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新型コロナの存在証明

2021-10-03 16:48:33 | 医療
当然ながら存在しますし、証明されています。いまだに「新型コロナの存在は未証明」などと主張する方がいて、驚いています。ウイルスが単離されれば、そのウイルスの存在は証明されたと言えます。そして、既に去年の1月の段階で、新型コロナウイルスの単離は成功しています。ワクチン反対運動も別にいいのですが、新型コロナが存在しないとまで言ってしまうのは、かなりやばいでしょう。

感染研、同研究所が開発した細胞で新型コロナウイルスを単離 感染細胞の変性、多核巨細胞像を確認 2020/02/03 久保田文=日経バイオテク トレンド◎新型コロナウイルス感染症

 国立感染症研究所は、2019年1月31日、新型コロナウイルス(2019-nCoV)の単離・培養に成功したと発表した。今後、単離されたウイルスは国内外へ配布され、ウイルス研究のほか、抗体検査や抗ウイルス薬、ワクチンの開発に用いられる予定。

写真1 新型コロナウイルスの電子顕微鏡像(提供:国立感染症研究所、写真2、3も)

 今回、国立感染症研究所ウイルス第三部は、VeroE6/TMPRSS2細胞を用いて、国内で採取された臨床検体から新型コロナウイルスの単離・培養に成功した。VeroE6/TMPRSS2細胞は、TMPRSS2(transmembrane protease, serine 2)遺伝子が恒常的に発現しているアフリカミドリザル腎細胞亜株(VeroE6細胞)であり、同研究所が開発したもの。

 同研究所によれば、単離された新型コロナウイルスを電子顕微鏡で観察したところ、粒状の粒子の周囲をコロナウイルス特有の冠状のスパイク(S)蛋白が囲んでいる様子を確認。また、VeroE6/TMPRSS2細胞に、新型コロナウイルスへの感染が確認されている臨床検体を接種したところ、VeroE6/TMPRSS2細胞が変性し、多数の核が集積した様子(多核巨細胞像)が認められたという。

写真2 新型コロナウイルスに感染した細胞の蛍光抗体染色像

 また、VeroE6/TMPRSS2細胞で新型コロナウイルスを培養し、その細胞上清中からウイルスのゲノムを抽出し、ほぼ全長のウイルスゲノム配列(約30kbのRNA配列)を同定した。その結果、中国湖北省武漢で解析された新型コロナウイルス(Wuhan-Hu-1株)と、99.9%の相同性が認められたという。

 国立感染所研究所は今後、単離したウイルスや細胞を国内外に配布する予定。同ウイルスを用いて、ウイルスの感染機構、病原性の解析、抗体検査の開発、抗ウイルス薬のスクリーニング、ワクチンの開発などが進むと期待される。

  なお、国内で病原体等を取り扱うに当たっては、世界保健機関(WHO)の「実験室バイオセーフティ指針第3版」の考え方などに基づき、病原体等のヒトや動物への病原性や治療法の有無などを考慮してバイオセーフティレベル(BSL)分類をレベル1(BSL1)からレベル4(BSL4)まで定めることになっている。

写真3 新型コロナウイルスに感染した細胞の細胞変性像。画面中央に多核巨細胞像が認められる。

 国立感染症研究所のバイオリスク管理員会は、2020年1月30日、新型コロナウイルスの取り扱いについて、暫定的に、(1)病原体はBSL3の取り扱いとする、(2)新型コロナウイルスの感染疑い患者由来の臨床検体はBSL2取り扱いとする――ことを決めている。なお、同研究所では、SARSコロナウイルスの病原体もBSL3の取り扱いとされている。

(以上に紹介するのは日経メディカル/バイオテクの記事ですが、最初の行の2019年は2020年の間違いだと思われます。日経が信じられないミスを、と思いもしますが・・・)

https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/20/02/02/06501/

なお、新型コロナの存在を疑う人たちは、厚労省や各国の保健省に質問メールを送り(それも、まともでない文面であることがしばしばです)、対して「あなたのご要望に沿う資料は見つかりませんでした」という返答を以って、新型コロナウイルスは存在しないのだ、などと主張しています。あまりにずさんな理屈と言うしかありません。何かに反対運動をするのは、別にいいのです。しかし、その論理や論拠はしっかりした方がいいでしょう。



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