2010年7月に放送開始したテレビアニメ『アマガミSS』（TBSでは先週放送終了。監督・シリーズ構成: 平池芳正、アニメーション制作: AIC）の舞台モデルがどうやら千葉県銚子である(*a)らしいという話は、ネットコミュニティで遅くとも8月初めまでには最初の指摘があったようです。
そして8月以降、数名のブロガーが訪銚して探訪記をうpされています。
アマガミSS 背景探訪
http://10den.sakura.ne.jp/butai/amagamiss/
（橋本充電中 2010年8月8日初公開）
舞台探訪・アマガミSS・銚子
http://teo.cocolog-nifty.com/column/2010/08/ss-d7d1.html
（異常感想注意報 2010年8月22日 20:19）
[聖地巡礼]アマガミSSの聖地巡礼へ行ってきました![銚子]
http://moesoyo.com/archives/7309
（萌えるそよ風 2010年9月26日）
[聖地巡礼]アマガミSSの聖地巡礼へ行ってきました! 第二回[銚子]
http://moesoyo.com/archives/7876
（萌えるそよ風 2010年12月14日）
TVアニメ「アマガミSS」舞台探訪まとめ
http://wiki.livedoor.jp/lsh_er/d/TVアニメ「アマガミSS」舞台探訪まとめ
（舞台探訪まとめWiki 2010年11月14日初版）
最近放送された、梨穂子編や絢辻さん編の神社なども既に特定されていますね。
「アマガミSS」で見かける銚子の風景
http://www.youtube.com/watch?v=lm64GV9fl7c
（YouTube 2010年12月12日公開 1分24秒）
作品視聴者なら、この実写動画の各カットでもそれぞれピンとくるはず。
また主要舞台の「輝日東（きびと）高等学校」校舎は、放送開始後の2010年9月から使用開始となった銚子市立銚子高等学校の新校舎がモデルとなっています。
高校整備 - 校舎建設工事
http://www.city.choshi.chiba.jp/edu/education/ky_soumu/pfi/221001kouji/kousyakouji.html
（銚子市教育委員会 2010年10月14日更新）
タイル貼りの中庭や、構内にも小型の発電風車がある等の細部も一致します。
でもここは部外者が訪問できる場所ではありません。ていうか行かないでください。
ただこうしてまとめてみると、東京から近い割にレポの数は少なく、訪問者は意外に多くはないようです。
銚子市観光協会「どうして覗きにきてくれないの？ 私のこと……好きなんじゃないの？ 好きなら思わず覗いちゃうもんじゃないの？」
* * * *
ここでちょっと話の本筋とは無関係な寄り道。
二次元系関連コンテンツの銚子ロケといえば、2007年5月2日にリリースされた堀江由衣さんのシングル曲「Days」（レーベル: スターチャイルド、発売・販売元: キングレコード）のPV（初回限定盤の付録DVDに収録）が銚子ロケだったことが思い出されます。
外川漁港や外川駅をはじめとする外川・高神地区の各所や銚子駅前の通り、銚子電気鉄道デハ1000形電車の外観および走行中の車内などが登場しています(*b)。
この曲をオープニングテーマに使用していたテレビアニメ『ながされて藍蘭島』の番組中では、このシングルCDの15秒CFが流されていました。
このCF中には電車外観のような塗色等であまりに特定が容易な事物は入っていなかったにもかかわらず、自転車を押して坂道を上るシーンが見るからに外川駅近くの外川集落内であったため、わかる人が見ればこの15秒だけでニヤリ……とするクリップでした。
このPVの撮影地になぜ銚子が選ばれたのかはわかりませんが、日本のインターネットコミュニティの総力を挙げた銚子電気鉄道支援祭りが前年末より展開していたため、スターチャイルドのスタッフが行きたかったんでしょうきっと（笑）。
* * * *
原作のPS2ゲーム『アマガミ』（発売元: エンターブレイン、2009年3月19日発売）の世界観設定は、同ゲームスタッフの前作『キミキス』（2006年5月25日発売）と同じ世界で且つその7～8年前の時代設定とされており、そのため携帯電話が普及していなかったり等、ディテールは微妙に古臭く作られています。
