バイ貝 (町田 康)

2012-05-06 18:00:31 | 書籍関係
連休最終日用として昨日購入した本。

「バイ貝」

私小説なのかどうかは微妙なのですが、内容は日々の生活で
溜まりゆく鬱を散ずるため、ホームセンターに向かった・・・
果たしてそこで鬱を散ずることはできるのか?
という感じで、ちょっと自虐風なのですが「物を買い、使う。」
という、生きるための飽くなき消費を説いています。

「働くと鬱が溜り、鬱を解消するためには、金を使わなければ
ならない。」ということなのかもしれません。

文章は軽妙で思わず笑いを誘う内容でもあり、面白く読める
ので、お勧め。
ちなみに最初、タイトルが最初意味不明だったのですが、
どうやら商品を購入する 「売買い」 をもじっている模様。

ちなみに札幌ステラプレイスにある三省堂書店で購入したの
ですが、アルミ製(?)のしおりをいただきました。

町田 康(著)、双葉社(刊)、単行本。
2012年3月発行、1260円。