超高層マンションの人気は衰えません。 首都圏だけではありません。 先日、仙台に行ったときも30数階建てのマンションが建築中でした。
最上階はかなりの高額になるので、資産家への個別営業を事前に行うと聞きます。 中には、入居後の管理組合集会に、自分の秘書を出席させた入居者もいたそうです。
入居後の管理は区分所有者が主体になるのですが、そういう状態で管理組合が運営できるのか、不安がありますね。
何故、特に超高層マンションが不安か、です。 将来、修繕や大規模補修をするときに、おおきな費用になるかも知れないからです。
修繕(形状を著しく変更しない工事=配管修繕やエレベーターの取り換えなど)でも過半数の同意が必要です。 大規模補修になれば、4分の3以上の同意が必要となります。
そのときに、幾ら費用が発生するのか、そして、多様な区分所有者の同意は得られるのか?
超高層マンションの歴史は浅く、実例が殆ど無いのです。 問題が発生するとすれば、これからなのです。 30年後、50年後にどうなるのか?
新聞の特集記事に載った大手マンション業者の役員のコメントは、あちこちで引用されました。 「50年後なんて考えて売っていません。 私、そこまで生きていませんから」
50年後は未知の世界です。