この時代設定に関する公式のアナウンスは特に無いようですが、こちらのブログ主さんがプレイした内容を基に詳細な検証をされています。
アマガミ：プレイ雑記その１，５１/時代検証
http://abiesfirma.sakura.ne.jp/bubu-n/log/eid546.html
（( 凸）＜ブブーン ドドドーゥ !! 2009年3月31日）
なお、ゲーム発売1ヶ月後の2009年4月17日に発売された『アマガミ オリジナルサウンドトラック』（レーベル: TWOFIVE RECORDS、発売・販売元: ツーファイブ）のジャケ絵にはパッケージヒロインの絢辻 詞（あやつじ つかさ）が携帯音楽プレーヤーを使用している絵が用いられていて、これに対しファンからは「作中の時代設定と合っていないのでは」という批判があります。
このように、作中の時代設定に沿った考証は本編外の周縁部では必ずしも徹底されていない部分もあったようです。
アニメ『アマガミSS』の世界観設定も、基本的には原作ゲームの時代設定を踏襲しているとみられます。
第3話（森島はるか編 第三章）における森島はるかと塚原響の固定電話による夜の長電話シーン、特に塚原家の電話機が玄関に設置された黒電話である描写(*c)に、この時代設定は如実に現れています。
さて、今回注目するのは、アニメの次回予告の背景になっている発電風車群についてです。
このモデル地点は上掲各サイトの先人たちによって、前述の市立銚子高校新校地の先（西方）の銚子市上野町（うえのちょう）と特定されています。
そこで、この風車群ははたして当該作品の時代設定に合致しているのか、またモデルとなったリアルの風車群の持ち主は誰で、建設時期はいつ頃か、といったことの検証を試みてみます。
まずは基礎的な事実確認。
この次回予告絵に描き込まれた風車の数は……
7基もあります。
一方、上掲動画の 1:17 から映っている風車のマスト数は、8基が確認できます。
この動画の撮影地点は各風車や電柱の位置関係がほぼどんぴしゃで、上掲他サイトのどの写真よりも圧倒的に優れています。
ですので非常に見比べ易いです。
見比べると、右から7基の風車はその位置と大きさが完全に一致、足元の地形もかなり類似します。
また、動画で道路の延長線上にある、右から8基目（つまり左端）の、7基目より大きく見える風車が、アニメ絵では省略されていることがわかります。
↑↑↑↑ ――と、ここまで次回予告 ↑↑↑↑
次回「シンジツ」
復唱要求！『絢辻さんは裏表のない素敵な人です』
（解決編に続く）
----
(*a) = 原作ゲーム『アマガミ』の舞台モデルではない。
(*b) = ウェブにおける公式のソースとして、堀江由衣公式内の Diary の2007年5月3日付と、 Gallery の「「Days」のジャケット＆PV撮影風景」（どちらも固定リンクなし）に、銚子でのスナップショットが掲載されている。
(*c) = 対する森島家はコードレスホンで、はるかは自室で話していた。
----
【重要】舞台探訪＆聖地巡礼のお願い ←必読!!
http://sites.google.com/site/lshersite/butaita-onegai
舞台探訪まとめWiki
http://wiki.livedoor.jp/lsh_er/
舞台探訪まとめSite
http://sites.google.com/site/lshersite/home
舞台探訪アーカイブ
http://legwork.g.hatena.ne.jp/
銚子フィルムコミッション （銚子市産業環境部商工観光課）
http://www.city.choshi.chiba.jp/fc/f_index.html
TBSアニメーション・アマガミSS公式ホームページ
http://www.tbs.co.jp/anime/amagami/index-j.html
アマガミ 公式サイト
http://amagami.info/
アマガミ応援サイト～輝日東高校へようこそ～
http://www.amagami-ouen.com/
----
Summary of images:
Description = 外川集落の坂を上る堀江由衣
Source = 堀江由衣 「Days」 (KICM-91200) PV
Date of published = 2007-05-02
Author = (c) King Record Co., Ltd.
