第五章 教務主任について
一、教務主任は、授業と自習時間を掌握する。またその目的のために生徒や先生に必要なものがあるように計らう。
二、新入生に対しては、能力にあったクラスに配置し、自習室の席をきめる。
三、教具の必要があったり、生徒同士のトラブルが起こったり、先生からの不満があったりするとき、すべては教務主任を窓口とする。
四、もし仕事がなく、あるいは何かのわけですることがない人がいれば、何か仕事を与えたり、あるいは勉強、読書、書くことなどを決めたりして、何もしない状態にしておかないようにする。
五、生徒が外出するときは、清潔であること、またグループから離れないように心がけよう。食物、飲物を買うために無断で離れる人がいれば、重大な違反とみなす。
六、生徒が聖堂、自習室、教室、寝室などへ移動するとき、秩序を守るようアッシステンツァする。
七、教室と自習室に関して、椅子、机、扉その他の購入、または修繕の必要があれば、校長または副校長に、その請求願いを提出するのは教務主任の任務である。
八、校長との協議の上で、重要科目の担任、補講者、他の科目の担当者、学級担任(アッシステンテ)、自習室の班長と副班長、また散歩の責任者を決める。
九、同様にグレゴリオ聖歌やコーラスを推進するのも、教務主任の任務である。また校長との協議の上でこういうグループの先生とアッシスタントを定め、そのときの規律を見守らせなければならない。
十、必要な指示と指導を与えることができるために、先生方と担任から生徒の規律や生活面についての意見を快く聞くようにする。また、度々先生方に神の光栄のために働くことを思い出させるようにし、この世の学問を教えながら、魂の救いのためになることを忘れることがないように勧める。月に一回、また必要があるたびに、校長と副校長に報告をしなければならない。だが、生徒の父兄へ情報を通知するのは校長と副校長の任務である。
十一、期末や年末試験、行事予定の変更、行事参加の免除、補習の担当者と対象となる生徒など、これを決めるのは教務主任である。だがいつも校長との協議の上で行なうべきである。
十二、原則として発表会、演劇、学芸会などのような行事の指導は、教務主任の管轄の下にある。
聖ヨハネ・ボスコ(ドンボスコ) 「聖フランシスコ・サレジオ会経営学校のための校則」(1877年度版)
一、教務主任は、授業と自習時間を掌握する。またその目的のために生徒や先生に必要なものがあるように計らう。
二、新入生に対しては、能力にあったクラスに配置し、自習室の席をきめる。
三、教具の必要があったり、生徒同士のトラブルが起こったり、先生からの不満があったりするとき、すべては教務主任を窓口とする。
四、もし仕事がなく、あるいは何かのわけですることがない人がいれば、何か仕事を与えたり、あるいは勉強、読書、書くことなどを決めたりして、何もしない状態にしておかないようにする。
五、生徒が外出するときは、清潔であること、またグループから離れないように心がけよう。食物、飲物を買うために無断で離れる人がいれば、重大な違反とみなす。
六、生徒が聖堂、自習室、教室、寝室などへ移動するとき、秩序を守るようアッシステンツァする。
七、教室と自習室に関して、椅子、机、扉その他の購入、または修繕の必要があれば、校長または副校長に、その請求願いを提出するのは教務主任の任務である。
八、校長との協議の上で、重要科目の担任、補講者、他の科目の担当者、学級担任(アッシステンテ)、自習室の班長と副班長、また散歩の責任者を決める。
九、同様にグレゴリオ聖歌やコーラスを推進するのも、教務主任の任務である。また校長との協議の上でこういうグループの先生とアッシスタントを定め、そのときの規律を見守らせなければならない。
十、必要な指示と指導を与えることができるために、先生方と担任から生徒の規律や生活面についての意見を快く聞くようにする。また、度々先生方に神の光栄のために働くことを思い出させるようにし、この世の学問を教えながら、魂の救いのためになることを忘れることがないように勧める。月に一回、また必要があるたびに、校長と副校長に報告をしなければならない。だが、生徒の父兄へ情報を通知するのは校長と副校長の任務である。
十一、期末や年末試験、行事予定の変更、行事参加の免除、補習の担当者と対象となる生徒など、これを決めるのは教務主任である。だがいつも校長との協議の上で行なうべきである。
十二、原則として発表会、演劇、学芸会などのような行事の指導は、教務主任の管轄の下にある。
聖ヨハネ・ボスコ(ドンボスコ) 「聖フランシスコ・サレジオ会経営学校のための校則」(1877年度版)