、仙台に行ったときも30数階建てのマンションが建築中でした。

最上階はかなりの高額になるので、資産家への個別営業を事前に行うと聞きます。 中には、入居後の管理組合集会に、自分の秘書を出席させた入居者もいたそうです。

入居後の管理は区分所有者が主体になるのですが、そういう状態で管理組合が運営できるのか、不安がありますね。

何故、特に超高層マンションが不安か、です。 将来、修繕や大規模補修をするときに、おおきな費用になるかも知れないからです。

修繕(形状を著しく変更しない工事=配管修繕やエレベーターの取り換えなど)でも過半数の同意が必要です。 大規模補修になれば、4分の3以上の同意が必要となります。

そのときに、幾ら費用が発生するのか、そして、多様な区分所有者の同意は得られるのか?

超高層マンションの歴史は浅く、実例が殆ど無いのです。 問題が発生するとすれば、これからなのです。 30年後、50年後にどうなるのか?

新聞の特集記事に載った大手マンション業者の役員のコメントは、あちこちで引用されました。 「50年後なんて考えて売っていません。 私、そこまで生きていませんから」

50年後は未知の世界です。


夜回り先生

2006年08月30日 | PTA

PTAに問われる責任とは何でしょうか? 事業の主催者になった場合、どんな手落ちも許され難いことでしょうか?

PTA研究大会みやざき大会。 講師は、夜回り先生として知られる水谷修さん。 元横浜市立高校の教諭です。

主会場以外の3会場にはモニターで中継されることを、主催者から聞いていなかったとして、講演の舞台を降りてしまいました。 残されたのは8千人の聴衆。

主催者に対して、「モニターでは生の声が伝えられない。私はうそつきは嫌いだ」 などと非難したそうです。

水谷さんの本は読んでいませんが、テレビで放映された活動内容などのビデオで拝見しました。 生きていてくれて有難う! 自分を大切にしよう! そう訴えながら捨て身で活動する姿には感動を覚えました。

色々な悩みや苦しみを持つ子ども達を相手に、とても粘り強く接していました。 その水谷さんが、モニターの有無だけで 8千人の聴衆をキャンセルしてしまうのは、どうも腑に落ちません。

主催者側からは、会場が複数あることは事前に文書で伝えていたと報じられています。 水谷さんは 「講演は生の声で伝えることに意味がある。聴衆に事前説明がなかったことも失礼だ」 と話したそうです。

しかし、水谷さんの講演をビデオで見ました。 これは、生の声とは違います。

大きな大会になれば集まる人数も多いのです。 容量の問題で、主会場以外の会場に振り分けられることもあります。 その場合には、予め伝えられています。 サブ会場では、行事や講演の様子をモニター画面で視聴することになります。

確かに、モニターで画面を見ることの是非はあるでしょう。 主会場でない場合は、寂しい気もします。 しかし、実際に 8千人も入る会場は殆ど無いのです。 地方の都市になれば、なおさらです。

水谷さんが、もう少しだけ主催者や聴衆の立場で考えられなかったのか。 とても残念です。


ペット可

2006年08月29日 | マンションの管理

最近の数値データから。

今、国内に15歳未満の子どもは 約1,700万人です。

それでは、ペットの数は? 犬猫だけで 約2,500万匹だそうです。

凄い数ですね。

こうした現状を踏まえて、分譲マンションでも、ペットを飼える仕様にしている所が増えています。

ただ、ペット可とすることと、ペットを飼えることとは異なります。 ペット仕様にしていなければ、快適なマンションライフを阻害する可能性もあるからです。

ペットや動物の嫌いな人は、マンション選びでも、ペットと切り離された生活を望みます。 アレルギーを持った人にとっては、重要な問題です。

ところが、完売したいが為に、「ペット禁止ですから」 と言って売りつつ他所では 「ペット可です」 と話したり。 入居したら、当然に摩擦が発生します。 販売会社に文句を言っても、「管理組合で話し合ってください」 など、とんでもない事を言い出します。

互いに納得し安心して入居してきた訳ですから、譲ることができません。 しかも、ペット仕様になっていなければ、相互に不満・忍耐を強いられる訳です。

分譲会社の『販売至上主義』の後始末は、管理組合の責任ではありません。 ペットを飼えて、動物が苦手な人も快適に住めることが必要です。 そのための仕様変更をするように、販売会社に求めるべきです。

既に首都圏では、3分の2がペット可のマンションとして分譲されているそうです。

時代は、子ども中心に設計したマンションから、ペット中心のマンションに変わっているのでしょうか?


PTA全国大会 ②

2006年08月28日 | PTA

全高P連の全国大会。

発表の一つを紹介します。 荒廃してしまった公立高校を建て直すために、保護者と教師が立ち上がり、改善を進めた事例です。

先ず、「学校は何をしているのか?」 と詰め寄ることより、「学校に何をしてあげられるか?」 ということを保護者に訴えました。 PTA集会や広報誌で、学校の方針や取り組みを、繰り返し説明したのです。

子どもたちと向き合って話し合うことや現状を知って親も変わることの必要性を説いたのです。

そして、校内の美化により生徒と心を通わせよう、と考えました。 「掃除に学ぶ会」 に相談して、学校のトイレ掃除を行いました。 保護者と生徒約300人でトイレ掃除。

素手でトイレの掃除をするのですから、最初の内は、当然に生徒は嫌がっていました。 しかし、自分達の手によってトイレが美しくなることに感動する生徒や保護者が出てきたのです。

トイレ掃除と並行して、校内の落書きを落とすなど校内美化にも注力していきました。

一方で、7年間実施されなかった体育祭を再開しようと、教師・保護者そして生徒で草が伸び放題だったグラウンドを整備したそうです。 久し振りの体育祭で、指導する教師と激しく対立する場面もあったそうです。

しかし、こうした障害を乗り越えて体育祭は実施され、大きな意識改革に繋がっていきました。

自分達もやれば出来る。 こうして、この高校は更生への道を踏み出していったのです。 教師と保護者の熱意。 諦めることなく、生徒を巻き込んだ改善への努力が実を結んでいます。

次のステップとして学力向上を掲げました。 そのためにPTAの基軸を、「保護者自身が教養を高め、子どもと共に成長する」 としたのです。

荒れた状態から学校への帰属感や改革の手応えを掴んで前進している姿には、勇気と情熱を受け取りました。


PTA全国大会 ①

2006年08月27日 | PTA

全国高等学校PTA連合会(全高P連)の全国大会が秋田市で開催され、参加しました。 秋田県の関係者の方々の御尽力で、素晴らしい大会でした。

今回、地域の6つの高校PTAで合同の行程を組みました。 福岡空港から同一行動です。

同じ地域でも、初対面の役員も多かったのですが、初日から打ち解けました。 移動の車中や宿泊場所では、各校のPTA現状や課題を話し合う時間が十分に取れました。

二年前、2校が話し合って、合同行程をスタートしたのです。 それが、昨年は4校になり、今年は6校に増えました。 1校だけで行動していた頃と比較すると、情報交換の量が飛躍的に多くなりました。 

充実した時間と内容を共有出来るようになった、と言えます。

大会の内容に加えて、大きな成果を持ち帰る事が出来ます。

バスの定員もあるのですが、地域の残った数校も一緒に参加できれば、更に成果を期待できると思っています。

協力して頂いた、全ての方々に深く御礼申し上げます。 これからの益々の発展を期したいと考えます。