Permission = 日本国著作権法32条1項に基づく引用, Personality rights
Description = 『アマガミ オリジナルサウンドトラック』 (TRCD-10086～10088) ジャケット
Source of image = http://www.amazon.co.jp/dp/B001YQGR10/
Date of published = 2009-04-17
Author = (c) 2009 ENTERBRAIN, INC. / TWOFIVE RECORDS
Permission = 日本国著作権法32条1項に基づく引用
Description = 自宅玄関で電話する塚原響 / 『アマガミSS』次回予告
Source = 『アマガミSS』第3話「森島はるか編 第三章 ヤキモチ」 / 次回予告
Author = (c) ENTERBRAIN, INC./アマガミSS製作委員会
Permission = 日本国著作権法32条1項に基づく引用
そして8月以降、数名のブロガーが訪銚して探訪記をうpされています。
アマガミSS 背景探訪
http://10den.sakura.ne.jp/butai/amagamiss/
（橋本充電中 2010年8月8日初公開）
舞台探訪・アマガミSS・銚子
http://teo.cocolog-nifty.com/column/2010/08/ss-d7d1.html
（異常感想注意報 2010年8月22日 20:19）
[聖地巡礼]アマガミSSの聖地巡礼へ行ってきました![銚子]
http://moesoyo.com/archives/7309
（萌えるそよ風 2010年9月26日）
[聖地巡礼]アマガミSSの聖地巡礼へ行ってきました! 第二回[銚子]
http://moesoyo.com/archives/7876
（萌えるそよ風 2010年12月14日）
TVアニメ「アマガミSS」舞台探訪まとめ
http://wiki.livedoor.jp/lsh_er/d/TVアニメ「アマガミSS」舞台探訪まとめ
（舞台探訪まとめWiki 2010年11月14日初版）
最近放送された、梨穂子編や絢辻さん編の神社なども既に特定されていますね。
「アマガミSS」で見かける銚子の風景
http://www.youtube.com/watch?v=lm64GV9fl7c
（YouTube 2010年12月12日公開 1分24秒）
作品視聴者なら、この実写動画の各カットでもそれぞれピンとくるはず。
また主要舞台の「輝日東（きびと）高等学校」校舎は、放送開始後の2010年9月から使用開始となった銚子市立銚子高等学校の新校舎がモデルとなっています。
高校整備 - 校舎建設工事
http://www.city.choshi.chiba.jp/edu/education/ky_soumu/pfi/221001kouji/kousyakouji.html
（銚子市教育委員会 2010年10月14日更新）
タイル貼りの中庭や、構内にも小型の発電風車がある等の細部も一致します。
でもここは部外者が訪問できる場所ではありません。ていうか行かないでください。
ただこうしてまとめてみると、東京から近い割にレポの数は少なく、訪問者は意外に多くはないようです。
銚子市観光協会「どうして覗きにきてくれないの？ 私のこと……好きなんじゃないの？ 好きなら思わず覗いちゃうもんじゃないの？」
* * * *
ここでちょっと話の本筋とは無関係な寄り道。
二次元系関連コンテンツの銚子ロケといえば、2007年5月2日にリリースされた堀江由衣さんのシングル曲「Days」（レーベル: スターチャイルド、発売・販売元: キングレコード）のPV（初回限定盤の付録DVDに収録）が銚子ロケだったことが思い出されます。
外川漁港や外川駅をはじめとする外川・高神地区の各所や銚子駅前の通り、銚子電気鉄道デハ1000形電車の外観および走行中の車内などが登場しています(*b)。
この曲をオープニングテーマに使用していたテレビアニメ『ながされて藍蘭島』の番組中では、このシングルCDの15秒CFが流されていました。
このCF中には電車外観のような塗色等であまりに特定が容易な事物は入っていなかったにもかかわらず、自転車を押して坂道を上るシーンが見るからに外川駅近くの外川集落内であったため、わかる人が見ればこの15秒だけでニヤリ……とするクリップでした。
このPVの撮影地になぜ銚子が選ばれたのかはわかりませんが、日本のインターネットコミュニティの総力を挙げた銚子電気鉄道支援祭りが前年末より展開していたため、スターチャイルドのスタッフが行きたかったんでしょうきっと（笑）。
* * * *
原作のPS2ゲーム『アマガミ』（発売元: エンターブレイン、2009年3月19日発売）の世界観設定は、同ゲームスタッフの前作『キミキス』（2006年5月25日発売）と同じ世界で且つその7～8年前の時代設定とされており、そのため携帯電話が普及していなかったり等、ディテールは微妙に古臭く作られています。
この時代設定に関する公式のアナウンスは特に無いようですが、こちらのブログ主さんがプレイした内容を基に詳細な検証をされています。
アマガミ：プレイ雑記その１，５１/時代検証
http://abiesfirma.sakura.ne.jp/bubu-n/log/eid546.html
