Bloomberg
2024年2月23日
Bloomberg
(ブルームバーグ): バイデン米政権は日本製鉄と中国との関係について調査している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。米鉄鋼大手USスチール買収の実現に向け、障害となる可能性がある。
米政権は国内産業の保護が優先事項だと考えており、日本製鉄の中国エクスポージャーを懸念していると、関係者らは匿名を条件に話した。
トランプ前米大統領が通商法301条に基づき導入した対中関税をバイデン大統領は維持しており、将来的には中国産の鉄鋼とアルミニウムへの関税を検討する可能性もあると、関係者らは述べた。
日本製鉄にとって複雑なのは、USスチール買収により中国産鉄鋼の米市場アクセスが拡大し得るかどうかを巡り、規制当局が買収を好ましくないとみる可能性があるほか、政権は鉄鋼が米市場でダンピング(不当廉売)されるのを防ぐため、関税などの措置を行使していることだ。
原題:Nippon Steel’s China Assets Raise Concerns Over US Steel Deal(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P. (Josh Wingrove, Joe Deaux)
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