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悪魔について 2-4、悪魔は実際に働いている(悪魔の活躍的現存)

2018-09-07 14:32:33 | 悪魔
『悪魔について - その存在と活躍』アロイジオ・デルコル編

◆2-4、悪魔は実際に働いている(悪魔の活躍的現存)

 悪魔のしるしが、場合によっては、ひじょうに明らかであるとしても(テルトゥリアーヌス「護教論」23参照)、第一の質問に答えるにあたっては、細心の警戒が必要である。

 次の場合は、確実に悪魔が働いているしるしと考えてもよい。

・神の存在が、ひじょうにずる賢い方法で、根本的に、それが矛盾となる程度にまで否定されているとき。

・明白な真理がまげられ、偽善的に強くいつわりが主張されるとき。

・愛が冷い残酷な利己主義で圧迫されるとき。

・キリストのみ名が意識された反抗的憎みで攻撃されるとき(コリント前16・22。12・3)。

・福音の精神がごまかされて否定されるとき。

・最後の決定的結論を失望に求めるときなどである。

 しかし、以上のしるし以外に、悪魔の干渉があるかどうか、また、どの程度まであるかどうか、という診断は、あまりにも、はばの広い困難な診断であるから、わたしは、たちいって、具体的に、あの場合この場合は、そうだと断言することをひかえたい。

 それにしても、すべての人にとって、この診断は、大いに興味のあるものである。現代文学の中にもこれに関する有名な著書があるほどだ(ch.メーレル著「ベルナノスの著書の研究」、《二〇世紀の文学》第一巻97ページ以後。P・マッキ著「ベルナノスの悪のすがた、サタン」、デクレー社一九四八年発行参照)。

 イエズス・キリストが悪にうち勝って確かな解答を出されたあとでも、悪の間題は、人闇精神にとって、もっとも大きな、永続する問題であることをやめない。

 福音史家聖ヨハネがいっているように、「わたしたらが神から出たものであり、世がすべて悪者の配下にあることも、わたしたちは知っている」(ヨハネの第一の手紙5・19)のである。



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