（( 凸）＜ブブーン ドドドーゥ !! 2009年3月31日）
なお、ゲーム発売1ヶ月後の2009年4月17日に発売された『アマガミ オリジナルサウンドトラック』（レーベル: TWOFIVE RECORDS、発売・販売元: ツーファイブ）のジャケ絵にはパッケージヒロインの絢辻 詞（あやつじ つかさ）が携帯音楽プレーヤーを使用している絵が用いられていて、これに対しファンからは「作中の時代設定と合っていないのでは」という批判があります。
このように、作中の時代設定に沿った考証は本編外の周縁部では必ずしも徹底されていない部分もあったようです。
アニメ『アマガミSS』の世界観設定も、基本的には原作ゲームの時代設定を踏襲しているとみられます。
第3話（森島はるか編 第三章）における森島はるかと塚原響の固定電話による夜の長電話シーン、特に塚原家の電話機が玄関に設置された黒電話である描写(*c)に、この時代設定は如実に現れています。
さて、今回注目するのは、アニメの次回予告の背景になっている発電風車群についてです。
このモデル地点は上掲各サイトの先人たちによって、前述の市立銚子高校新校地の先（西方）の銚子市上野町（うえのちょう）と特定されています。
そこで、この風車群ははたして当該作品の時代設定に合致しているのか、またモデルとなったリアルの風車群の持ち主は誰で、建設時期はいつ頃か、といったことの検証を試みてみます。
まずは基礎的な事実確認。
この次回予告絵に描き込まれた風車の数は……
7基もあります。
一方、上掲動画の 1:17 から映っている風車のマスト数は、8基が確認できます。
この動画の撮影地点は各風車や電柱の位置関係がほぼどんぴしゃで、上掲他サイトのどの写真よりも圧倒的に優れています。
ですので非常に見比べ易いです。
見比べると、右から7基の風車はその位置と大きさが完全に一致、足元の地形もかなり類似します。
また、動画で道路の延長線上にある、右から8基目（つまり左端）の、7基目より大きく見える風車が、アニメ絵では省略されていることがわかります。
↑↑↑↑ ――と、ここまで次回予告 ↑↑↑↑
次回「シンジツ」
復唱要求！『絢辻さんは裏表のない素敵な人です』
（解決編に続く）
----
(*a) = 原作ゲーム『アマガミ』の舞台モデルではない。
(*b) = ウェブにおける公式のソースとして、堀江由衣公式内の Diary の2007年5月3日付と、 Gallery の「「Days」のジャケット＆PV撮影風景」（どちらも固定リンクなし）に、銚子でのスナップショットが掲載されている。
(*c) = 対する森島家はコードレスホンで、はるかは自室で話していた。
----
【重要】舞台探訪＆聖地巡礼のお願い ←必読!!
http://sites.google.com/site/lshersite/butaita-onegai
舞台探訪まとめWiki
http://wiki.livedoor.jp/lsh_er/
舞台探訪まとめSite
http://sites.google.com/site/lshersite/home
舞台探訪アーカイブ
http://legwork.g.hatena.ne.jp/
銚子フィルムコミッション （銚子市産業環境部商工観光課）
http://www.city.choshi.chiba.jp/fc/f_index.html
TBSアニメーション・アマガミSS公式ホームページ
http://www.tbs.co.jp/anime/amagami/index-j.html
アマガミ 公式サイト
http://amagami.info/
アマガミ応援サイト～輝日東高校へようこそ～
http://www.amagami-ouen.com/
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Summary of images:
Description = 外川集落の坂を上る堀江由衣
Source = 堀江由衣 「Days」 (KICM-91200) PV
Date of published = 2007-05-02
Author = (c) King Record Co., Ltd.
Permission = 日本国著作権法32条1項に基づく引用, Personality rights
Description = 『アマガミ オリジナルサウンドトラック』 (TRCD-10086～10088) ジャケット
Source of image = http://www.amazon.co.jp/dp/B001YQGR10/
Date of published = 2009-04-17
Author = (c) 2009 ENTERBRAIN, INC. / TWOFIVE RECORDS
Permission = 日本国著作権法32条1項に基づく引用
Description = 自宅玄関で電話する塚原響 / 『アマガミSS』次回予告
Source = 『アマガミSS』第3話「森島はるか編 第三章 ヤキモチ」 / 次回予告
Author = (c) ENTERBRAIN, INC./アマガミSS製作委員会
Permission = 日本国著作権法32条1項に基づく引用
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